前回の続きです。りんごとみかんを全部で10 コ買ったら値引きされていくらだったという話をされたら「りんごとみかんを買う」だけをまず考えましょう。色々な買い方があります。
・りんごとみかんを同じ数ずつ買って値段を見て減らす
予算の中にりんご + みかんのセットがいくつ入っているか考えてみる。
りんごが80 円、みかんが60 円、合計がだいたい600 〜700 円(まだ詳しく読みません)。700 円になったら買いすぎ。
りんご + みかん = 140 円 のセットがいくつ入っているか考えてみる。
・いったんどちらかだけを買ってから予算に合わせて置き換える
80 円のりんごを10 コ買うと800 円。
りんご9 コ + みかん1コは780 円。
りんご8コ + みかん2 コは760 円……
・どちらかを買えるだけ買って余りでもう一方を買う
りんごの個数を仮決定してしまう。
80 円 × りんごの個数を合計金額から引く。引いた残りが60 円で割り切れるか考える。
・両方1円だったらどうなるか考えてみる
りんごとみかん合わせて10 コで10 円。
x コ + y コ = 10 コ(で10 円)
両方80 コずつ買ったら800 円。
80x 円+ 80y 円 = 800 円
実際は「みかんが60 」だから……。
数字を抜いて文章だけで説明文を読み直してから考えるのがコツです。
今はレジに向かう前の段階なので、「買ったら値引きされていくら」は後回しにします。
買い方を決めて金額の見当をつけてから、
実際の合計金額と比べます。
まだ
りんごとみかんは値引きされていないので、
値引きされる前いくらになるのかを考えます。
買った合計が値引き前にいくらになるか割り出している時は、上記の「買い方」は横に置いておきましょう。金額が分かったら「買い方」に戻り、割り出した数字を買った合計金額のところに代入します。
中学生向けの問題集では「方程式を使って」という指定があるので、最後に出した例で解けるようになる必要があります。
が、実感は湧きにくいので、連立方程式の文章題が苦手な人はまずは方程式をやめて、このように実践的に考えてみてください。これが論理の習得です。
コツは
★文章題から数字を抜いて文をまとめなおす
★文の最初にある状況だけを考える。
★状況をもっと考えたい時に必要な数字をそのつど足す。
★状況ごとに整理する。答えを急がない。
論理的に考える訓練は、答えにつながるまで時間を掛ける訓練でもあります。
すぐに答えは出ないので気長に構えてください。計算と交互に解く手も最初は有効です。
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