goo

ユニバーサルデザイン講演会

旅とデザインとおもてなし
先日、NPO法人まちづくり推進機構岡山主催のデザインセミナーに参加しました。
講演には、水戸岡鋭治さんと九州旅客鉄道の古宮部長です。



水戸岡デザインの列車はJR九州だけでなく、今や全国に広がっています。
岡山県では岡山電気軌道の路面電車「MOMO」、
また和歌山電鉄では「いちご電車」「おもちゃ電車」「たま電車」などをデザイン。
(2年前、和歌山まで見に行きました!感動です!)

水戸岡さんのデザインしたものは、かっこよく斬新でありながらも、
どこか懐かしさを感じさせる雰囲気があります。

まだ無名だった頃は、建築物などのイラストを主に描いていたそうです。
今では考えられないのですが、その当時はデザイナーになりたかったそうで・・・。

そういった悶々とした想いを持ちながら、
30代の終わり頃に「ホテル海の中道」(現ザ・ルイガンズ)のポスターを依頼された時、
そのプロデューサーから「本当にやりたいことは何?」と尋ねられ
「デザインがやってみたい」と言ったそうです。

そうしたら何んと、未経験にもかかわらず、
ポスターだけではなく、そのホテル丸ごとデザインさせてもらえたそうで・・・。
(任せた方もすごいですが、任された方もすごです)
その縁がきっかけで鉄道をデザインするようになったそうです。

水戸岡さんの言われたことの一つに
今の職人は基本ができていない!
基本がない上でなんでも、個性で片付けてしまう!
基本がキチンとできた上で個性ができるものだ!

そういえば以前、佐川美術館で見た葛飾北斎の絵。
幼少の頃から手先が器用で「私は絵を描くキチガイである」(画狂人)と宣言したほど。
その本物の絵を見た瞬間、震えがきたのを覚えている。m


ななつ星は関東の富裕層をターゲットにツアーを販売。
その超豪華で見事な戦略は地方観光にとっても、あこがれなんではないかと。
平均乗客年齢は61歳だそうです。それまでには柿右衛門の洗面台で手が洗えたらいいな。

全プロデュースを任せられて、統一したブランディングをさせてもらうことは
デザイナーにとって最高の境地かと。A
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )