慈恩の日々

※ようこそ。まずは日記一覧のおしながきを御覧ください。

詩集

2011-01-01 23:18:56 | 


あの宇宙の瞳の色は──
動物の子供の瞳の色──
そこにいたんだねと──
君を見ていたのです──
君に気付かれぬ様に──
あまりにも当り前の──
おおきな形をとって──
私の宇宙の体は──
君を何時も──
つつむ──
無──
──




【 靈──レ イ 】


感じる…?
そっと 静かに
耳をたててください
御隣にいらっしゃいます
貴方の鼓動と心音と呼吸音に

解ります…
そっと 静かに
耳をたててください
今昇る内側の産声たちに
訊ねてみてください今晩でも

眠りの中で
そっと 静かに
耳をたててください
その生の一瞬だけにでも
外壁ではなく内側の真実の壁

──
肉体(マアト)の力ではなく人の意思の結実──靈(カー)と魂(バー)で未聞物質から切り立てられた時空の障壁──正四面立方体モノリス
──



【 文神──(十二列詩) 】

君がある日に気づく物語は
大なる物に圧倒されず──
小なる物にも見出だす──
それは秘密の記憶の一片達
或る少年の想い出の中にも
それはまだ生きている若さ
データなんかじゃない波動
過去からは見つからない真(まこと)
それは君を虜にも誘う悠凪
心音は真音となり響き生き
童が頁を捲る絵本の息使い
草叢の木洩れ日の下の住人
想いは神秘の秘匿に戯遊戯
幻童よ─────────
───貴方は──────
──────時擣を───
─────────奏でる
幼年期の掌の中のようです
その円みの中の中心へ還る
幾何学を神聖に持ちかえれ
宇宙屑の新星に生まれ還れ
新たな生は戦慄だが旋律を
本能の闇夜の生の産声達を
輪廻の輝線を弦楽は奏でる
星の輪郭を楽器として花よ
花は秋桜に宇宙はコスモス
星の子の絵本に咲く夢は幻
御身の心は一切を見届けた
かの十二使徒は文字に宿る


【 本 当 を 愛 情 を 】

世の中のニュースを見ていても

人たちと同じことをしていても

世界を去るときにたぶんきっと

後悔するのだろうと感じている

明日であなたの命は終わりです

唐突にそう聞かされたとしても

それでも明日と今日の生き方に

違いがない生き方に後悔はない

私たちはどれだけ人々の期待に

応えようとしていたのだろうか

どれだけ自分自身を偽ったのか

自分自身を生きるということを

自分に赦すことは愛情なんだよ





【声──《三行聖詩》】

語りかける声は
ずっとあなたの声の
中に眠っていた

語りかける声は
ずっとあなたの耳で
世界を聴いてた

語りかける声は
ずっとあなたの眼で
空を支えていた

あなたの肉体が
行くところへと
わたしはいます

たとえあなたに
わすれられても
わたしはいます

どこまでも一つ
あなたとともに
わたしはいます




見えざる 祈りの手



何もかも 聴こえる
済まして 大地の声

あなたの 息づかい
素肌にと 素敵なの

私の生命 いつかは
次の種に 葉は移る

見えざる 癒し手と
導きの手 受け取る

あなたに 手渡して
あげたら いいのに

わかれば いいのに
この愛の 強さを…





『絆』

人間の絆
見えているだけじゃない
その鏡面
忘れていたかった本当は
自分の姿
だけど…貴方が輝くから
想い出す
私の秘められた想い出を
貴方にと
映し出す憧憬を手渡して
差し出す
贈り物はわたしへと還る
更なる富
奉祀を貴方へと循環する
…………

この微睡みの中の
不確かな夕闇の中
ぼくらは見ていた
確かめあうために

あの日見ていた瞳
見つめられていた
虚空と空と宇宙と
光る眼差しは魂色(こんしょく)

