「ちまちま」のゲーム日記。

現在は、シャープX1と、レトロPC&ゲームの記事が中心です。

ラジカセバックアップを極める

2017年09月01日 07時40分47秒 | レトロゲーム

ソフトのバックアップはデリケートな部分なので今回も一応書いておきましょう。

このバックアップ方法は、経年劣化でカセットテープが破損する可能性が高い為、資産を保護する為の方法です。
原盤無きバックアップの使用は著作権法違反になりますのでご注意下さい。
またバックアップテープの配布や、他人のバックアップテープの使用も罪に問われる可能性がありますので
くれぐれも本来の目的以外でバックアップを作らないよう、ご注意下さいませ。


さて、前回DR-320の修理をした時にX1ゼビウスをミニコンポ「DENON D-07」で起動させてみると
左の再生専用のドライブではロードエラーになり、右の録音ドライブでは起動しました。

「この差は何なのかな?」と思い、DR-320の修理時に再生速度を見る方法を覚えたので
DENONミニコンポの各カセットドライブの再生速度を見てみると
右側(2番ドライブの録音側)は3kHzからホボ動きませんが、左側(1番ドライブ再生のみ)が時々3kHzを切る時があります。

つまり、シンクロダビングしている時も、ホンの少しですが再生速度がズレた状態でダビングしていた事になります。
左右のデッキに差が出ている原因とし考えられることは、昔は左側の再生のみのカセットデッキばかり使っていた記憶があるので
使用頻度が多かった方が、より劣化やグリス切れが起こりやすく再生速度がズレるのではないでしょうか。
なので再度バラシて調整してみる事にしました。今回はベルトも交換してみましょう。



●DENON D-07の再調整

2,3度バラしているので特に難しい所もなく。
ベルトも比較的交換し易く、フライホイールやモーター等を外す必要がありません。
古い個体で特別高価なレア物でもないので、道中は省略。

組み直しながら適当な所で動作テストです。(完全に組むと調整が出来ないので)


まずは再生速度から。

ベルトを交換した事で、左右とも若干再生速度が低下した様なのでモーターの裏ネジで調整。
カセットデッキに使われるモーターには、大抵モーター自体に調整機構が付いています。


カセットデッキと基盤の構成によっては窮屈な作業になるのでショートに注意。
柄がプラスチックのドライバーか、精密ドライバーにテープ等を巻いておくと少しは安心。
このミニコンポは写真の反対側に基盤が縦付されているため、奥のデッキもこちらから調整する必要があり
通電したまま手を突っ込むので結構危険です。


両方のデッキを同じに調整。これでシンクロ率が上がったはず!!


お次はアジマス調整。
データレコーダーはモノラルなのでこの様な波形にはなりませんが、ステレオデッキなら可能です。
・左の再生専用デッキ


・右の録音デッキ

同じミニコンポ内の左右のデッキで、これだけの差がありました。
斜め一直線が正しい位置なのですが、右の録音デッキの精度が絶対的に正しいと言う訳ではなく
この録音デッキで録音したテープを再生しているので綺麗な波形になっているだけなのです。

しかし今回問題になるのは、”左右のデッキの差”ですので、多少狂った位置でも左右同じ状態であれば
シンクロダビングすれば基本的に同じカセットテープが出来上がるはずです。
もちろん音量が狂うぐらいアジマスがズレている場合は別の話ですので誤解しないように。



●バックアップの作り直し

早速、読み難かったX1ソフトのバックアップを作り直してみます。。
これで読みやすくなると、今までもシンクロダビングの時点で速度の微妙なズレがあった事になります。

再度バックアップを作り直した「カムイの剣」をX1C実機でロードしてみましょう。
これは90分テープと長く、今まではシンクロバックアップではタイトルまでも行かず
JODAN-DOSとHuBASICを使って無理やりタイトルまで起動させるのがやっとでした。

おっしゃータイトルまで起動!!
 
その後のロードも問題なく進みゲームスタート!!

アプコンのせいで凄い縞々ですが、無事に起動確認出来ました。
以降はデータ毎の短いロードなので劣化していない限りエラーは出にくいはず。

にしても相変わらずの描画速度でw
1場面移動毎にカセットテープのロードと描画の待ち時間が生き地獄。
昔の人は良くこんなのでアドベンチャーゲームなんて遊んでたなぁ~って関心させられます。

はっ!自分のアドベンチャーゲーム嫌いって、ひょっとしてコレのせい?w
まぁ今思うと、トラウマになっていても不思議は無いレベルです。
特定のコマンドしか受け付けて貰えないってのも、子供には難易度高すぎなんですよね。

実機でも読み難かった「ばってんタヌキの大冒険」も試してみます。

問題なし。これで、それなりに高い精度のバックアップが取れる事が実証されたのではないでしょうか。

しかし調整前から読めていたソフトも多々あるので、これがボーレートの差なのでしょうか?
ボーレートが高い=短い周期の波形で沢山のデータを読む事だと思っているので
少しのズレがロードエラーに繋がるのではないかと。
ソフト毎に変更出来るものなのか、詳細な所は素人の自分には分かりませんが...
もしくは、単なるテープの劣化で精度が上がったから読めただけなのかもしれません。



●まとめ

何とか所持するソフトの全てのバックアップを取る事が出来たので、いつでも安心して実機で遊べるようになりました。

結論として、ラジカセバックアップに必要な事は「アジマスと再生速度を、再生デッキと録音デッキで揃える事」でした。

唯一の問題点は、ステレオ録音って所でしょうか。
モノラル>ステレオバックアップになるため、デッキのアジマスの位置によっては実機で読めない可能性はあります。
自分の様に実機のアジマスを調整すれば原盤もバックアップも両方読める様になりますが、
失敗すると全く読めなくなる可能性がある上に調整方法も確立出来ていないので、実機側の調整は万人にはお勧めはしません。
それでもダビングバックアップを使いたい場合、捨てるつもりでカセットデッキ側のアジマスを調整する手はありますね。

その後、カセットプロテクトについて調べている時に発見した記事
どうも、原盤を読めるギリギリのレベルにまで調整し、ダビングによる劣化を考慮したプロテクトもあったそうです。
インフォメーションブロック手前からノイズの様なものが入っている「ばってんタヌキの大冒険」は
ダビング防止の為にワザとノイズを入れているのかもしれません。
実際に原盤ではロード可能なのに、シンクロダビングでは極端に読み難くなるソフトはいくつかありました。
また、この手のソフトは実機では問題なく読めているのに、カセットアダプター経由のデータレコーダーでは読めない事があります。


今回のバックアップのポイントは、調整されたWカセットデッキ(理想はシンクロダビング機能付き)があれば
バックアップ自体は簡単に取れると言う事。
精度が高く無駄な音質変換をしていないWカセットデッキほど、より良いと思われます。
もちろん、過去にも書きましたがカセットテープには色々なプロテクトがありますので、そちらの対策は必要です。

テープ劣化などで音量が低下してしまったものや、ダビングを意識したノイズプロテクト的な物には今回のバックアップは向きません。
音量低下の場合は2つのデッキを使用しての音量UPバックアップをする事になりますが、これまた色々大変なので
追々テスト結果などを上げて行きたいと思います。


ボーレートが高いと言われるX1ソフトが起動すると言う事で、
MSXやPC6001、FM-7やその他のカセットテープソフトも同様にバックアップが取れると思います。

「CZ-8RL1が高くて買えねぇ!」
「そもそもケーブル作れねぇ!」
「カセットテープ実機で遊びてぇ!!」
「でも原盤使い続けるの怖ぇ~!!」

って方には、割とお勧めのバックアップ方法ですので、使わなくなったWラジカセで実験してみては如何でしょうか?
(まぁアジマス調整と再生速度の調整出来る器用さなら、専用ケーブルも作れそうな感じですが...)

以上、Wカセットデッキによるバックアップでした。


関連記事:~X1C専属ミニコンポ「D-07」
     ~X1ソフトの新たなるバックアップ方法
     ~X1ソフトのバックアップ最終調整

コメント

DR-320(PC-6082)の修理-その2

2017年08月20日 07時42分41秒 | レトロゲーム

前回のつづき

一応動くようになったDR-320ですが、ロード可能なソフトもありますが
エラーになったりエラーすら出ないソフトが結構あります。

しかし、まだ諦めきれない。
機械部分を極力軽くして安定させる為に分解清掃を試みます。


●さらに奥まで分解整備

いざ分解し始めるのですが、素人の自分には上からバラすのか、下からバラすのかすら分からない始末。
 
上をバラしかけたものの、制御スイッチ周りからバラす必要がありそうだったので裏側に回ってみました。
フライホイールを外すのにも悩みます。

どうやら横から分解しないと最初のカバーが外れない模様。
 
何とかフライホイールを外したものの、ここからはEリングの嵐。

各ギアをそのまま掃除しつつ動かしてみましたが、どれも軽くて分解する必要があるのか?と思うほど。
本当は完全にバラして掃除してみたかったのですが、かえって悪くしそうな気がしたのでココで分解を断念。
この状態から出来るだけ掃除して、新しいグリスを塗って組み直しました。
実質フライホイールしか外せていないので効果は期待出来ないですが、これが限界なのかもしれません。

しかし、バックアップゼビウスのインフォメーションブロックすら読みませんでしたorz


「カセットテープが長いから重くてダメなのかな?」と思い、試しに別の60分テープで試してみました。
マクロスカウントダウン。これは60分テープを使ってJODAN-DOSでのバックアップです。
インフォメーションブロックは読みました。

最初の停止で巻き戻そうとした所で特殊ローダーに入った可能性ありますが再ロードスタート。
暫く読んで一旦停止した後、IPLリセットがかかった様になった時はデータレコーダーのポーズで停止
IPLロードが再開した時にポーズ解除で、どうやら1つ目のファイルを通過した模様。
2つ目のファイルロードに入りました。

DR-320のカウンターで60ぐらいまで読んでタイトルが表示されたので
恐らくPCG定義は通過、さらに読み込んでどうやら起動出来た模様...

