慈恩の日々

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介護

2011-12-18 19:52:18 | 全体論・スピリチュアル・断捨離
自分の両親見てるとドリフみたいだな。と最近気づいた。父はせっかちだ。そして母は静かだ

理由は母は、くも膜下出血で脳の手術をして以前の生活はできなくなったからだけど車イス生活になり父が熱心に世話をしている

ただ熱心すぎてズレることも多いけど

母が退院してから自宅まで介護の人が来るようになり生活の環境が変わってからそのことから人は、かわってゆくのだときづかせてくれた

今の社会だと本当に目に見える成果をあげることや働くこと、行動することを基盤とした価値観でなりたっているけれど、そのような働けない人、貢献できない人たちも間違いなく社会の一部分をになっており彼等彼女等がいるから医療介護、その他数えきれないほどの産業が表向きからは解りにくいけれどささえあっている

そういった観点から見てみると老人や要介護者、病人といった社会的に発言権、権威がない人たちを一概に寄食者といった言い方をすることはできないのだと思う

当たり前、優勢な価値観というものは巨大資本や権力でねじ曲げられていることもあり、うのみにはできなくなりましたね

いつかはともすると人は介護の世話になるかもしれず、そういった社会の産業ルートから引退した人たちの世界というものももっと明るみに出てもいいような気がします

あまりにも皆が華やかな発展や成功といった社会的イメージに比重をおきすぎて自然との調和というものが置き去られている

逆は必ずしも真ならずというわけで一方から見た社会的価値観だけが正解ではないんですよ。たぶん

必要な情報はあらわれる

2011-12-05 00:33:37 | 全体論・スピリチュアル・断捨離
個人的に濃厚な一週間だったと思います(最初にまとめ)

自分で表現したいテーマを決めて情報をその都度表していく。それが文でも絵でも音楽でも同じことなのだと思う

するとその時その時に行きたい方向の情報が向こうから現れるようになってきて

仏教でも知恵は見つけるのではなく汚れた鏡を拭くように自ずから表れる(洗われる)というらしく

なかでも最近気になったのは確かに今の漫画は人が描いたのではなく加工みたいになっているんだな…とか

確かガンダムエースで安彦さんと寺田さんが手塚漫画をはじめ昭和の漫画家、日本の漫画家は海外とは違って登場人物に語らせてるから面白いと対談していたけれど

そういった日本民族性の土着感や物質に縛られない表現力がデジタルで密度が上がったことで今の漫画は工業製品みたいなものになってしまったのかな…とかなんだか思ってしまいました

CGでもそういったものを失わず表現している方もいてその辺りのラインに何らかの秘密があるのでは(何の)なんて

人は自由性を求めて表現すると思うけど、社会の技術や情報が発達することで作業効率や情報浸透率が上がるいっぽうで他者への追随や摸倣、規格品にと落ち込むリスクもあわせて発達してしまった

モノを発明したり技術が発達すると発明品に使われたりそれが増えすぎると環境に害を与えたり快適さを逆にそこなってしまう

発明には利と害の二極性が何故かともなうらしく、バランスを見極めないと道具に使われてしまうらしい

しかし、個人的にお金の常識辺りかなり覆されて、ドイツ作家のミヒャエル・エンデにパンチを喰らわされた感じなんですが「エンデの遺言」でですが

お金は国が発行するものだから本来はいわば公共物みたいなものですが、現代の経済では資本があればお金を所有できるから流通する過程で銀行や投資家といった民事のものになっていて相場を変動させるために流れが抑制されていたりもして

ルドルフシュタイナーは「お金は血液のようなもの」だと言っていましたがそういったお金というものにはよく観察してみると生物的なところもあって流れが止まると凝固してしまい死滅してしまう

結果、過去にはそれらが不況や恐慌になって表れたみたいですが…

だからお金は本来は時間と共に老化していって価値を減らさなければ物質的なものとは等価交換にはならないんです

モノは時間と共に劣化して価格は下がるけどお金は物質的な紙幣などはそのままでは増えないけど数字上だけでは増やせるから利子などは増やせてしまう

だから過去の地域紙幣は時と共に価値を減らすシステムを採用してゼロ利子やマイナス利子を実現することができた

現行のシステムだとプラス利子が常識みたいになってるけど、このシステムだと銀行や資本力のある人が流れを抑制し溜め込む事ができるけど、それによって市場全体にかかる金利負担が増大してしまい更に国の負担も増大するわけで効率の悪いシステムを未だにつづけているみたいです

お金は皆が共通して使うから公共の道路みたいなもので、お金を溜め込んでいる人は公共の道の真ん中に居座って通行人や車で道を通る人に利子という通行料を要求しているようなもので、本来は公共のお金を溜め込んでいるのだからそういった人から公共使用料をもらわないと経済バランスがとれないみたいなんです