混じり会う宿命と
勅命と輪廻と仁義
みどりの輪郭と珠
確かめ会う人の器

おまえじゃないと
僕だけじゃないと
夢のように現界で
確かめ会う人の器



満たされ充ちて
満たされ充ちて

潮の日の干からび
人の命の干からび

水の潮の記憶と太古
受肉と定め人の運命

肉体が覚えている人達
言葉の制約は受けない

まだそこにいるのですか
あなたの光の丈の先の天







ざわめきあう土の響き
思い出せない遥か境界
スイッチが入る瞬間を
人の心の交わる暖かさ
見えないなにかは貴方
貴方だけの輪郭は結晶
結晶体としての記憶を

自然造秘物だけの欠片
時に地として空として
海として大海をめぐる
その記憶は貴方の中に
だけど思い出せない時
樹として鳥を育んだ時
山として空を眺めた時
空として星を抱いた時
星として宇宙を愛す時

時の記憶だけが思いを

数え切れない思い出を

思い出して道を照らす

それはひかりの記憶達

照らす物照らされる物

その表裏一体のダンス

流れゆく生命の摂理を

あなたを

思い出せない

あなたを

思い出したい

あなたに

思いあげたい

まだ見ぬあなたたちに

詩集

2011-01-01 23:17:05 | 
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言葉の不思議を
貴方につたえて
その連鎖を視る
そして感じるの
想いを出す蓮華
綿胞子も舞い空
空はひとつへと
あの憧憬も私達
視ている雲が私
あの空なる眼が
大地を見据える
太古の記憶を視
拡大する予兆を
人々は感じ紡ぐ
それが表現だと
その意思が私を
駆り立てていく
想い出の原始に
人が忘れた楽園
見出だされる刻
人は原悪に非ず
原祝福こそ真我
拡大された意識
BRAHMANa宇宙体
制限された人よ
受肉されし意識
祖を拡大させて
想いを還るのだ
視ている全てが
貴方の全てだと
気付く日はいま
大いなる日輪は
輪郭は語りかけ
一切合切を照し
闇は影は溶ける
そして過ぎ去る
全一は生まれる

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静寂─────
内調─────
詩は─────
絵世─────
世界─────

ふと変容と詩聖
跳躍する認識時
時間を掌握する
孤独時にて成す
其は毒ではない

─────胎祖
─────全は
─────微全
─────震世
─────世界

躍動する認識を
胸に秘めたじて
咲かせその薔薇
棘を指差し血滴
世に垂れ循環巣

世葉─────
成能─────
世芸─────
全能─────
世界─────

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苦痛が来るのなら
私はその奥を核を視よう
源を見据えよう
表層の偽りの感情ではなく
人間の因襲の物語を捨て
深なる生命の源を
全てはその存在が踊り通った轍
私たちは存在の影なのだ

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世は多元万華鏡
あらゆる輝きを内包し
見ているものの内面を映し出す
自然は時としてその片鱗を示し語る
それを聴く耳を持つものは幸いだ
その言卿はささやかで力強く誰の目にも気付かれず
だが世の始まりより確かに存在する調停者
自然の耳を持つものは幸いだ

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ある一瞬に全ての現実を体験する刻がある
その刻を元に人生は出来上がる
今はそう思う
あの一瞬に
何かに包まれた一瞬に
見えぬ何かが
あれは在った
確かに在った
大気がそれを示した
威力を盛って
自然よ
貴方はいつもそうだ
ささやかに私たちをもてなし
一番偉大な貴方だが
自分からその威光を示すことはなさらない
私が求める刻に
その刻にその輪郭は想いに応えて
私は現実を垣間見た

あれが現実だ
おそらくこの世の外部の全てのものは
あれを元にし出来上がり
あれに匹敵するものはこの世にはもうないのだろう
すべてはそれを元にし出来上がっているのだから
人の産み出した架空の義務誓約が私たちを縛ろうとも
その言実は確かに在り──
私たちをその本泉に連れ帰る
私たちはつながり
どの道を還ろうとも
全ての道はただひとつに通じ
想いは出される
応えるかのように
それはすべて上手くいく
人が自らの小ささに捕らわれなければ