「タイトルの色ってこんなだっけ?」と、変な気がしないでもないですが記憶違いかアプコンのせいにしておこうw


ゲームが開始出来たと言う事で、60分テープという長さのせいでは無く、ゼビウスとばってんタヌキの音声データの劣化が読めない原因?
それでも実機では読めるので、さらにDR-320の精度を上げる方法を模索します。


接点などの掃除でノイズは軽減されましたが、若干音量が波打って安定していないような気がします。
これと言った解決策が分からないので、コンデンサの交換でどれぐらい変わるのか勉強の為に交換してみようと思います。
電解コンデンサの数は全27個。
意外と多いなぁ...まぁ部品代は500円前後だろうから練習も兼ねて頑張って交換してみたいと思います。


平行して再び分解。今回はEリングも少し外して清掃とグリスアップ。
  
黄色い塊が古いグリスでコテコテですね。分解して良かった。

電解コンデンサの仕入れのついでに千石電商さんでベルトも調達。
前回徘徊したホームページを参考に
・モーター~フライホイール間:φ80×1.2T(元はブチル系で溶けていた) 恐らくφ75じゃないと緩い?
・フライホイールから巻き取り駆動系?:φ45×0.95T(特に問題なさそうだが念のため交換)
・カウンター用ベルトφ40×0.95T(そのまま使えそうだったので、今回は購入なし)

基盤の上下段と電源トランス部分だけハンダを吸い取らずに切り離せないので、少し作業がやりにくいです。
一部、液漏れしてそうなコンデンサがありました。

少しだけ漏れたような跡があったり無かったり。
問題なくコンデンサ交換は完了。写真は撮り忘れましたorz

ついでにノイズの原因かもしれないスイッチを分解して掃除してみようと思います。
前回は接点復活スプレーをかけてガシャガシャしただけでした。
 
分解してみるとそれなりに汚かったので、目の細かい耐水ペーパーで磨いて接点復活剤をかけておきます。

元通りに組み直してゼビウスでテストしてみましょう。
そしてインフォメーションブロック通過!!
しかしチェックサムで弾かれたorz
ぐぞぉ~何が悪いのか...



●起動はするけど...

そこで再びパソコンで再生速度を見てみると、ちょっとだけ速度が上がった模様?
ベルトを交換したからかもしれません。
またまた速度調整します。もう何回目でしょうかw
このデレコ、意外とバラしにくいんですよねぇ...
底面では無く蓋側にデッキも基盤も付いていて、蓋側から切り離さないととモーター速度の調整が出来ないと言う...

速度調整してゼビウスにトライするもチェックサムに蹴られます。
めげずにLOAD LEVEL(音量)を上げたり下げたりと、何度もチャレンジするもダメ。
しかし、コンデンサとベルトを交換してからの速度調整で、インフォメーションブロックはホボ通過する様になりました。
ばってんタヌキの大冒険は、相変わらずインフォメーションブロックすら読みません。

「えぇい、こうなったら本体を立てて負荷を減らす作戦でどうだ!!」
良くあるじゃないですか、プレステ1とか本体を裏返すとロードする様になるとか。

「...」

インフォメーションブロックは通過

うぉーーーーーー!!PCG定義のチェックサム通過したっ!!

そして、ステージ1、2、3、ひゃっはーーー!!

良く分かりませんが、本体を立てる事で負荷が減るのか読み込み位置が変わるのかノイズが減るのか...

「足元から何かノイズが発生しているのかな?」と思い、原因を探るべく今度は場所を机の上に変えて普通に正位置に置いてロード。
しかしチェックサムで蹴られたorz

横向きにする事でDR-320自身のノイズを拾うのか、ロードに負荷がかかるのか。
何とか横向きの正位置でロード出来る場所が無いか探してみますが、鉄板の上でもダメ。

場所を変えて何度やっても同じ結果なので外的要因では無い様です。
内部的なノイズか、重力による影響の2択?
またまた自分の耳で聞いてみて、ノイズの変化がないか調べてみるも変化なし。
そこで裏返してロードしてみました。

うわーーー裏返しでも起動した!
 
つまり、正位置以外では起動すると言う罠。

これはフライホイールのせい?
今まで見てきた大体のフライホイールの構造は似ていて、
基本的に固定された部品では無く裏側の支えによって押さえられているだけです。
縦に置いた状態ではキャプスタン軸で支えられ、裏返しに置いた時はワッシャに支えられ
正位置に置いた時は、X1CもDR-320も鉄板に付いている軸受で支えられます。
この軸受を締め過ぎてる可能性?

まずイジる前にデータから分析。と言っても回転速度が変化するかどうかを見るぐらいしか出来ませんが。

正位置


縦置き

あら、どちらの再生速度も若干早いですね。温度や湿度、グリスやモーターの状態によって変わるのでしょうか?
しかし、正位置でも立てても速度に大差は無し。波形が山なりになっていますが、アースか何か付いていなかった時かも。
分解し過ぎでどの状態で計測したものか忘れてしまいましたorz

この状態でロードしてみると、やはり正位置ではインフォメーションブロックすらエラーで蹴られますが
立てるとインフォメーションブロックは通過し、今回はPCG定義前のチェックサムで蹴られました。
微妙な再生速度の変化が影響しているのでしょうか?

ん~全く解決の糸口が見つからない。
一体、立ててロードする事で何が良くなって読めるようになっているんだぁ~orz


少し情報を整理してみましょう。
忘れてはいけませんが、今やっている事は「読み難いテープを如何にして読める様にチューン出来るか?」と言う事です。

60分テープのマクロスカウントダウンは、ロード時に簡単なテープ制御をしていますが
DR-320のPAUSE機能を使う事で何度ロードしても(手動制御に失敗しなければ)起動可能です。
つまり、カセットテープの長さやテープ制御は関係ありません。

やはりバックアップテープが読み難いのが原因なのでしょうか。
しかし、シンクロダビングテープでも起動するソフトは沢山あります。

となってくると、「DR-320でゼビウスのバックアップテープを作ってしまえばどうか?」
と言う結論に至りました。



●DR-320でバックアップテープの作製

ゼビウスが
・60分テープで、それなりの負荷がある。
・PCG定義以降は特殊ローダー?
・実機では100%起動
・DENONミニコンポでは録音スロットで起動する
・DR-320では起動しない
と言う、丁度良い検証テープな様なのでゼビウスに拘っています。

原盤を無暗に使いたくない為に、まずはバックアップのゼビウスで実験
それでダメそうなら原盤のゼビウスで実験したいと思います。

ゼビウスの起動に成功したミニコンポ「DENON D-07」のカセットスロットにて、X1Cが読み取った音量で再生。
ヘッドホン出力の音声を、DR-320のCMT INで録音を試みます。

取りあえずステージデータは3面まであれば起動するので適当な所で止めます。
音声を聞いてみると、音量デカすぎたかもorz
そこで、LOAD LEVELを少し落として、X1C実機へロード開始です。

そうすると、今回は正位置でも全く問題が出ずロード完了。そして起動。
 

やはり、予想通りシンクロダビングテープがあまり良くないのは間違いなさそうです。
DR-320へ音量UPダビングしたテープを使えばDR-320で何度ロードしても成功します。
しかしこのテープをX1C実機でロードしてみると、PCG定義のチェックサムで蹴られてしまうと言う...
ヘッド位置が問題なのか、再生速度がシビアな可能性がありますね。

ここまでテープの巻き込みなど一切なく、抜群の走行安定性を見せているDR-320ですので、もう最後のテストを試みます。
極力使いたくはなかったけど、原盤ゼビウスを回して起動すればロードに関しては完全動作で間違いないでしょう。


インフォメーションブロックを難なくクリアし、PCG定義通過で確定路線です。
 
 

ミッション、コンプリーーーーーートっ!!!
  


●まとめ

まだ100%ではありませんが、市販ソフトの読み込みと実機からの保存と読み込みは出来るようになりました。
動作するようになってからの調整が思った以上に大変で、
データレコーダーは再生速度とノイズに問題が発生しやすいのでしょうか?
シンクロダビングテープに問題がある可能性も高そうですが、
データレコーダーでエラーになるのに、X1C実機で読めるのは性能の差なんでしょうか?
今回はロードする事を目的に整備しているので、その他の不具合があるかもしれません。

色々試してみて、一つ分かった事は
「 カセットテープはダビングするとカセットデッキの癖が付く 」

DENON D-07で録音>D-07からカセットアダプター経由で実機X1Cならゼビウスが起動、実機でも起動
DR-320で録音>DR-380からカセットアダプター経由で実機X1Cならゼビウスが起動、実機ではエラー
と言う様に、録音した機械とカセットテープのセットでは起動する事が可能な事から
カセットデッキには固有の癖(速度やヘッド位置など)があり、
ダビング時に再生デッキと録音デッキとの差分だけ、微妙に色々ズレてしまう様です。
なので、複製の複製を作っていくと何時かは読めないテープが出来てしまうのではないでしょうか。
理想はモノラルの等速ダビングですが、そんなもの今の時代に手に入るのか不明です。


残す不具合は内蔵スピーカーが鳴らない事ですが、
回路的に問題がありそうな感じで自分の今のレベルでは特定が難しそうな為、一旦保留にしたいと思います。
また、色々な操作ボタンがありますが、説明書が無く操作方法が分からなかったので、そちらのテストも情報が見つかるまで保留と言う事で。

修理の記事としては見難いので、後に修理用まとめ記事を作りたいと思っています(思ってるだけ...)


以上、DR-320(PC-6082)の修理でした。

コメント (6)

DR-320(PC-6082)の修理-その1

2017年08月12日 08時17分43秒 | レトロゲーム

ついに新たな趣味の領域に踏み込んでしまった...
X1Cのカセットテープデッキの理解を深める為に、別のデータレコーダーで遊んでみようと言う企画。

動作未確認のジャンクハードを購入してみました。
PC-6082(DR-320)で、PC-6000シリーズのオプションとして販売されていたデータレコーダーの様です。
ちなみにX1Cにはカセット関係の外部端子は一切ない為に直接的には全く使えません。

外装も綺麗ではなく、通電するけどカセットが回らない格安ジャンク品でした。




●分解と清掃

まずは検索、そして検索。
このデータレコーダーは修理方法が掲載されているページが幾つかあるので、不具合箇所を探すのは割と楽そう?
素人には大変助かります。
ネットを徘徊していると、ベルトが切れているのは当然として
どうもこのシリーズはグリス等固着で機械部分が固くなりやすいのと、電解コンデンサーも悪くなりやすい様ですね。

その前に、根本的に動くのかどうかすらわかりませんが...
取り合えず、掃除をしながら中をみてみましょう。

底面のネジを4本外すだけなので簡単です。
しまった、愛用のドライバーだと届かない罠orz


裏蓋を開けてみると、自分が思ったより良い品な気がします。
ベルトが切れたままなので、長期間放置されていた様です。


まずはベルト周りの大掃除から。
綿棒ですくうと...ぎゃーっす!
 

このまま綿棒の反対側を使うとドツボにハマって真っ黒くろすけになるのでご注意を
自分は半分に切って、1回拭いては捨てを繰り返し。


そのまま捨てられるゴミ箱があると便利です。

ある程度取れたらクリーナーを付けてさらにふき取ります。


モーターのプーリーを掃除し終わって、次のプーリーを掃除し始めて分かりました。
この巻き取り駆動プーリーも浮動式やん!
てか、この頃のカセットテープドライブって、これが普通なのでしょうか?
これはまたベルトで難儀しそうなヨカン...

「うぎゃー!!」あれだけ注意してたのに、指がいつの間にか黒いorz
どうやら、フライホイールのドロドロが付いた様です。
フライホイールを外すのには、それなりに分解が必要になりそうだったので
まずはこのままの状態で綺麗にしました。
 

次に確認するのは電解コンデンサー
液漏れしていては、基盤にダメージが及ぶようです。
 
底のアルミ板?と基盤を外すと、大きなスイッチ機構がありました。
かなり大きいですが、カセットスロット付近に長いスプリング付きワイヤーで繋がっています。

見える範囲でコンデンサの液漏れも無さそうなので
一度電源を入れてモーターが回るかテストした後ベルトを付けて動作テストをしてみたいと思います。



●初動テスト

内容に「電源コードは付属しません」と書いてたのに、ちゃんと付けてくれるツンデレちゃんでした。かわいい。

まぁ良くある達磨型の電源コードなので、無くても入手は簡単です。

通電は勿論OK、モーターも無事回りました。
ベルトは最終型自作ベルトでテストします。
 

片側のネジを緩めるとフライホイールの軸受に隙間が出来るので、今回はここからベルトを入れます。
 
奥にもう1本ベルトが付いていますが、ブチル系では無く使えそうなので取り合えずそのままで。

カセットテープを入れなくても再生すると回る様です。
X1Cにはテープが入っているかどうか判定するスイッチがありましたが、これにはありません。
早送り、巻き戻し、一時停止、停止、ライトプロテクトスイッチを押せば録音スイッチも押せます。
ちょっと停止スイッチに違和感がありますが、止まらない訳では無さそう。

ん~、割とアッサリ過ぎるけど恐らく問題はココから...



●録音と再生のテスト

その前に、カセットスロットが上蓋と一体らしく、ヘッドとピンチローラーの掃除がやりにくい...
どの道、一度バラして大掃除はするつもりですが録音と再生に異常が無ければ大掃除にも力が入るってものです。
なのでヘッドとピンチローラーを適当に掃除して、実験してみましょう。

取りあえずワカメになった要らないデータテープを回してみると、「CMT OUT端子」に繋いだヘッドホンから普通に聞こえます。
しかし、いつものピーギャラギャラ音と少し違う様な?
そこで、X1へのロード実績のあるD-07で再生してみると、明らかにDR-320の音が高く聞こえるので再生速度が速いのでしょうか?

それと、MONITOR LEVELの調整レバーがありますが内蔵スピーカーから全く音が出ません。
故障なのか仕様なのかも不明...


次に試してみるのは録音です。
方法は、DENONミニコンポ「D-07」のシンクロダビングを使って
JODAN-DOSをカセットアダプターへダビング
そのカセットアダプターの音声をDR-320で拾ってみます。
シンクロダビングとカセットアダプターを使う理由は、録音レベルを一定にしたかったからです。

同じ長さのテープ(10分テープ)でダビングしているのに、シンクロダビングよりDR-320の方が2分近く早く止まった気がします。
そして録音した音声を再生してみると、音声の方は録音されてますがノイズがとても大きく
さらに籠った音になっていて、このままでは使えそうにありません。

以上の事から追加で修理が必要な個所は
・「MONITOR LEVEL」か「内蔵スピーカー」不良
・「モーター速度の調整」
・「録音時のノイズ取り」
の3本でしょうか

モーター調整はやり方も載せてくれているので出来るかもしれません。
内蔵のスピーカーは、別に無くても良いですが可能であれば修理してみたい。
「録音時のノイズ取り」は何が原因なのか分かりません、電解コンデンサの交換が必要なのでしょうか...
さてさて、初心者のワタクシに直せるのかしらん?



●NEC PC-6082(DR-320)の修理に挑戦!!

まずは故障し易い所と修理方法を色々検索して、ノイズ取りのヒントを探します。
そこで、PC-6082で検索してみると、割と簡単にそれらしきものがヒット。
X1の検索難易度と違って、流石に後の後継機がメジャーをかっさらって行くだけはあります。
ユーザーの数の違いでしょうか?それともX1ユーザーがシャイでOUTPUTしないだけなのでしょうか?(面倒臭がりの可能性もw)

 「Framのレトロハードメンテナンス記録」さんによると
どうやら最初にみた大きなスイッチは、再生と録音の回路を切り替えるスイッチの様です。
そして、このスイッチが結構接点不良になったりするらしい。

録音がオカシイと言う事で、まずはこのスイッチを掃除してみましょう。
と言っても、エアーで吹いて接点復活剤をかけてガシャガシャ動かすだけ。
その他の差し込みジャックも接点清掃しておきました。
掃除後、何度もグリグリ動かしているうちに録音も正常に出来る様になり、
「録音時のノイズ取り」は意外とあっさりクリア。


続いて再生速度の調整です。

こちらのページを参考に。と言うか、写真付きで丁寧に書かれているので、そのまま実践すれば良いぐらい。
「BAKUTENDO」さんの手順を見てみると、PCで波形を見て調整するっていうフリーソフトを使う様です。
再生速度の基準テープを自分の手持ちで最も信頼出来る「DENON D-07」のミニコンポで作成しました。

あれ?モータの速度調整部分ですが、封印らしきテープに穴が開いています。
一度調整された感じでしょうか?古くなって速度が遅くなるなら分からないでもないですが
再生速度が凄く早くなっていた原因は前の使用者が調整したからなのかもしれませんね。


バラバラの状態でないと調整出来ないのが不便ですね。狂う度にそれなりの分解が必要になります。

調整終了。


調整前


調整後

一応範囲内の再生速度になっていると思いますが、時々再生速度が下がるような気がしないでもない。
あとは通常時から結構なノイズが聞こえるけど、大丈夫なんでしょうかねぇ。

実際の動作テストですが、生憎自分にはX1Cしかありません。
なので、データレコーダーで「X1ソフトを再生>カセットアダプター>X1C実機でロード」と言う回りくどい手法で確認したいと思います。

まずは手持ちで一番短いテープのJODAN-DOSでテストしてみましょう。
IPLからインフォメーションブロックは問題なし。ロードも無事に完了してアッサリ起動確認。

「おぉ~!使えるやん!!」

これじゃ皆さん納得しないだろうと言う訳で
皆大好き「X1ゼビウス」でロードテストです。

しかし、ロードエラーorz
いきなり欲張りすぎた....

次に試してみるのは
イナブキさんのBattleBattleです
IPLからのインフォメーションブロックは完璧なんですけどねぇ。

なんと、これまたロードエラー!
どうもチェックサムで蹴られている様ですね。
やはりノイズが多いからなのか、それとも再生速度にズレが生じている可能性があります。

そこで再度、再生速度を見てみると若干基準よりも遅くなっている様でした。
一応最初の時に合わせたはずなんですけど、今回は3kHzを下回らないギリギリで調整。

あと気になっていたのが、アースが貧相な気がします。
ケースはプラスチックで仕方ないのですが、ノイズシールドが弱く手に持った時にノイズが消えたりする事もあるので...
って、パーツを一つ付け忘れてましたorz

シールドの表と裏を繋ぐだけの金具なんですが、やはりノイズ取りアースが必要でした。
これを取り付けてみると、ノイズがかなり軽減された感じで何だかいけそうな気がする!!

再度イナブキさんのBattleBattleです。10分テープにX1C実機でSAVEしたバックアップ。
うほほい!余裕のロード完了。


次に、ゼビウスを試してみます。60分テープ。シンクロダビング法。
インフォメーションブロックすら読みません。

次は、ばってんタヌキの大冒険。20分テープ。シンクロダビング法。
インフォメーションブロックすら読みません。

次は、バルダーダッシュ。10分テープ。JODAN-DOSによるバックアップ。
余裕のロード完了。


シンクロダビングテープがシビアな感じでしょうか?X1Cの時も最初そうでしたね。
とすると、次にJODAN-DOSでバックアップが可能で、30分テープを使用したTROP-WAYでテストです。
インフォメーションブロックを無事通過。
このソフトは内蔵HuBASIC(mini?)を読み込んだあと、追加でデータを何個かロードするタイプ。
HuBASIC部分のロードが完了した後、少しの間プログラムが走る様でその後にロードが再開されます。
なので、その間だけ一瞬手動でカセットを一時停止させてみました。
その後のロードでも一瞬停止して再ロードを繰り返すのですが、そちらはそのまま放置。
で、問題無く起動しました。
 

やはり、シンクロダビング法のテープが全く読めない様です。
気になる点はインフォメーションブロックすら読まない所。
普通は読みにくいテープでもインフォメーションブロックは読めるけどロードエラーと言うのが一般的。

他のソフトで試してみました。
おぉ?マリオブラザーズスペシャルはインフォメーションブロックを通過しました。無事にロードも完了。

ふと気になった事を試してみましょう。
最近はソニーのカセットアダプターを使っているのですが、最初に買ったカセットアダプターはBluetooth化してしまったので
テスト用にカシムラのカセットアダプターをもう1個購入しました。
このソニーのカセットアダプターはヘッド位置を調整出来る為に、本来の性能以上のロード精度を発揮する可能性があったからです。
早速、カシムラのカセットアダプターで同じマリオをロード。
どうやら思い過ごしだったようです。無事にどちらでもロード可能でした。


何はともあれ、シンクロダビング法のテープも読める事が分かったので
あとはDR-320の精度やノイズの影響か、原盤テープが弱っていてバックアップが正常ではない可能性があります。

モノラルと言えばLチャンネルからしか音が出ない様ですが「モノラルをステレオに変換する事で、読み込み帯域が広くならないかな?」
と思い、間に変換コネクタを噛まして疑似ステレオでカセットアダプターに流す作戦。

配線を探してみましたが、モノラル<=>ステレオのケーブルが有ま.....せん!
ジャンクから何とかステレオジャックっぽいのをGETして
LR両方にLチャンネルが流れる様に配線して、モノラル<>疑似ステレオ変換ケーブルの完成♪

ゼビウスでリベンジしてみましたが、インフォメーションブロックすら読みません。
結局、ステレオ化は意味なかった模様?w

と言う訳で、シンクロダビング法の別のゲーム(パンチボールマリオ)を起動してみましょう。
無事起動しました。この起動するソフトとしないソフトの差が分かりません。
  
原盤テープにダメージを与えたくないので試していませんが、恐らくは原盤テープなら読める気がしないでもありません。

根本的にバックアップテープ自体が悪いのが原因かな?と思い
DR-320でインフォメーションブロックすら読まない「シンクロバックアップX1ゼビウス」を
試しに、DENONの「D-07」で再生してみました。
再生専用の1スロットではエラーが出たので、録音した2スロットで再生してみるとインフォメーションブロックは通過しました。

なんと、そのままPCG定義部分も通過。(PCG定義中はカセットデッキを一旦停止させました)

そして起動w

恐るべし、DENONのミニコンポ...


これでステージ開始位置さえメモっておけば、ミニコンポからゼビウスが起動出来る事が分かり
「30年前のデータレコーダーより、20年前のミニコンポ」(ただしリモートなし、どの道DR320だとデッキ制御手動)
と言う、再生速度の安定性、音声のクリア度ともに音楽再生用を舐めちゃいかんと言う結果になり
このデータレコーダーをどうしてやろうかと言う思いだけが残ったのでありました。


つづく


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レトロゲーマーへの道~あとがき

2017年07月24日 07時51分36秒 | レトロゲーム

素人作業で色々進めてきましたが、何とかX1Cで遊ぶ環境は整ったのではないでしょうか。
まだまだ100%には程遠いですが今時のHDMIテレビに表示出来、
問題は残っているものの所持するカセットテープソフトのバックアップも取る事ができ、ホボ起動可能になりました。

項目数を見れば、表示関係に手こずっている事が良く分かります。
今でも売っているカセットテープとは違い
進化により消えて行った規格を、現在の規格に対応させる難しさを痛感しています。
知識と知恵とヤル気があればどんな事が出来るかと言うと
「ひろっぴさん」がUSBディスプレイ(ぱっと見た目はほぼ完成?)に挑戦されています。
自分の様な初心者は既成品に手を加えるのがやっとなので、表示関係には苦労させられていますね。

現状で残っている問題点は...