「成長を前提にし、成長を強制する性格をもつ現行の金融システムが、この競争社会を産み出している根本原因です」
「現行の金融システムはたかだか数百年で人がつくったシステムだから、その限界や不合理にきづけば変えることもできる」ミヒャエル・エンデ

地域通貨イサカアワー

2011-12-02 00:00:35 | 全体論・スピリチュアル・断捨離
「グローバルに考え、ローカルに行動する」

よく聞かれるけど大型店舗など全国展開しているものが多いけどそれが地域経済を圧迫する一因になっていて

アメリカでは1980年代後半から90年にかけてグローバリゼーションがおきていて日本経済が直面する前にそういったグローバルスタンダードへの移行が起きていました

そういった大型資本で全国展開している店舗で買い物するとそのお金は地域社会にあまり還元されることは少なく店舗の拡大や海外投資に使われることになり地域から資産が吸収される一方で地元での雇用やビジネスにはあまり反映されないらしい

全国出店型の大型店舗だとある地域での売り上げが落ち込むと切り上げて閉店してしまうけど、地域店舗は地元密着型だからそのようなこともなく

確かに大型店舗だと地元スーパーより割安で全国から集められた大量生産の商品が所せましとならぶけれど環境やフェアトレードの面から見ると様々な問題があって

先日地域通貨の話をしたけれど米国にイサカアワーという地域通貨を採用して実際に使用しているところがあるんですね

この地域通貨のよいところは利子がつかないから(やはりこれが国や企業、個人の重荷になってるらしい)誰でもリスクが少なく事業がはじめられるところにあると思う

それに利子がつかないから貯めるだけでは増えないし、持っているだけではしょうがないから気がねなく使えるところにあって(イサカアワーの紙幣の外見も玩具みたいな派手なもので堅くるしくない)

結果、お金の循環がよくなり地元経済も活性化するところにメリットがあって、利子がつかないイサカアワーは繰り返し使われるから少ない発行で大きな経済効果をあげてるらしい(日本円で800万円程発行して2億円以上の経済効果をあげたとか)

そしてなによりも、イサカアワーには利子がつくお金につきものの堅苦しさみたいなものがあまりないらしく人々はイサカをつかうことを楽しんでいて、それがコミニュティー全体の連帯感、助け合い、支えあいの実感みたいなものを育んでいるみたいです

「俺たちにも地域全体にも得になると思うね。地域のみんなも支援すれば、俺たちも助けてもらえる訳だし。ドルはすぐ資本家に吸いとられて役にたたないからね。イサカアワーはさっさと使ってしまって、あっという間に俺たちのところへ戻ってくるんだ」

利子ともインフレとも無縁なお金

2011-12-01 19:38:35 | 全体論・スピリチュアル・断捨離
本当の情報ってドキッとする面もあったりして真実はあまり気持ちがよくないところもある

目をそむけてきつづけたから今の経済状況はあるのだな…と感じます

「エンデの遺言」読んでますが人的資源や物質資源は有限なのにお金は無限という価値が与えられ利子などバベルの塔のように膨れ上がっている

お金は時間と共に価値が増えるというのが皆がなんの疑いもなく受け入れている常識だけど、そこに落とし穴があったらしいんです

年3%の経済成長を余儀なくされる資本主義だけど成長を強制され第三世界など土台となっているところへの負担が増大していて

なら、利子というものをなくすとどうなるか検証している人は過去にもいたんですね

マルグレット・ケネディ 利子ともインフレとも無縁な貨幣

利子がなくなるだけでインフレにはつながらないわけで、債権にも利子をつけず銀行はお金を媒介するだけでいい

昔、第一次大戦後にシルビオ・ゲゼルとルドルフ・シュタイナーが共に「時と共に老化するお金」「自由な貨幣」というものを提唱し時間と共にお金の価値をへらすことによって経済の活性化を図ったらしいです

実際これは効果を上げ地域通貨が実用された地域では町から失業者が姿を消したらしいです

ただ最初人々案の定信用せず採用をしぶり、大戦後大恐慌が始まり町に失業者が溢れかえってからやっと決断に踏み切ったらしいですが…

この地域通貨はお金をかりても利子がつかないのでデメリットがあまりなく皆がこぞって仕事をはじめられるので結果、失業者が減ったらしいです

現代社会は増え続けるお金をバベルの塔のように崇めてるけれどそれが倒壊してからでは遅いような気もするのです…

「銀行に巨大な資本が蓄積されていても自然資源が壊滅していれば何の役にもたちませんから…」ミヒャエル・エンデ

とあるサーベルタイガーと人類文化史

2011-11-30 00:00:48 | 全体論・スピリチュアル・断捨離
保険や年金

そう訪ねると色々なことが思い浮かぶと思いますが

保険にしても医療費がかかるのを皆で負担しあうためにつくられたみたいですが、末期の患者ほど(癌など現代病の殆ど)医療費がかかるうえに決定的な治療法はあまりなく患者を生かし続ける引き延ばし療法がメインなようです