それはすべてうまくいく

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哲学や宗教は人の問題を解決しようとしてきた
だけど解決しようとする行為が延々と繰り返されてきた
それが人の歴史
人の想いはその状態を外部に焼き付ける万華鏡
だから何かをしようとするとそれが延々と繰り返される

なら一度それらを脇にどけてみる
世の当たり前を手放してみる

世界が抱える問題
食料問題も根本的解決策は本当はある
自分で探してごらん
難しくはないから
驚くほど 簡単なことだから

政治や運動は宣伝が目的になりその効果はない
そしてそのほとんどが人を繋ぎ止める方法
政府を支える人は政府に依存している
人は自由なはずなのに

本当はお金からも
お金も手段の一つでしかなかったはずなのに
方法はそれしかないように思ってしまう

だけど数字で判断しない世界があるとしたら
そんな世界は難しいだろうか
そんな世界に住む人たちは財政赤字でなやんでいたりするだろうか

物に数字がつかない世界を
そんな世界はどうやって成り立つだろう
そんな世界で儲けることは出きるのだろうか

数字で判断する術を手放した時
人は悩みの種子をてばなすことにもなるのかもしれない

食にもお金にも不安がない人達は毎日をどのように暮らしているのだろう

そんな人たちはどのような仕事をしているのだろう

毎日の不安を抱えこまない人たちは誰にも不満を抱かず日々を軽やかに過ごすだろうか

世界平和は個人的な事柄だ
それは内面で見出だされる
人に見出だしてもらわずに
世界平和は個人の自己責任

世界平和は達成しなくていい
それは最初から見出だされる
それは既にそこにあるものだ
ただ人が気付かなかっただけ
それはそこで常に待っている
それはそういうものだから…

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詩集

2011-01-01 23:15:16 | 
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見出だされた知恵は失われない
そっと気づいた"それ"はいつも貴方と共に居た
ただ気付かなかっただけ
それはいつも貴方と共に

そして待っている
貴方と踊ることを
閃く瞬間にひとつ
そのダンスを再度
春として夏として
秋として冬として
貴方と躍り続ける
私の存在の証明を
生まれた時の様に
手をかざせば重ね
すべてを引き戻し
内に還るみなしご

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人としての円熟味が増すと
以前は見えなかった空間を満たす抜きの美に足ることを知る

それは愉しい
詩は愉しい
そして人を満たす
飾り立てられた美よりも
最低限の表現により空間を満たす
その事が人の心に左右する
これはなんだろうか
ただの文の羅列ではなく

人に与えようと満たすもの
紡ぎ出される文字の織物

生命の源泉から汲み上げた光の花束

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生徒達は来る かつての若かりし日々の姿で

悠なる校舎は生徒の想いにより姿を変え学童はその視たきものを見る

屋上は吼える 日に
日は想いに応え光臨を
その恵みを受け取り人は生き 死に その想いは続く

誰が受け取るのか
形だけが受け継がれるのではない
かつての想い人たちの想い達を物としても精神としても受け取り 与える
その繰り返しとして
人の生はあると

その沈黙の深淵に 瞬間に
あの在り方を生きた人達を
かつてもいたのだろう
そしてこれからも
夕なる遊歩道にて
黄昏時の世界にて見えぬ学童達が
その身の睦まじさに想いは蘇ります
かつてのこれからの私だと
悟る

私の放棄した人殻から移行する
人はその人殻の牢獄から解き放たれる時代が来るのだと
星がそして輝くのだと
呼応して私に応える
その潜在した DNA
それは覚えている
細やかな声として囁く

