◇
あの宇宙の瞳の色は──
動物の子供の瞳の色──
そこにいたんだねと──
君を見ていたのです──
君に気付かれぬ様に──
あまりにも当り前の──
おおきな形をとって──
私の宇宙の体は──
君を何時も──
つつむ──
無──
──
◇
【 靈──レ イ 】
感じる…?
そっと 静かに
耳をたててください
御隣にいらっしゃいます
貴方の鼓動と心音と呼吸音に
解ります…
そっと 静かに
耳をたててください
今昇る内側の産声たちに
訊ねてみてください今晩でも
眠りの中で
そっと 静かに
耳をたててください
その生の一瞬だけにでも
外壁ではなく内側の真実の壁
──
肉体(マアト)の力ではなく人の意思の結実──靈(カー)と魂(バー)で未聞物質から切り立てられた時空の障壁──正四面立方体モノリス
──
◇
【 文神──(十二列詩) 】
君がある日に気づく物語は
大なる物に圧倒されず──
小なる物にも見出だす──
それは秘密の記憶の一片達
或る少年の想い出の中にも
それはまだ生きている若さ
データなんかじゃない波動
過去からは見つからない真(まこと)
それは君を虜にも誘う悠凪
心音は真音となり響き生き
童が頁を捲る絵本の息使い
草叢の木洩れ日の下の住人
想いは神秘の秘匿に戯遊戯
幻童よ─────────
───貴方は──────
──────時擣を───
─────────奏でる
幼年期の掌の中のようです
その円みの中の中心へ還る
幾何学を神聖に持ちかえれ
宇宙屑の新星に生まれ還れ
新たな生は戦慄だが旋律を
本能の闇夜の生の産声達を
輪廻の輝線を弦楽は奏でる
星の輪郭を楽器として花よ
花は秋桜に宇宙はコスモス
星の子の絵本に咲く夢は幻
御身の心は一切を見届けた
かの十二使徒は文字に宿る
◇
【 本 当 を 愛 情 を 】
世の中のニュースを見ていても
人たちと同じことをしていても
世界を去るときにたぶんきっと
後悔するのだろうと感じている
明日であなたの命は終わりです
唐突にそう聞かされたとしても
それでも明日と今日の生き方に
違いがない生き方に後悔はない
私たちはどれだけ人々の期待に
応えようとしていたのだろうか
どれだけ自分自身を偽ったのか
自分自身を生きるということを
自分に赦すことは愛情なんだよ
◇
◇
【声──《三行聖詩》】
語りかける声は
ずっとあなたの声の
中に眠っていた
語りかける声は
ずっとあなたの耳で
世界を聴いてた
語りかける声は
ずっとあなたの眼で
空を支えていた
あなたの肉体が
行くところへと
わたしはいます
たとえあなたに
わすれられても
わたしはいます
どこまでも一つ
あなたとともに
わたしはいます
◇
見えざる 祈りの手
何もかも 聴こえる
済まして 大地の声
あなたの 息づかい
素肌にと 素敵なの
私の生命 いつかは
次の種に 葉は移る
見えざる 癒し手と
導きの手 受け取る
あなたに 手渡して
あげたら いいのに
わかれば いいのに
この愛の 強さを…
◇
『絆』
人間の絆
見えているだけじゃない
その鏡面
忘れていたかった本当は
自分の姿
だけど…貴方が輝くから
想い出す
私の秘められた想い出を
貴方にと
映し出す憧憬を手渡して
差し出す
贈り物はわたしへと還る
更なる富
奉祀を貴方へと循環する
…………
◇
この微睡みの中の
不確かな夕闇の中
ぼくらは見ていた
確かめあうために
あの日見ていた瞳
見つめられていた
虚空と空と宇宙と
光る眼差しは魂色(こんしょく)
混じり会う宿命と
勅命と輪廻と仁義
みどりの輪郭と珠
確かめ会う人の器
おまえじゃないと
僕だけじゃないと
夢のように現界で
確かめ会う人の器
▽
満たされ充ちて
満たされ充ちて
潮の日の干からび
人の命の干からび
水の潮の記憶と太古
受肉と定め人の運命
肉体が覚えている人達
言葉の制約は受けない
まだそこにいるのですか
あなたの光の丈の先の天
天
の
光
◇
ざわめきあう土の響き
思い出せない遥か境界
スイッチが入る瞬間を
人の心の交わる暖かさ
見えないなにかは貴方
貴方だけの輪郭は結晶
結晶体としての記憶を
自然造秘物だけの欠片
時に地として空として
海として大海をめぐる
その記憶は貴方の中に
だけど思い出せない時
樹として鳥を育んだ時
山として空を眺めた時
空として星を抱いた時
星として宇宙を愛す時
時の記憶だけが思いを
数え切れない思い出を
思い出して道を照らす
それはひかりの記憶達
照らす物照らされる物
その表裏一体のダンス
流れゆく生命の摂理を
あなたを
思い出せない
あなたを
思い出したい
あなたに
思いあげたい
まだ見ぬあなたたちに
あの宇宙の瞳の色は──
動物の子供の瞳の色──
そこにいたんだねと──
君を見ていたのです──
君に気付かれぬ様に──
あまりにも当り前の──
おおきな形をとって──
私の宇宙の体は──
君を何時も──
つつむ──
無──
──
◇
【 靈──レ イ 】
感じる…?