●表示関係

○水平ブランキング問題
簡易アナログ変換による表示で、パレット0番が表示されない為に「ザナドゥ」等のソフトで正常に表示されない問題です。
純正RFビデオコンバータ[CZ-8VC]では正常表示可能ですが赤文字やオリジナルフォントが読みづらいという弊害があります。
また、特殊な処理をしている画面フラッシュでも水平ブランキングの影響で正常に表示されない様です。
アップスキャンのGBS-8220では白化現象があり、現時点では完全に使用出来るとは言い難いです。
FRAMEMEISTERでの完璧な表示報告が見当たらないのですが、調整で表示出来ているのでしょうか?

○キャプチャーがショボイ
キャプチャーも画質に拘らなければ、Webカメラか、アップスキャンからのダウンスキャン
または、無理やり31kHzプログラムを利用したキャプチャーなら可能です。
HDMIキャプチャーを買えば済むのかもしれませんが、表示とキャプチャーは全くの別物なので
それほど必要に迫られていない段階で実験的で買うには、HDMIキャプチャーは手が出しにくいですね。


カセットデッキ

〇テープエンド判定問題
テープエンド判定後に、さらに同方向へ送るとバグる。
テープエンド判定のリセットが出来ていない感じで、挙動が変でデッキ停止などの操作が出来なくなります。
もう少しカセットデッキの構造を勉強をすれば、何か分かるのかもしれません。

〇ベルト問題
自作ベルトは耐久性に難があるので、まともなベルトに変更する必要があります。


●カセットソフト

〇WAVからイメージ化問題
カセットからカセットへのバックアップが機能しているので、ゲームには今の所は支障ありません。
CZ-8RL1を手に入れればバックアップ問題は解決ですが、X1turbo以降でカセットを使うには必須で
値段高騰によりプロの修理屋さんも入札に参加しているため手が出しにくいですね。
何とかCZ-8RL1を使わずに、イメージ化&書き戻しが出来れば良いのですが...

〇バックアップ出来ない(ロードエラーになる)ソフト
現在、手持ちのバックアップソフトで正常動作の確認出来ないソフトは「カムイの剣」のバックアップだけですが
「ばってんタヌキの大冒険」「ちまちま(日本版)」「ゼビウス」などはロードエラーになる事があります。
3本とも原盤では特に問題なく起動するので、テープの劣化によりバックアップが上手く取れていないと思うのですが
詳細な原因は不明です。何とか完璧なバックアップを作りたい所。



自分の能力でこれらを解決するには、それ相当の新たな知識と経験を身に着ける必要がありそうです。
なので視野を広げる為に「レトロゲーマーへの道」はここで一旦中間区切りを付けようと思います。

今後の予定としては、SHARP X1関係を中心に進めて行くことには変わりありませんが
メインタイトルを外して、遊びの幅を広げて行こうと思います。(と言うか、後先考えずに広がってしまっただけ...)


相変わらずのダラダラ文章は変わらないと思いますが、
興味のある方は、これからもお付き合い下さいませ。



レトロゲーマーへの道~おわり



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レトロゲーマーへの道~X1Cカセットデッキ修理-その5

2017年07月19日 07時50分22秒 | レトロゲーム

X1Cのカセットデッキに新たなる不具合が発生!!

カセットを入れると(ロードしようとすると)巻き戻そうとしてスグ止まる。
自分で書いてても何言ってるか訳が分からないw

しかし、実際にそう言う動きなのです。
”C”ロードすると、いきなり巻き戻しが始まり、止まる。
そうとしか書きようがないorz

挙動不審の原因、素人予想:
・駆動モーターが弱い
・再生巻き戻し切り替えソレノイドが弱い
・駆動モーター~フライホイールのベルトの滑り又は引っかかり
・ヘッドを出し切る直前が一番ギアが重く、そこでギアを回しきれないと起こる現象の可能性。
この辺りのどれかと予想。



●またまた終わりの始まり?

事の発端は、カセットデッキ中間まとめの記事で動きや機能を再確認していました。

「ベルトの耐久性は以前より上がった気はするけど、完璧では無いなぁ」とか思いながら
「よし、大体分かったし、グリスUPしながらベルト屑とプーリーの掃除して終わろう!」
と思って組んだあと、テープエンド判定のテストをしようと思ってカセットを入れてみた所、再生されないorz

何故かロードしようとすると、巻き戻しになってスグ止まります。
特別バラしてないのになぁ~と思いながら再び分解してヘッドをカシャカシャ出してみると
やはり巻き戻しの方にギアが噛み込もうとします。
指でフライホイールを回しても巻き戻しの方にしか噛み込まない...

ここでまさかの「GAME OVER!」?


うわぁ~!!ここまで来て終われねぇ~!!

CONTINUE!!
CONTINUE!!
CONTINUE!!



●再生と巻き戻しの構造を調べる

まずは、なぜ再生されないのかを考えます。
カシャカシャと指で色々押しながら考える事、数十分...

「あれ?ピンチローラーが出てなくね?」

普通、再生される時はヘッドと同時にピンチローラーも出なければいけません。
しかし、現状出る気配が無い。

ヘッドをカシャカシャ押しながら、何かの拍子にピンチローラーが同時に上がる時がある。
「何処かにフックの様な物があるはずなんだけどなぁ~中で引っかかりが悪くなってるのかな?」

このままの状態だとどうにもならないと踏んで、ヘッドとピンチローラー機構を繋ぐであろう
フック的な物を探す為に、今までバラした事無い所を分解してみる事にしました。
どうもヘッドの下が多重構造になっている風だったので
ヘッドを外せないかと1本ネジを外してみました。


割とアッサリ取れました。

ここは全く分解していなかったので古いグリスが結構付いてました。
一旦古いグリスを落として新しいグリスに塗りなおします。

そして構造を見てみると金属に切れ目が...「まさか折れた!?」


いやいや、右がピンチローラーに、左が巻き戻しの金属に繋がっているようだし、こういう構造のはず。
どうやらヘッドの下の振り子の様に動く金属で、巻き戻し側と再生側(早送り側)を切り替えている様です。
この真裏には電磁ソレノイドがある模様。
しかし、ソレノイドがこの金属に引っ付いてる訳では無いので一方向にしか動かせ無さそう?
そもそも電磁ソレノイドの原理が電磁石でピンを引くだけの構造なはずです。

「この引っかかりが電磁ソレノイドから外れたから切り替え出来なくなったのかな?」
と思って、引っかかりが無いか探してみるも外れている気配も無く
どの道、電磁ソレノイドが働くと巻き戻し側に動くので再生されないのとは関係ない。
となると、通常時は再生側には常にバネか何かで引っ張るか押されているはず。

怪しいフック発見!ここにかかりそうなバネは....


キミだ!


つまり構造は、普段はバネの力で常に再生側にあり、ヘッドと同時にピンチローラーが上がる仕組みで
電磁ソレノイドが働くと金具が巻き戻し側に引かれ、ヘッドが出ると同時に浮動ギアが巻き戻し側に押される仕組み。
  
一番右の写真の赤丸の金具が電磁ソレノイドのピンに繋がっています。

「すげ~!レトロなメカトロおもすれ~!」

素人からすると「ピタゴラスイッチ」風な構造なんですよね。
古い機器はパーツが大きい為に素人でも理解し易く、仕組みが分かると面白さ倍増なのです。

バネを取り付けただけですが、修理完了!

そして組み付けている時、怪しいボールを発見...

丁度、ヘッドの真下に転がって(グリスで転がらずに引っ付いてた)のですが
凄く小さいので、最初はハンダ玉かとも思いました。
しかし、真円っぽい感じなので何かのボールだと思い、付きそうな所を考えてみる。

ここが怪しい...丁度最初に外した鉄板です。しかもヘッドの真下。

可動部分でボールが無いと擦れてしまう為ここだと思うので、ボールを入れて組み付けました。
後で写真を見返しているとこんな所に写ってました...分解中の写真は大事!!


動作テストしてみると問題無くロード出来る様になりました。良かった良かった。


●まとめ

また一つ、X1Cのカセットデッキに強くなったゾ。
縦の大きいのがヘッドや巻き戻し金具等をリセットするソレノイド
横向きの蓋を開けるソレノイドの内側に付いてるのが、駆動方向を切り替える金属板を変更するソレノイドでした。
ヘッドと同時に鉄板が上がる事により、ギアの抑えが解けて必要なギアに噛み込む構造になっています。


(再生送り側と巻き戻し側を切り替える機構)

この修理でテープエンドから更に巻き戻すとバグる問題が解決してないかと思ったが、甘かったorz
テープエンドスイッチがリセットされない感じなんでしょうかねぇ。

今回の件で分かった事は、綿棒でグリグリ掃除したり、負荷が高いまま指でカシャカシャと無理やり動かすと
バネに負荷がかかって外れてしまう事がある様です。

以前、巻き取り駆動用の浮動ギアのバネが外れて折れてしまったのも、それが原因だったのかもしれません。
どちらにしても、完全分解する以外は動かしながら掃除とグリスアップをするしか手は無いので
自分みたいにガシャガシャ動かさずに、静かに動かしながら更にスプリングが外れてないか確認しながらの
掃除とグリスアップをお勧め致します。

ある意味、自分好みの死にゲーなX1Cのカセットデッキなのでした。



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レトロゲーマーへの道~15kHzRGBナビモニターの改良

2017年06月28日 08時24分45秒 | レトロゲーム

ナビ本体を起動しないと映像が映せないケンウッドのナビモニター。
流石にコレを毎回引っ張り出してセットするのは億劫以外のなにものでもありません。

これのスリム化を計れないか実験してみました。


●DVDナビモニターの軽量化
まずは本体側を分解。
取りあえずDVDドライブとGPSチューナーを取り外しても映りそうでした。

これ以上は基盤+コネクタ基盤なので分離は難しそうです。

チューナー側も分解

DVDとGPSを外して空いたスペースに、このチューナーユニットの基板が収まらないか試してみましたがちょっと厳しそう。
双方のコネクタ類の部品を取り外せば入る気配はありますが、AV端子類は他の使い道があるかもしれないので一旦諦めて保留。
気持ち程度ですが軽くなった所で放置していました。


●RGBナビモニターユニットの作製
相変わらずナビ本体とチューナーユニットが分離していて、電源や配線も分離している状態で
出したり片付けたりするのがとても面倒です。