実際自分もそういう人たちを見てきましたし、重度の難病患者や末期患者、老人介護など目にして人の必ずしも皆がそうではないけど人の行きつくひとつの道がこれなのか、と命の儚さみたいなものも目の当たりにして

アトピー治療をしていた時は普通の大学病院でも普通の医療では治らないから半ば放棄されたようなもので、保険の効かない治療法など自分は色々とあたったので保険制度は個人的にはあまり必要はないのだとその時から悟りました(結果治療費もかからず誰にもできて万病に効く甲田光雄療法にたどり着きました)



そして東北の被災から年金や保険など未来に投資するものも実際は絶対などではなくいつかは崩れ去るものだと皆はあの経験から悟ったし

天災など自然災害など神様が関与する人間の及ばないことに関しては保険などは下りなかったりして(保証がほしければトースターを買うことだ、とよく言われています)

実際は義務や責務など権力みたいなものは割りといいかげんなのかもしれない

そのあたり今の経済状況にもあてはまってもいて、差し当たりの応急措置をしつつ解決は後にする、素人の自分から見てもそう見えてしまうのがかなしい

今の資本主義の根底にあるのが資本金を大量に借り入れて、当てはないけどそれを消費して利殖等でなんとか増やそうという綱渡り的なとりあえず未来に賭けるという経済感覚を元にしているのだと思う。

その結果、大量生産大量消費の社会が産まれてしまったのですが

よく、大型チェーン店でも何十店舗突破、出版業界でも何百万部突破などしきりに宣伝していたりいますが、実際はそれだけ商業流通がマンモスのように肥大化してしまって、それぐらい資源を日常的に捌いていかないと成り立たなくなってしまった、ということです。太古のマンモス達は人に狩り尽くされてしまいましたが…

マンモスが生息していた時代は農業など生活に必須だった人間の営みも今ほど大規模なものではなく人々は二、三時間必要な作業だけすればよく当たり前だけど残業や過労などワーカーホリックというものはなく、その日に必要な食べ物を収穫するだけでも生活は成り立っていた

万一収穫できる食物がその土地からなくなっても、当時は人口も少なく人々を縛る義務もなく農法も小規模だったので他の土地に渡り住む余裕があったらしいです

それでも肉食獣などの危険もありましたがそれだけ注意すれば対処は可能で今の生態系からわかるようにサーベルタイガーなど危険度の高い生物は根こそぎ狩られたようですが…

不思議なのはライオンなどよりサーベルタイガーの方が強そうなのに何故彼らは絶滅してしまったのか、ですが

彼らは外見の通り当時は地上に生息する最強の生物で他の野生の生き物など敵ではありませんでした

ですがある時私たちの祖先、原人が現れて彼らの生存も脅かされるようにもなったのですが

その人類の狩りのペースが予想外に早かったことと彼ら剣歯トラの人類種に対する警戒本能を育てる前に種が狩り尽くされてしまったこと、が絶滅の原因になったと言われています

一説には野性動物が人間に対する警戒本能を養うのには数世代程の出産を重ねる必要があると言われてます。ライオンはその結果人間に警戒心を抱かせなくしつつ野生で生き残れる程度の狩猟能力を備え生き残ったハイブリッドな種なのではないでしょうか?

野性動物が進化していくのにも数世代もの叡智を重ねる必要があるらしく人類種はこの百年で駆け足的に進化の階段を上ってきてしまった

その結果、工業、産業廃棄物や環境ホルモン、核廃棄物など負の遺産が産まれてもしまった

でもそれは今の自分達の責任能力、科学技術では手に負えないから、取り合えず今やってることを続けて子孫にどうにかしてもらおう、面倒を見てもらおうというのが自分を含めて社会の同意している活動の実体でもあり

素晴らしい繁栄、プラスサイドもあったけれど人類史のマイナスサイドも明確にもしていかないと、ただ、子供だけを産んで後は任せました。みたいなことはできないな…というのが今の自分の心情でもあります

他の部族より優れるために軍隊を作るために子供を産み増やせよ財を増やせよ、という信条はギルガメシュ王の時代に終わるべきだったのですが、それがまだ続いて人々が追従している。経済成長に盲従している。それは太古のサーベルタイガーといった外部から来る猛獣とは違い生活に溶け込んで視認、認識できない分には驚異かもしれませんね

「人間によって絶滅に追い込まれた動物には天敵は少なかった。そのために新たに登場した小柄で毛のない生物を彼らは怖れなかった。彼らは人間をそれほど恐ろしい敵になるとは思わず。人間を警戒する子孫の世代を繁栄させる前に絶滅した」リチャードリーキー