学童達は還る

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いまだ覚めやらぬ夢を
この文字の集まりは
私が夢にて紡いだもの
あのときの現実感を
この世界に想いを出す
それは確かにあった
この総体として感じて
ありがとうあなたの
その想いは在りました
解き放たれるときを
いまにかんじる想いが
私に呼び掛けたもの
声が貴方に届くように
理由が必要などない
この世界が本物なのか
知る人はその意思を
新たに新星転生として
流星として夢を駈け
私も確かな流尾を視る
人の子達よ夢を視よ
人はいつか気づく時を
時という軛の幻想を
自らが作り出した枷を
時すらも私が創る事
言として言質を知る事
その完全なる光の束
今此所に貴方と紡ごう
貴方との距離が消え
現空間に於ける灯影を
紡ぎ出された哀音を
貴方は視る時私も視る
それは外肌で感じる
この肌と空間の境界を
この人殻の包容から
あなたの手の温もりを
存在を刻み付け生命
鼓動躍動血の循環輪廻
高揚が包み込み廻る
生命の血流が貴方へと
そして私へと還る律
ああそして気付くのだ
この空間に於ける人
統べてまぼろしの光達
光の残像シルエット
まだ視ぬ現実が幻視を
この私達は影なのだ
あの光たちの影なのだ
この呼吸から空気を
その廻る気が貴方達に
そしてまた私に還る
風は見えぬ私の子供達
かつてもこれからも
私の紡ぐ音子が貴方に
そしてまた私に還る
音は見えぬ私の子供達
かつてもこれからも
朽ちる肉体は土に還る
私が塵芥になり土に
そしてまた生命を育む
土は見えぬ私の肉体
土から産まれたものは
土に還り生命を支え
樹よ葉を実らせ育めし
大地よ生なる物達を
支え育めし輪廻の理を
その大地もやがては
宇宙体として昇り咲く
星として輝く時へと
人の夢達を星達は視る
星は覚えているから
あの夢の中での契りを
生命の形は一事の夢
幻影の歌いを時の中で
あの時歌う事を願い
だから私は此所に居る
この感情は誰のもの
この泉の源は貴方から
この豊穣の根の源は
確かな存在よあなたは
あなたはそこにいる
私の触れるよりも先に
私の視るよりも先に
私の聴くよりも多くを
私が感じるより更に
貴方はいつもそこへと
ささやかな視座にて
世の総てを見透し在る
存在の統ては祝福だ
その事を想い出すのだ
人として生きる悦び
その悦びが永遠に還る
この世の全ては永遠
永遠の歌を知るのです
貴方から紡がれる歌
この時を確かなものに
刻み付けるためにと
時よその王宮の玉座で
いつかまたその夢を

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詩集

2011-01-01 23:09:31 | 
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聴こえるだろうかエマリェンリィフよ
その務め生命の摂理
それが体感する理由を
人の幻想のすべてを
開かれた門を見よ──

ああ其れが人の世の境界
現れたり表面世界
水面と奥面が交錯する鏡面世界
結晶が 拡がる 意識
無限の 片割れ 私達
見ている姿は違うとも人は輪廻の咲散りを塵芥とし霞の奥からより来る月光を
ムーンライトテラジー
明かり照らされる妖精の踊り
儚くも美しく夢限の泡として舞踊する
宴を──
その一粒一粒が人として世界として
美しく美しい
人は覚えているから
妖精を
覚えているものは思い出す
私を
幻想を想いだし
幻想を見抜き
幻想から還る
おかえりと
開かれる門
ケルビムの剣は折れ
最早人は焼き撞くされることもなく
エデンへ
エデンへ
エデンへ帰還せよ

そして気づくだろう
見ている世界の本質に
すべての理に
自らの思考の葉の根の源に
ひとは夢優として生きていたことに

人生のすべての意味を
意味を発し響き応える
応える鐘は全てを包む
全音を開き静寂に帰す

あの永遠の安らぎに
人の煩いもなくニルバーナ
その原始の記憶を辿れば見つかるだろう 未来へと移り行くだろう
其れが生としての目的だから
魂が宇宙として生まれた意味を
見ている外世界のしぐさの全てを内なる予感として受け止めることを自らに赦し

人は人に気づく
人は愛として生きることを許してほしい
この一瞬一瞬を造り出す創造者として
時間と言う名の宝石を紡ぐ 貴方 時間宝石士

今全てを思い出さなくていい
それには理由があることだから
貴方が貴方である理由だから
生きて
生きていたことに
悩みも人としての証だったことを
いつか 貴方は振り返り 宙へ持ち帰る
月は見ている
宇宙の眼として