そこで、これを完全に15kHzのRGBモニターとしてしまおうかと言うのが今回の企画。

アップスキャンコンバータを手に入れた自分には、もはやそれほど必要無いのですが
アプコンが成功する前に始めていた企画で、常時使わなくても予備のモニターとして原因切り分けに便利かなと。

パーツの組み換え等をする知識は無いので、ケースを作ってケース内で結線する事により
一つのユニットとして機能する様に改良してみようと思います。

自分で使うだけで見た目に拘らないタイプなのでケース材料は今回も100均で良いよね....
しかし、なかなか良いサイズの箱が見つからず。
仕方ないので、買ってきたケースは100均ならどこにでも置いてそうなクリアケースを2種類
  
1個で収まりそうな物が無かったので、2段重ねにする事にしました。

配線はコネクターがかさ張るので、必要な分だけ結線してシンプルにしたいと思います。
それでもモニター側を切るのは躊躇われるので、そのままです。

まずはナビ本体とチューナーの基盤の取り出し。
 

まずは電源コードのスリム化テスト。
 
カーナビとチューナーの電源を一本化します。

次にRGB端子のナビ信号線2本だけを繋いでみてのテスト。
  
ナビ本体からの信号が無いとチューナー側でRGB表示出来ない為です。
電源監視用の信号線は、直接電源(5V)を放り込んでも大丈夫かもしれませんが
もう1本の信号線は、テスターの実測は5Vなのですが普通に5Vを入れても識別してくれない為
パルス信号的なものが必要なのかもしれません。

入力用ケーブルも短くまとめます。

上「パナソニックナビRGB端子>ケンウッドナビRGB端子変換ケーブル」と、下「電源コネクタ変換ケーブル」です。
RGB変換ケーブルにした理由は、「X1C>パナソニックナビRGB端子変換ケーブル」と
「RGB21ピン>パナソニックナビRGB端子変換ケーブル」が既にある為です。

 
ナビ本体からチューナー側へは、ナビ信号線2本と電源3本だけ配線。
よく考えたら電源は2本で良かった。(バッテリーとアクセサリを分ける必要がないので)

あとはケースに入れて配置などを調整していきます。
  
計ったかの様に、幅がドンピシャ。しかしピッタリ過ぎて基盤を出し入れすると傷が付きますorz

特に難しい所も無く、位置を合わせて穴を開けていくだけ。
結構ギリギリサイズで、カードスロットカバーだけメイン基盤から取り外しました。

かなり熱を持つので冷却ファンの取り付けも検討。

電源スイッチを付けようかと思いましたが、GBS-8220に比べて安定度抜群なので
コンセントスイッチで切るか直接端子を抜く方向で。

この100均ケースは結構硬いので、カッターで傷を付けて彫刻刀で溝を掘り
ペンチで割って行く方法で結構上手く行ってたのですが、削りで手を抜いて数か所か割ってしまいました。
自分用なのでボンドで補修。
最悪作り直しても安いのなんの。まぁ手間なのでこのまま行きますが。
   
穴あけは、いつものドライバーで。穴のサイズがデカいのでちょっと大変。テーパーリーマーが欲しくなりました。


端子類は今の所片面のみ。ナビ15ピン入力、モニター出力、12V電源入力の3本のみです。

2段重ねですが、完全に固定してしまうとメンテナンスする時に面倒になるので
片側に蝶番を付けてみました。これも100均で。細い穴は精密ドライバーで調整。
   
  
蝶番の反対側はファンのネジで固定します。ファンの上側のネジだけ外すとパカッと開く仕組み。

合計324円のケースに収納完了♪



●ファン制御の勉強

冷却ファンを付けたのですがファンがフル回転だとブンブン鳴るので可変抵抗を付けてみました。
テストしてみると可変抵抗が物凄く熱を持ちます...
さらに可変抵抗を回すと火花らしきものも見え、明らかにヤバイ雰囲気が漂ってきたのでネットでファン制御のお勉強。

検索先によると、単純に抵抗を噛ませただけでは濁流に堤防を築く様なもので
堤防である抵抗に膨大な負担がかかる為に発熱する様です。
なので、電圧を下げる為にレギュレータを使うと言う事らしい。ただしレギュレータもそれなりの熱を放ちます。
一番有名なのは「LM317」という3端子レギュレーターの様ですが
ジャンク部品の中に1つだけありました。でもちょっと変色してて怪しいw
 

そう言えばこんなファンスイッチありましたね。
USBファンに噛ませるとスイッチ兼風量調整出来るもの

自分はPS4の冷却ファンに使っています。(過去記事:PS4-自作縦置きスタンドの作り方
少し勉強した事で何となく気になったので分解してみると...

そんな気がしたw やっぱりLM317でした。

まぁ、今回はナビユニットの12Vファンをジャンクレギュレータで制御してみましょう。
作ってる間に、アプコンユニットの5Vが100Ωの可変抵抗のみでどれだけ熱を持つかも検証しておきます。
結果、冬場ですが2時間程度回して、ほんのり温いかな?程度でした。
5Vファンの方は小型で省電力なので、可変抵抗だけでも何とかなりそう。
ケースが振動でビビらない程度に下がればokなのです。


3端子レギュレータは信号用の抵抗を調整する事で出力電圧が変化する様で
ちょっと部品が増えてしまうので空中配線で大丈夫なのか微妙な所ですが何とかスペースを作ってみましょう。
あとは230Ωか330Ωか分からないジャンク抵抗をR1に
調整用のR2がジャンクで一番低い10KΩ(かなりデカい...)しかなかったのでテスト。
各方面を見てると普通、R2は500Ωぐらいの人が多いので、10Kだと
ちょっと回すだけで止まってしまいそうw
まぁ一度調整すれば動かす事は無いので抵抗が決まったら普通の抵抗に替えるのもありでしょうか。

ネットが無い時代って、初心者だとこう言う事も全て雑誌とか本で調べてたんでしょうねぇ
なんて楽な時代なんでしょう。
まぁネットですぐ見つかるから、覚える速度は遅いのかもしれませんが...

ジャンク部品のみで適当に空中配線。取りあえずコンデンサ無しで。

火を噴かない事を祈りつつ、テストしてみましょう。

大分と静かになりました。もともと風量が多かったので、これでも十分冷えそうな感じです。
レギュレータも同時に冷やされるので、心配無用かも?

開口部が少し大きめなのでファンガードを買ってこよう。

元通りに組みなおして完成♪
  
それなりにコンパクトになりました。
モニター自体も一体化してしまうか、ケーブルをもっと短くしても良いかなぁと思ったり。

    
久しぶりにマリオスペシャルを堪能。過去最高の51面までは程遠く...

 
端子類は一応生きていると思うので、ビデオ入力やRF入力も穴を開ければ使えると思います。


う~ん、使い勝手が格段に上がりました。
この様な「基盤を取り出して詰め替える」方法は、多少のリスクはありますが比較的簡単で利便性が良くなります。
前回のスキャンコンバータユニットもそうですが外部配線がスマートになり、ある程度自由に配置出来るのも魅力。

ゼロから作る技術も知識もありませんが、この程度の加工ならお手軽だと思いますので
自分みたいな初心者の方にはお勧めしたい手法だと思いました。



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レトロゲーマーへの道~スキャンコンバータユニットの作製-その2

2017年06月21日 21時29分02秒 | レトロゲーム

NEW GAME

と言う訳で、映りそうにない壊してしまった基盤は諦めて2号機用を注文する事となりましたとさ...

別の種類のアプコンにしようかとも考えましたが、折角色々実験して映る様にもなったし個人的には特に不満は無いんですよね。
あの梱包は出来れば注文したくは無いのですが、値段が安すぐる誘惑。
ほぼジャンク感覚なのが安物買いの何とかになる落とし穴なのかもしれませんw
他の所から買っても輸入代行なだけだろうし、もう一度レッツ中華チャレンジ!

まぁ、ほぼジャンクな自分のX1Cにはお似合いなのではないでしょうか。
FRAMEMEISTERを買う値段なら、あと15台は実験出来ると言う事だしねっ!
映らなかったものが映る様になると言う快楽は、数万円に匹敵する価値があると自分は感じました。
(実機を使ってゲームを高解像度で遊びたいだけなら、断然FRAMEMEISTERをお勧め致します。)


そして2号機が到着。
  
今回は注文から6日目とスピーディーでした。相変わらずの梱包ですが...

先ずは初号機との違いを検証。
  
基盤プリントパターンの製造年月日は同じ2015.01.15です
しかし、細かなパーツが若干違っている風?
ヒートシンクの削り方が気持ち違います。そして貼り付けが若干斜めw
  
この基盤、手作り感が半端ないんですよねぇ....これもヒートシンクで蹴られたのでしょうか?
初号機はヒートシンクの足が1本曲がってましたね。(ペンチで無理やり修正しています)

チップ抵抗?の値も気持ち違います。
 
数値は読み難いですが、2桁と3桁なので明らかに違います。
問題のICのハンダも2号機の方がマシに見えますが、コンポーネント端子裏面のハンダが粗くてやはり個体差はありそうw

今回はRGB入力コネクターの向きは初めから正常でした。

初号機はコネクタが逆向きでした。

IC関連も表記が若干違いますが、ロットの違いで印刷が違うだけかもしれません。
 


2号機にはQ.C.PASSEDのシールがあります。Quick Checkの略でしょうが
初号機には貼ってなかったので、チェックで蹴られた可能性...
そりゃコネクタ逆にさしたら映るはずなす。

以上の事から初号機は、とんだハズレ機体だった様です。


そして2号機は正常に動作するか?と思い、X1Cから簡易アナログ変換でVGAへ直接入力。
まずはRGBSですが、全く同期は取れず。
   

仕方ないので簡易複合同期コネクタを使って、RGBSでオートスキャンすると正常に表示されました。
 

RGBHVですが、相変わらずのピンク。もちろん画面サイズを変更しないと何故か表示されない。
ロットの問題では無く、こう言う仕様なんだと思うしかないw
   
RGBSで表示出来ますが絶賛縞々中。やはり同期回路を何とかしないとダメかすらん?
表示テストはこの程度にしておいて組み込み作業に入ります。

途中行程はホボ同じなので省略。
発注から到着まで1週間あったので、到着前から再び同じ100均ケースで作りかけていました。


15ピンVGAだと、別途音声入力を作らないとHDMIに音声が乗らない為
今回も音声内蔵のRGB21ピンに入力端子を内蔵する事に決定
別途X1toRGB21ピン(音声、簡易同期合成内蔵)ケーブルを作ってもいいかな。

但し、現状で動いているVGA15ピン端子との差をテストに使いたいので、こちらも内臓。
新しい8200基盤を付けたり外したりしなくても良い様に、壊れた基盤で取り付けテスト。

ケースも2個目で収納や配置を見直す事で、色々スッキリしました。


ファンレスでも問題無いと言う情報もありますが、熱によってオカシクなった可能性も少なからずあるので
やはりケースに収めるなら排気か吸気はあった方が良いと言う事で排気ファンを1つ。
特に、この安物のVGAtoHDMIは高熱を放つ様なので注意が必要。
問題が出る様ならVGAtoHDMI付近にもファンを設ける予定。

最後に操作が結構必要になると思うのですが、いちいち蓋を開けるのも面倒なんで物理的機構のスイッチを増設。
    
 
蓋側に付くので、ちょっと位置がズレて下ボタンだけ微妙な押し心地ですが機能としては問題なし。

  
2度目の完成♪

   
右側面:入力系(RGB21ピン、VGA15ピン)
左側面:電源スイッチ、5V入力、排気ファン
背面:HDMI出力、HDMIスイッチ(VGA出力時は切る)、音声出力、VGA出力、S端子出力、ダウンスキャン操作スイッチ

マルチメディアTVの場合、一度に全部の接続が可能です。意味はないけど。
   
Sビデオの表示がオカシイけど、きっと気のせい。そう言う事にしとこう。



●映像問題に進展?