そっと 静かに
耳をたててください
御隣にいらっしゃいます
貴方の鼓動と心音と呼吸音に
解ります…
そっと 静かに
耳をたててください
今昇る内側の産声たちに
訊ねてみてください今晩でも
眠りの中で
そっと 静かに
耳をたててください
その生の一瞬だけにでも
外壁ではなく内側の真実の壁
──
肉体(マアト)の力ではなく人の意思の結実──靈(カー)と魂(バー)で未聞物質から切り立てられた時空の障壁──正四面立方体モノリス
──
◇
【 文神──(十二列詩) 】
君がある日に気づく物語は
大なる物に圧倒されず──
小なる物にも見出だす──
それは秘密の記憶の一片達
或る少年の想い出の中にも
それはまだ生きている若さ
データなんかじゃない波動
過去からは見つからない真(まこと)
それは君を虜にも誘う悠凪
心音は真音となり響き生き
童が頁を捲る絵本の息使い
草叢の木洩れ日の下の住人
想いは神秘の秘匿に戯遊戯
幻童よ─────────
───貴方は──────
──────時擣を───
─────────奏でる
幼年期の掌の中のようです
その円みの中の中心へ還る
幾何学を神聖に持ちかえれ
宇宙屑の新星に生まれ還れ
新たな生は戦慄だが旋律を
本能の闇夜の生の産声達を
輪廻の輝線を弦楽は奏でる
星の輪郭を楽器として花よ
花は秋桜に宇宙はコスモス
星の子の絵本に咲く夢は幻
御身の心は一切を見届けた
かの十二使徒は文字に宿る
◇
【 本 当 を 愛 情 を 】
世の中のニュースを見ていても
人たちと同じことをしていても
世界を去るときにたぶんきっと
後悔するのだろうと感じている
明日であなたの命は終わりです
唐突にそう聞かされたとしても
それでも明日と今日の生き方に
違いがない生き方に後悔はない
私たちはどれだけ人々の期待に
応えようとしていたのだろうか
どれだけ自分自身を偽ったのか
自分自身を生きるということを
自分に赦すことは愛情なんだよ
◇
◇
【声──《三行聖詩》】
語りかける声は
ずっとあなたの声の
中に眠っていた
語りかける声は
ずっとあなたの耳で
世界を聴いてた
語りかける声は
ずっとあなたの眼で
空を支えていた
あなたの肉体が
行くところへと
わたしはいます
たとえあなたに
わすれられても
わたしはいます
どこまでも一つ
あなたとともに
わたしはいます
◇
見えざる 祈りの手
何もかも 聴こえる
済まして 大地の声
あなたの 息づかい
素肌にと 素敵なの
私の生命 いつかは
次の種に 葉は移る
見えざる 癒し手と
導きの手 受け取る
あなたに 手渡して
あげたら いいのに
わかれば いいのに
この愛の 強さを…
◇
『絆』
人間の絆
見えているだけじゃない
その鏡面
忘れていたかった本当は
自分の姿
だけど…貴方が輝くから
想い出す
私の秘められた想い出を
貴方にと
映し出す憧憬を手渡して
差し出す
贈り物はわたしへと還る
更なる富
奉祀を貴方へと循環する
…………
◇
この微睡みの中の
不確かな夕闇の中
ぼくらは見ていた
確かめあうために
あの日見ていた瞳
見つめられていた
虚空と空と宇宙と
光る眼差しは魂色(こんしょく)
混じり会う宿命と
勅命と輪廻と仁義
みどりの輪郭と珠
確かめ会う人の器
おまえじゃないと
僕だけじゃないと
夢のように現界で
確かめ会う人の器
▽
満たされ充ちて
満たされ充ちて
潮の日の干からび
人の命の干からび
水の潮の記憶と太古
受肉と定め人の運命
肉体が覚えている人達
言葉の制約は受けない
まだそこにいるのですか
あなたの光の丈の先の天
天
の
光
◇
ざわめきあう土の響き
思い出せない遥か境界
スイッチが入る瞬間を
人の心の交わる暖かさ
見えないなにかは貴方
貴方だけの輪郭は結晶
結晶体としての記憶を
自然造秘物だけの欠片
時に地として空として
海として大海をめぐる
その記憶は貴方の中に
だけど思い出せない時
樹として鳥を育んだ時
山として空を眺めた時
空として星を抱いた時
星として宇宙を愛す時
時の記憶だけが思いを
数え切れない思い出を
思い出して道を照らす
それはひかりの記憶達
照らす物照らされる物
その表裏一体のダンス
流れゆく生命の摂理を
あなたを
思い出せない
あなたを
思い出したい
あなたに
思いあげたい
まだ見ぬあなたたちに