動物の瞳を見つめたなら私たちは解るわかるはずだ──
あの覗きこむ存在を
宇宙から覗きこむ存在を
生命の神秘を──
生命の証拠は多すぎる程ある
学者の論理を飛び払い生命は無限に飛翔する
夜を飛び地平へ
朝焼けを見 生命は生命が生命であることを知る
その宝石の輝きを源泉に伝えるためにどの星も失うわけにはいかない
それは宇宙にはないことなのだ
だからお前は失わない

生命は在る

生命は在る

僕達はあの記憶の書庫から想い出したい

その時キミは時代の正確を超える圧倒を得る

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寸時のシルエット──
街中であの想い人に 似た人に
だが幾年もの年月を重ね 同じ姿など
ここは流時の宮 形在るものはいつかは朽ちる

その変わりゆく姿も 老いる姿も私は美しいものだ 朽る美学を

…ああ…かつてのあの想い人に似た人よ あなたよ
その容姿は時を超え同じかもしれないが
共に共有したあの体験 場所での想いは私たちにはなく
私があなたにあの素晴らしい日々の想いをうちあけても 貴方に私を理解するすべはない

貴方は私を知ることはない

そのことも素晴らしいことだ
お互いに違う時を生き 寸時に交差するのも素晴らしいことだ
想い人 貴方よ 貴方には若き日々を送ってほしい
その生を無駄にせぬよう

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そっと見えるか
人心を動かす鎖
ひとよあなたよ

飾り立てられた
配膳上の贄達を
それが社会の想
豪威を奮う関心
商業的な契約が
人に強要を用い
思考を停めゆく
動くが考えない
何処を眺めても
人がいないのだ
人間達がいない
考える人が消え
情報は締め出し
過去の期待感が
人を未来に縛る
人々は何処に?
生きているのか
生きていない人

ひとよあなたよ
真人は何処へと
ひとよあなたよ

因習にも楔にも
過ぎ去った現代
所帯すら虚栄に
劇をする役者達
見ている者達の
距離は零距離へ
距離こそが幻想
時間を創る思考
人の枠に在る時
時のひだを織る
ひとよあなたよ

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絵も文も音楽もなにもかも
飾り立てられた虚栄よりも
内面から滲み出る素朴な光
それが私の心をうつのです
あなたのその真なる宝石箱
それは時の距離を超えゆき
過去と未来の私に届き響く
その音叉は共鳴し人の形は
歴史として確かな者となる
それは静かに内部で胎動し
人の資質は水源として在り
あの方のみなもとへと還る
制限から無限へ──夢限へ
夢とは素晴らしいことだと
覚めても覚めやらずひとは
現実の夢を見ることを知る
その縛り付けた軛がはだけ
剥き出しの認識の内に浮き
拡大された生をおくりだす
透明な太古の原人達が還る
貴方の太古に呼び掛け甦る
卑弥呼太古の巫女達の神託
未来へと託す希望の根と花
ここが園だと子守りの天使
原初の音色を響かせ喜ばし
やがて天之笛は内より響く
輪廓は廻り蒼の宙をまぶす
その囁きの宴を私は聴こう
今が楽園よ──ここがそう
そのことを今を感じ眠ろう

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詩集

2011-01-01 23:07:06 | 
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きらびやかなものが見る夢というのか
あの儚さ
都市の見る夢
中に胎動し あの夢
都心の見る夢は
その移り変わりにより
見るものを幻惑する
その夢を見るものをとらえ
共にその夢を見る
その夢を見るものは
過去の流れに捕らわれ
いと高きを見

しきりなしに動き比ぶ
人はしきりなしに動く
あの木陰のやさしさを
そこにみいだせるのか
あの小川のせせらぎを
取り戻す日はくるのか

都心は夢を見ている
その中で
何を見ている
住み行くすべての人の夢を
そこに住む人は都心に夢を差し出す
そして糧を得る
たとえ機械の歯車のような生で
路端で機械の驚異にさらされても
その義務と生を送る
それ以外の生は考える事ができない

生とは本来自由でしなやかなものだ
豊穣でありそして苦労をしらない
自然は自然のリズムで成り立っている
人の努力のようなものはない
自然はただ自然だ
そのリズムが自然だ
自然は本来は尽きることはない
貴方は自然の中から産まれた

本来は豊穣に位置し者
人は万物の霊長として
その知恵と精神と肉体
魂の寺院として存在ス
見ているものは肉体だ

だがそれ以上の存在としてその生を贈るものもいる
魂が受肉した目的
不完全な完全性を
相対性の高密度の
闇の中にたとしても
いつかそれは見出だされる完全なるものはそれを望んだ
自分が見つけられることを
いつか自分が見つけることを
その約束を覚えている
それが光のしあわせだ
そのささやかな気持ち
人のこころは思い出す
人は寺院なり
心は華なりて花なり
人は心を捧ぐ
ただひとつの
想いひとに
届くように
注ぎ続ける
人の心は器
受け入れれば大海のように
やがて宇宙(そら)のように
大気と宇宙(そら)に垣根はなくひとつとして
そこは霊の安らむ場所
霊の還るなつかしきふるさと
その虚空に広がる宇宙(そら)は

貴方の網膜の投影
それは貴方の内に
心音は囁いている

それが真実なのだと
感じれば──わかる
思考では見つからず
ハートの内に秘められた秘密
その空間に都市は拡がる
想像主としての約束の場
瞳を閉じれば
そっと閉じて
あの懐景を
家族達
かつての仲間達
そしてこれからの
その絵にならないヴィジョン
自由は形を取ることなく自由だ
だが忘れることなどできはしない
その自由の翼の形──魂の青写真は貴方の奥深くにひっそりと咲
貴方を真実へ連れ戻す
それが真実
人生の旅の目的
人が受肉せし目的
経験も出会いも全て人の意思で引き寄せている
人の意思にはそれだけの潜在性が秘められている

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ある日突然変化は訪れる
窓を開けるかのように
認識が拡大し
新しい世界がやって来る

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創造性の花にとって年月も無に等しく
ただ忍耐強く発芽を見守る

内部の胎動を見守る
外部のきらびやかさ
見せかけの流行にも
惑わされずに見守り
個性が発芽すること
そのことが人間性に
ただ自然のリズムで
踊るように周期的に
それらはおとずれる

その窓を来訪する
予期せぬあのひとときに
それは少年少女の時に見たあの夢だったのかもしれない

本当の夢はささやかな光だが
それは力強く私たちの核に御座する

それは世を見据える目──

透明に──見据える
人の世の情念も営みもただ見据える
生命の躍動を
ひとの躍動を
あのしなやかさ
あのすばらしさ
そのなかにある
おもいだせるか
思考の枠を抜け
再びつながるか
貴方のハートに
その魔法の王国
見ているものは
やがて内に還る
それがいつかと
あなたの目覚め
それがいまかと
その呼び掛けは
呼吸の一切に秘められている
生命と言う名の図書館
五感──思考──感情──肉体──観覚──呼吸──心音──
生命は心臓──その脈動に生かされている
生命の偉大な叡智
その創造力
その力強さ
その神秘性
ハートは答えを知っている
思考が及びもしないことを導くだろう

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人は人生が凝縮された経験を娯楽として求める
食までもそれらが凝縮されている
だが自然からかけ離れたそれらを取り入れても満足することはなく
密度が凝縮された食物の代償は多く人体の機能を奪う
凝縮された情報はニュースとして人々の思考を捉える
思考が麻痺したひとびとは飢えたようにただ多くのそれらを求めるようになり
麻痺した感覚のひとびとはやがて感性のいびつな創造物を崇拝するのだろう
そして自然の披造物には目もくれなくなり取り入れるものは人工物だけ
そして肉体の中の化合物により脳までが精神がそれらに左右されることに気付くだろうか
肉体までも感覚までも機械的になり彼らはあの産まれたままのしなやかさをわすれたのだろうか
自らを蝕むそれらを捨てて自然に立ち戻るときは来るのだろうか

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