ここで色々実験している時に新たに驚愕の事実が判明。

~X1をHDMIで表示する-その3」に書きましたが、GBS-8200Ver4.0のテストで
Clanp stを変更して青色成分を表示出来る値(今回は97)にすると徐々に白くなるけどザナドゥの青色成分が表示されました。
何とその間は、フラッシュ時に信号を見失わない模様。
通常、対応していないコンバータを噛ますと、映像が乱れるか暗転します。

マイコンソフトさんのRGB-Sシグナルエンコーダ[XAV-2s]の場合

同期信号を見失って映像が乱れるのでしょうか。

GBS-8200Ver4.0の場合

白化問題があるので、このままでは実用的ではありません。

純正RFビデオコンバータ[CZ-8VC]でコンポジット接続の場合

流石の純正ですが、コンポジットの画質がががが。

これらの事から、どうやらフラッシュしない原因も水平ブランキングが関係している様です。
安物中華アプコンでここまで表示出来ると言う事は、フレイムマイスターは設定のみで表示出来るのかもしれませんね。
もしくは、ファームウェアのバージョンアップで対応させる事は可能かと思われます。

GBS-8220でも、この白化現象さえ止められれば表示問題は解決しそうなのですが、まだまだ自分ではレベル不足です。



●まとめ

♪みっつのメカが、ひとつにな~あって~♪

 

使い勝手は、かなり良いです。
軽くて配線がとにかくシンプル(普段はVGA入力、VGA出力、電源の3本)なのが特に便利。
現在はVGA出力しか使っていませんが、実際に遊ぶ時はHDMI+S出力キャプチャーが主力になると思います。

HDMI出力で表示出来たと言う事で表示問題にも終わりが見えてきました。
水平ブランキング問題が解決していませんがアプコンによる表示の可能性が若干ですが見え隠れしたり。
しかし、あとは電子回路を噛ますしか解決方法は無さそうなので、
ここから先は経験値を稼いでレベルアップしてから再度挑戦する事になりそうです。


ガーン!!またしても記事を書いている時の検索でGBS-8220がX1で使えると言う書き込みを発見しましたorz
毎度の事ながらタイミング悪し。

簡単に方法が書かれていますが素人の自分にはこの書き込みだけでは全く理解が出来ません。
しましまノイズの事が書かれてないので、自分のめちゃくちゃな同期信号の作り方に問題がある可能性。
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Amazonレビューへのリンク
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ジッタ、シュミットトリガって何ですか?w
自分の超簡易回路で表示されるのは奇跡的だったと言う事なのでしょうか...
もう、抵抗、ダイオード、コンデンサの3種だけに頼るのは限界なのかもしれませんねorz
もう少し勉強するまで、縞々で我慢するとしましょう。きっちり回路を作れば、結構使えそうな雰囲気です。

自分が購入したのは上記レビューリンクにある販売元「Andoer-JP」では無く「STKショップ」でした。
販売元が違うと外見は同じでも中身が違う可能性があります。
「STKショップ」の場合、販売元が同じでもロット差が結構あるようですがw
レビューが「Andoer-JP」なので、STKが心配ならそちらでの購入をお勧め致します。
追記:2017/8/10
販売元のショップ名がコロコロ変わる模様です。

〇主な費用とパーツ
・アップスキャン:¥1,850- (GBS-8200Ver4.0 ノーブランド[STKショップ])
・ダウンスキャン:¥1,050- (high resolution video [VGA conversion])
・HDMI変換   :¥ 505- (VGA2HDMI ノーブランド)
・アダプター5V4A:¥ 980-
・その他の部品
 ・RGB21ピンメス
 ・D-SUB3列15ピンメス×2/オス×3
 ・RCAジャック×2/ミニプラグ1
 ・5Vファン30mm&ファンガード
 ・S端子オス/メス
 ・DCプラグ×2/ジャック1
 ・ミニUSBプラグ
 ・電源スイッチ×2
 ・USBコネクタ(100均)
 ・ネジ&ナット&ワッシャ(色々)
 ・ジャンクケーブル
 ・収納ケース(100均)

なんだかんだで、そこそこの値段がかかってる模様。
色々な出力に対応出来るユニットにしたかったので欲張り過ぎたかも...
用途に合わせて必要な分だけで作れば、安く上がりそうです。
普通の人は、ダウンスキャン機能は必要無くて、その分その他の部品点数もかなり少なくなるのではないでしょうか。
S端子出力が欲しいなら駆動電圧が少し高めですがRGBビデオコンバータ[RGB-VIDEO-CV04N]の方がオススメです。


〇今回のユニットの仕様
〇信号入力:
・アナログRGB、3列15ピン(現在の対応状況はX1Cのみ)
・アナログRGB、21ピン(現在の対応状況はSFCのみ)
・音声ステレオ(出力端子と共通。入力した音声をHDMIへ合成出力)

〇信号出力:
・VGA(31KHz-640×480、800×600、1024×768、S端子と同時出力可能)
・HDMI(音声合成可能、S端子と同時出力可能)
・S端子(USBキャプチャー対応、VGAやHDMIと同時出力可能)
・コンポジット(今の所用途がないので未配線)
・音声ステレオ(RGB21ピンより入力した音声を出力)

〇電源:
・入力>DC5V(2A以上?)市販ACアダプター
・出力>USBコネクタ型5V電源

〇X1Cの接続に必要なケーブル:
・アナログRGB簡易変換ケーブル(RGB150Ω抵抗3個のみ)
・アナログRGBからGBS-8200に繋ぐアダプタ(超簡易型:小信号用ダイオード1個と0.1μ積層セラミックコンデンサ1個)

〇現時点での欠点:
・動作確認はX1C(CZ-801C)とSFCのみ
・描画時に描画する箇所の周りがブヨブヨ動く。(プログラムを打つ時は結構気になる)
・ソフトによっては若干の画面設定が必要(PCG定義でフリーズする)
・複合同期信号しか受け付けない?(V-SYNCがオカシイ)
・ダウンスキャンがショボいのでS出力が全体的に粗い(文字が欠けたりする)
・ちゃんとした表示にはちゃんとした合成同期信号が必要?(縞々問題、同期問題)
・水平ブランキング問題が惜しい(パレット0番は表示可能だが、徐々に白くなる)

内容的には値段相応ですが、まだまだ改良の余地はあるので勉強して楽しみながら進めて行きたいと思います。
万人向けではありませんが、自分程度の能力でも表示は可能でしたので、興味のある方はチャレンジしてみては如何でしょうか?

以上、スキャンコンバータユニットの作製でした。



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レトロゲーマーへの道~スキャンコンバータユニットの作製

2017年06月18日 08時25分10秒 | レトロゲーム

何とかVGAとHDMI表示が可能になったX1C。
内容的には100点満点ではありませんが、かなり実用的になりました。
しかし表示関係だけで電源が3個、その他にX1C本体と冷却ファンの電源が必要なのでタコ足必須。
VGAの配線もごちゃごちゃしそうだし、X1Cの映像関係全部乗せユニットを作ってみようと言う企画。
もちろん素人なので自作では無く、ただ単に単品を組み合わせるだけですけどね。



将来的に分解して組み替えたりする事も考慮して
端子類は基盤から取り外さずに、コネクタを購入して取り付け予定。
細かな仕様等は作りながら考えていこうと思います。



●周辺機器の確認
GBS-8220(GBS-8200Ver4.0)単体で使用するなら5V~12Vと電源の融通が利くので問題ないのですが
一応購入時に合体させる可能性を考えて、全てが5Vで動く製品を意図的に揃えました。
本当は、ダウンスキャンは中古のXPC-3が1000円ぐらいであったので使いたかったのですが
アダプタ電圧が高く(6.5V)別途回路か電源が必要になるので断念。内部での電圧変換の方法とか理解してないので。

まずは剥き出し基盤のGBS-8200以外の基盤を確認
・high resolution video [VGA conversion]の分解
  
入出力やボタンが多いので、端子類を外して配線すればスッキリしそうですが極力そのまま使いたい。
端子とスイッチがぐるりと一周全てに付いてるので配置の融通が利かず、一番最初に場所を決めた方が良さそう。

VGA2HDMIの分解
  
比較的小型ですが、HDMI端子の移設は極めて難易度が高く延長するにもコネクタが場所を取る事と、
電源が映像の入出力に対して垂直方向なので結局は配置の融通はあまりきかなさそう。
発熱が大きいので少し注意が必要。


●収納ケースの選定
この2つとGBS-8220が収まりそうなケースを探しました。

他の方のGBS-8200の使用環境を見るとアクリル板で挟んだり、タッパーに入れたりと様々です。
タッパーは見た目が”如何にも”なのと、側面が斜めだったりコーナーが丸い事が多く、見た目と端子取り付けに悩みそう。
透明アクリル板タイプは見た目がカッコいいのと加工が最低限で済むので良いのですが埃が心配。
「タッパーはちょっとなぁ~、でもうちは埃多いしケースには収納したいなぁ~」って事で100均で探してみました。

常時据え置きでは無いので出来るだけ最小限のサイズで作りたいのですが、ピッタリくるサイズが中々無いですね。
見た目はタッパーみたいなもんですが、ちょっとはコマシなケースを発見。
  
加工し易そうですが、当然耐久性はそれほど高くありません。
タッパーに比べ、全体の丸みが少ないのがポイント。

まずは、取り合えずぶっこんでみてスペースの確認
 
ぬ~ん。微妙に干渉するので、少し立体的に配置する必要があり大変そう。
GBS8220の端子部分のサイズを計算に入れるのを忘れた風。
VGA入力とコンポーネント入力端子部分に穴を開けて外に出せば綺麗に収まるかもしれないけど
全く使う予定がないので、外してしまうのも手かもしれませんね。今回はそのまま無理やり詰め込みます。

右手前にスペースがあるので、RGB21ピンを埋め込もうかと画策中。

その他、スイッチや端子類の配置も何となく配置を決定。


●スイッチや端子類の設置

電源スイッチは、アダプター根元のコンセントスイッチでも良いかなぁ~とも思いましたが
中華アプコンの動作が怪しいのでリセット替わりに電源スイッチを付けました。
 

USB電源を増設しようかとパーツ屋を見ると、USB端子1個だけで80円とかしたりします。
電源のみでデータ通信しないし100均のこれで良いかな?
  
こんなのでも自作すると200円以上かかりそうです。

配線がごちゃごちゃしてきました。
電源と端子類の配線を確認しながら、組んだり外したりで配置の調整。
    
一番最初は端子類を全て背面に集めようと思っていたのですが
意外とスペースが少なく、RGB21ピンの埋め込みを決めたのでVGA入力も側面に移動。

端子移動やら穴開けに失敗しまくって傷だらけになったのでアルミテープで囲ってみました。
 

X1C以外でも使える様に入力端子を考えてみました
まずはX1C専用のVGA端子をノーマルに戻して、X1センターさんの「簡易アナログRGBケーブル」をそのまま使い
X1C以外でもテスト出来る様に、特殊同期回路は埋め込まずに、合体式に変更。
アプコンと簡易アナログRGBケーブルの間に噛ます「特殊複合同期アダプター」を作りました。
  

配置が決まったので、あとは詰め込んで行きます。
配線を入れて行くとギュウギュウ詰め感が更に増した...
   
何とか収まったっ!

  
色々と汚なくなったので、気が向いたら作り直そう。108円ケースは失敗時のダメージが少ないのが利点。
1枚目:右面に入力系統とUSB電源
2枚目:背面にHDMI出力、HDMIorVGA切替スイッチ、VGA出力、S端子出力、ダウンスキャン操作スイッチ
3枚目:左面に電源スイッチ、電源入力、排気ファン

ざっくり完成♪

接続の関係上、X1C左横へコノ様に置いています。


●スキャンコンバータユニットの動作テスト

早速動作テスト。
  
色が変です。断線か結線ミスか。

  
HDMIは正常なのでダウンスキャンのスルー接続VGA端子側の配線がオカシイ模様。
取り合えず修理は後回しにしてテストを続行。

今はまだオーディオ出力端子を付けていませんが、この辺りに増設予定。
  
音声入力は今の所RGB21ピン限定に考えています。


〇スーパーファミコンでの表示テスト

RGB21ピン接続です。
映らない?
と思ったらC-SYNCではダメでVIDEO信号を同期に入れれば映りました。
分離同期信号ばかり扱ってたので、この辺の理解度はかなり低いです。

 
それ以外は特別なにもせずに自作したSFC>RGB21ピンケーブルで表示されました。
RGB信号の電解コンデンサは21ピンRGB端子に内蔵してあります。

アッサリと表示出来たと思っていたのですが、どうやら画面が真っ白(フラッシュに近い?)になると映像が乱れる模様。
RGBを絞るととマシになりますが若干乱れます。

ダウンスキャンからのS端子キャプチャーですが、それなりに綺麗?
X1CでのS端子キャプチャーがショボいのは、元の信号が正常では無いからかもしれません。

何とか正常に表示出来ないかと、RGB21ピンに直接部品を充てて実験。
最初、同期信号にC-SYNCを入れたのですが表示されませんでした。
でも、これも同期信号のはずだし混ぜてみる?的な発想で、ダイオードを噛ませて同期信号に入れてみる。

理由は分かりませんが、見事に解決!!

簡易的ですが「C-SYNC」+「コンポジット」同期信号という事でしょうか?
映像が乱れる方はRGBの出力を絞っているので、背景の雲が暗くて分かりづらいですが
こちらはRGBそのままでも問題なく映像が乱れる事はありません。

これでスーパーファミコンの表示環境も自分が遊べる年数なら困る事もないでしょう。


取り合えず、VGAが正常に表示されないのを修理。
HDMIとVGAの切り替えスイッチ(ジャンク)が悪かった様です。

結局、VGAとHDMIの切り替えスイッチは配線が窮屈になって故障のリスクが増えるので廃止して、
HDMIの電源スイッチだけを付けてVGAかHDMIどちらかのケーブルだけを接続する排他的仕様にしました。
常時2出力にするなら、初めから2出力対応のアプコンにすると良いかもしれません。

ついでにオーディオ出力端子も取り付け。


〇プレイステーション1で表示テスト。からの...

何故か正常に映らないorz
ノイズの影響な気もしますが、チラっと映るぐらいでスグにノーシグナルになります。
これはX1Cみたいに何か回路入れる必要があるのでしょうか...

しかし、初期テストの段階では何もせずに表示されていただけに、謎は深まるばかり。(写真)

配線を変えてみたり、アースを変更してみたり切り離してみたり2日ほど色々試しましたが解決しません。

同じ配線でマイコンソフトのXAV-2sなら正常に表示されるので、PS1からRGB21ピンまでの配線は間違いないはず。
となると、RGB21ピン入力から中華アプコンの入力までに何かあるのだろうか?

RGB21ピン端子が硬いので、SFCの端子を抜き差しした時に断線でもしたのかもしれないので
バラシてみましたが特に異常なし。

再び色々実験していると、どうも表示がオカシイ。
プレステの画面は依然映らないのですが、設定が悪いのかと色々イジった時に
アプコンのメニューが文字化けしたりボタンが反応しなかったり..

「早速アプコンの熱暴走か?」と思いきや、触ってもそれほど熱い訳でもありません。
そしてその時、ヒートシンクを触った時に表示が正常に戻った!?

初期状態でヒートシンクが曲がっていたので、そのダメージの可能性もあります。
しかし、最初はそのままでも正常に表示されてた訳で、
考えられる中で可能性が一番高そうなのは「ケースに収める為の脱着」
結構丈夫だった(と思ってた)ので、粗くガリガリ脱着してました。
ネジが基盤4隅の穴にピッタリ過ぎて、なかなか抜けなかったり...

どうもヒートシンクの左側を触ると、色々不具合が発生する感じで
元々綺麗なハンダでは無かったので気にはなっていたのですが
チップか基盤かハンダに問題があるようで接触不良になっているようです。

さらに詳しく調べているとICの左奥側に問題がある様で、ICが基盤でハンダ付けされている所では無く
ICの中へ向かっての付け根辺りに触れると表示が消えてしまう様なので、どうにも手の施しようがない。

こうなってくると素人の自分にはお手上げで、何とか映そうとするものの
映っては消え、映っては消えの繰り返し、そして最後は何も表示されなくなりますた...orz

オートスキャンボタンでLEDが普通に点滅したりするので、機能自体は生きている様ですが
映像出力系の回路がIC内部で断線した可能性が高そうです。

デロデロデロデロデロデロデロデロ、デ~デデン♪
「ちまちまは ”アプコン” をこわした」

ぐっぞぉ~~うorz


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レトロゲーマーへの道~X1アプリケーションソフト(V2.0)

2017年06月11日 07時53分53秒 | レトロゲーム

30年越しの衝撃!!

前回のアップスキャンコンバータの記事で
この写真がありましたよね。

最初はただの住所隠しに置いたものだったのですが
X1C付属のアプリケーションソフトの説明書だったようです。
これって、単なるデモテープだと思っていたのですが、BASICソフトが入ってる模様...
子供の頃って文字ばかりの説明書とか読まないし、全く知りませんでしたorz

「DEFCHR TOOL」と言うPCG定義に使えるドットキャラを書く為の、言わばペイントツールと
「BINGO X1」と言う、CPUとの簡単な対戦が出来るゲームが入っているようです。
ひょっとしたら子供の頃に起動した事があるかもしれませんが、全く記憶にありませんでした。


実は何も知らずに、ワカメになった最初を飛ばして、原盤のカウンター100から
DEMOを書き込んでしまっていたので、上書きしてしまった可能性ががががorz

FILESで見た所...


何とか生きてたっ!あぶないあぶないw

「DEMO X1」が実機カウンターの60ぐらいまでで
「DEFCHR TOOL」が実機カウンターの80ぐらいまで
「BINGO X1」が実機カウンターの90ぐらいまでと
カウンター100から書き込んだDEMOの手前に全て収まっていました...


即行でバックアップを作り直して事なきを得たと言う話...
最初から裏面にも収録しておいてくれたら良いのにぃ~!

初期の頃のハドソン系カセットテープは、ツメが折られてなかったり
裏面にデータが入っていない事もあるので、注意が必要です。

めでたしめでたし。




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レトロゲーマーへの道~X1をHDMIで表示する-その3

2017年06月04日 08時09分48秒 | レトロゲーム

前回のつづき


残念ながら自分のレベルでは「RGBHVモード」も「コンポーネントモード」でも正常に表示する事が出来そうにありません。

ならば「RGBSの複合同期に賭けるしかねぇ」って事で
今は画像が止まってしまいますが、525LINEをプログラムで指定せずに表示出来ないかの実験に取り掛かります。



●X1Cの簡易複合同期信号で動作テスト「X1C + GBS-8200Ver4.0」 再び!

RGBは簡易アナログ変換、コンデンサ2個、ダイオード(V-SYNC~>H-SYNC)、
V-SYNC入力をストレートで入れた状態からテスト。
この状態では先ほどと同じ、RGBHVはピンク表示、RGBSは止まります。

ここからコンデンサ付けたり外したり、抵抗も付けたり外したりって感じで、色々組み合わせを変えて実験。
そこそこの時間、あーでも無い、こーでも無いとウンウン唸ってた気がします。
もうトライアンドエラーの繰り返しで、どう言う手順で何を使ったのかまったく記憶に御座いませんorz
なので、道中のゴタゴタは省略では無く、ただ単に書けないだけ!!

色々試した結果、ダイオード2個と積層セラミックコンデンサ1個で何とか安定している様です。(少なっ!
どうも抵抗を入れるとダメっぽい?
色々付けすぎてドツボにハマっていた様で、ダイオード自体にある程度の減衰作用がある様なので、そのせいかもしれません。
論理ICで合成する場合は抵抗を入れる事で正常な値になるとかでしょうか?
回路的な事はまだ理解出来るレベルまで到達していないので映ればOKと言う事で。

で、完成した最終回路がこんな感じで、電源不要の空中配線も余裕な感じ。

自分のX1Cで調整しただけなので、他のX1では機種や個体差によって表示されないかもしれません。
それでも、これに近しい回路で流れてでも何となく認識する様になるとは思います。

取りあえずは仮に配線を作って、簡易アナログ変換のVGAケーブルで接続出来る様にしてあります。
   
15ピン端子に直付しても収まりが良いほど簡単な構成。

マッピーが綺麗に映るようになりました。カラーも問題なし。
   


X1C実機 > 自作特殊複合同期 > GBS-8200 Ver4.0 > Logitec17インチ[LCM-T174A/S]
ピンボケですいません。

○31kHzディスプレイにRGBSモードで表示
  
X1C実機 > 自作特殊複合同期 > GBS-8200 Ver4.0 > Logitec17インチ[LCM-T174A/S]

○液晶テレビにHDMI表示
      
X1C実機 > 自作特殊複合同期 > GBS-8200 Ver4.0 > VGA to HDMI >LEDレグザ(RE1)のHDMI入力
ベタ塗りでは無い1ドット空きの場合は縞々が目立ちますね。

○他の31kHzディスプレイで表示
     
X1C実機 > 自作特殊複合同期 > GBS-8200 Ver4.0 > BenQ 22インチワイド(FP222W)
解像度を上げ過ぎたせいかワイドに伸ばし過ぎなのか分かりませんが、文字に切れ目が見えます。
他の方の記事を見ると、もともとこのアプコンは1360×768設定は推奨されていない様です。

  
X1C実機 > 自作特殊複合同期 > GBS-8200 Ver4.0 > 液晶ビエラTV(TH-L26X1)のVGA入力


●その他の動作テスト

○水平ブランキングテスト
まぁ無理だろうなぁと思いつつ、水平ブランキング問題の検証です。
ザナドゥを起動して、色々設定していると青色表示出たしっ!
  
しかし、徐々に画面が白くなっていくので、やはり水平ブランキングが正常な訳ではなさそう。
ん~これアーケード基盤に繋いでいる「わいくんのメカニカルクラブさん」のところで「サイバリオン」が白くなっていくとありました。
Oh!石さんの記事によると「基準電圧が徐々に上がる→相対的に入力電圧が下がって見える」とあるので
何かしらの回路を入れると何とかなるのかもしれませんが、今の自分のレベルでは分かりません。

aitendo製の同系統の基盤が白くならないとの事でしたが、既に販売はされていない模様?
パーツが若干違うのと、ファームウェア?も違うのかもしれませんね。

再設定すると色は元に戻りますが、またスグに白くなります。


○画面分岐テスト
出力にVGA分岐を噛ませて、ディスプレイとHDMI変換で液晶TVにダブル表示も、若干暗くはなりますが概ね良好。


○初期設定では表示出来ないソフト
ここでまさかの伏兵が...
ギャラクシアンを起動してみると、画面が止まる罠...
ロード中は問題ありませんが途中で画面がフリーズしてしまうorz

背景が黒っぽいとダメなのかな?と、その他も試してみましたが、バルーンファイトもハイドライド2も問題なし。
再度、ギャラクシアンでテスト。
普通にスタートするとPCG定義から止まる様なので
アプコンの設定をイジってみて、V Positionを20から19に落とすと普通に表示されました。
20、21、25の3か所だけ止まってしまうので、何かタイミング的なものが合わないのでしょうか。
何だか少し面倒なので、実験回路で何とかならないか試してみましたが無理そうです。
一度設定すると記憶しているので、頻繁にリセットしないなら問題なさそう。

特殊なPCG定義をしていると、設定がズレてフリーズするのかもしれません。
何はともあれ、何とかギャラクシアンも映せる事が分かってホッとしました。



○簡易複合同期信号の謎
この基盤の複合同期のV-SYNCですが、交流成分だけでもそれなりの安定度があるのかもしれません。
V-SYNCからH-SYNCへ合成するダイオードを外しても何故か映りました。
あれ?でもX1から出てる信号はTTLレベル?で0~5Vのはずなのでコンデンサを繋いだ所で信号自体は入らないはず?なんですけどねぇ。
つまり、V-SYNCの信号をH-SYNCに入れると安定するのでは無く
H-SYNCかV-SYNCのノイズを逃がすか平滑化すると安定するって事なんでしょうか?
ひょっとして、RGBSモードって垂直同期は固定で、近しい信号が入っていれば大丈夫とか?
いくら考えても素人には分からない上に混乱してきたので、この問題も取り合えず保留で。

今現在、この謎同期信号で絶賛稼働中。コンデンサが無いと安定しません。


○VGA to HDMIで音声入力
ノーブランド[VGA to HDMI]ですが音声入力も試してみました。
これ、結構不具合か何かで音が出ないと言う報告が多数あるようです。

X1Cの音声出力から引いてHDMI変換へ入力してみると、鳴ってはいるのですが大ボリュームで音が割れるぐらい。
何か抵抗でも入れたら良いかな?と何種類か可変抵抗を試してみると
100Ωと500Ωだと変化が少なく500KΩだと反応が良すぎだったので
50KΩぐらいの可変抵抗を入れると丁度頃合いでした。
 
余ってたコネクタで継いだので色が...
これだけで特に問題なかった...はず。(普段は内蔵スピーカー仕様で、あまり音声出力しないので)


○ダウンスキャンコンバータを試す。
VGA>S端子ダウンスキャンコンバータを買いました。
新品が送料込みで1050円!!商品名は分かりませんw
あえて書くなら「high resolution video [VGA conversion]」でしょうか?
 
S端子出力はRGBコンバータ[RGB-VIDEO-CV04N]で十分綺麗なのですが
自分がどうしても試したかったのが、15KHz>31KHz>ダウンスキャンS端子からのキャプチャー。
RGBコンバータ[RGB-VIDEO-CV04N]からの信号は、無理やり31kHz改を走らせないとキャプチャー出来ませんでしたが。
アプコンで525ラインにしてくれているのなら、そのままダウンスキャンすればキャプチャー出来るのでは?と言う発想。
最初からHDMIキャプチャーなりマイコンソフトの様な高性能なキャプチャーを持っていれば不要なんですけど
自分には安物USBキャプチャーしか手元にありません。

購入前に調べていたのですが、このダウンスキャンコンバータには少し問題点があって
表示デフォルト設定が海外向けな為に、初期状態からS端子コンポジット接続のみで設定しようとすると
画面が見えないまま設定をしないといけない為、知らない人は正常に使えないまま諦めてしまう方も多い様です。

OEMで同型が結構出ていて、amazonレビューに細かく説明が乗ってたのでヤフオク含め一番安かった物を買いました。
自分が購入した物は輸入品で、取説も英語のみ。
その他の品では
・サインソニック(SainSonic)「VGA→RCA 変換スキャンコンバーター パソコンをTVに」
・エアリア DOWN KING ダウンスキャンコンバーター VGA入力 コンポジット S端子 出力 SD-DSCV
等があるようですが、端子の配置やケースの形状が同じなのでOEM品ではないかと思ったり。

取りあえず重要部分だけ引用
表示が変な時は、リセットしてから初期設定すると良いらしいです。
---------------------------------------
【初期設定について】
VGAコネクタを再度接続すると、購入当初のモノクロでチラツキ表示になるので、
(1).「MENU」ボタンを1回押す
(2).「↑(上矢印)」ボタンを4回押す
(3).「→(右矢印)」ボタンを3回押して、「NTSC J」に設定する

【リセット操作について】
一旦、Video Converter側のVGAコネクタを抜いて、「ZOOM」を5秒以上押す。
---------------------------------------
S端子出力は、この設定をすると無事に表示。



VGAへのスルー出力があるのでS端子とVGAの2画面表示も楽々。

これをS端子出力をUSBキャプチャーに繋いでみると....

きたーーーーーー!!!

(動画はゲーム音声が出ます)


実機X1C> 特殊複合同期 > GBS-8200 Ver4.0 > high resolution video [VGA conversion] 
 > GV-USB2(S端子+音声入力) > PC(ソフト:アマレコTVでキャプチャー)

X1Cの設定を変更せず、念願のUSBキャプチャーに成功!!
若干色あせた感じですが、設定でコントラストを上げれば見れなくはない。
音が割れている気がするので、先ほど作った抵抗はもう少し調整が必要そうです。

しかし、よく見るとこのダウンスキャンコンバータの表示がイマイチっぽい?
チラつきは結構ありますし、ズーム機能があるのですが全体的に文字が少しおかしい様な?
ちょっと欠けた感じになるので違和感があります。
アップスキャンした上のダウンスキャンなので、原型を留めていなくても不思議はありません。
RGBビデオコンバータ[RGB-VIDEO-CV04N]が綺麗だったが故に、多くを期待し過ぎたようです。
それでも必要な機能は揃っている上、こうやってキャプチャーも出来ているのでお買い得でした。



●まとめ

やっぱりVGA接続出来ると何かと便利ですね。
S端子だと、どうしてもテレビが1台埋まって不便だったので選択肢が大きく増えました。

勿論、アップスキャンされていてもベースがRGBだけあって表示は綺麗
子供の頃、オリジナルフォントな上にRF接続では文字が潰れて読めなかったハイドライド2も、これなら問題なく読めそうです。
 
(今気が付きましたが「PUSH」ではなく「STRIKE」って言うのがなんか良いですね。)


表示テストをしている時に色々と問題点を見つけたので、今まで分かっている
このアプコン[GBS-8200 Ver4.0]の問題個所を整理してみましょう。

○RGBHV問題
・色が正常に表示されない。
・一部のメニューが使えない。
・画面サイズを変更しないと表示されない
ファームウェア?が悪いのか、回路設計が悪いのか、かなり挙動不審。
素人の自分には良く分かりませんが、自分のレベルでは修正不可能と判断。

○入力同期信号問題
一般的な基準信号では正常に表示されないかもしれません。
どうも個体差を吸収しきれない様子で、映像が流れたり乱れたり止まったりする様です。
今の所、専用の回路を設けるぐらいしか解決方法が思い浮かびませんが、それほど複雑な回路は必要ない模様?
ICを使っての合成、分離でも動作報告があるので、当然そちらが正規の手順だと思われます。

○縞々問題
表示が縦縞になります。滅茶苦茶な複合同期の作り方に問題がある可能性があります。
最初のゼノンが表示出来た時から気になっていましたが
ファミコンのAV化などで良くある?縞々が発生します。しかもかなりキツイ。
ベタ塗りではあまり気になりませんが、ゼビウスの背景など1ドット空きの表示?では縞が目立ち気になります。
自分のレベルでは回路も作れず基盤を壊しかねないので、スキルレベルが上がるまでは保留にします。

○描画不具合問題
動いてる部分の周りの表示がピクピクします。
本来動かないドットが再描画されて、しかもズレる?感じ。
常に動いていると気にならないかもしれませんが固定画面だと良くわかります。
プログラム的な物なのか、無理やり作った同期信号が原因なのかは現時点では分かりません。
まだ先にはなりそうですが縞々問題も含め、論理回路の複合同期信号を作って検証してみたいです。
確認し辛いですがアップの動画を撮ってみました。


宝石がアニメーションで動いていますが、何故か回りの土の部分もピクピクする。


同じく、キャラの足は動いて良いのですが、その足元の土がピクピクします。

○ボタンがおかしい
どうもメニュー操作で使う4つあるボタンですが、反応が変な時があります。
決定ボタンを押しているのに、カーソルが動いたり。ハズレ基盤だったからででしょうか?

○全てがオートスキャンでは無い
ゲームによっては、PCG定義で画面がフリーズする事が稀に良くあります。(どっち?
HかV Positionを調整すると正常に表示さる事が多いです。
設定は保存されるので、いくつかのゲームで表示テストをしてみて
全てが表示される値を突き詰めて行けば良いのではないでしょうか。

○怪しいメールが届くようになるかも?
直接関係はありませんが、購入したぐらいから怪しい広告メールが届くようになったのでメールサーバーでブロック設定をしました。


今回は最安の海外直送品を購入しましたが、値段の高い正規品であれば
ファームウェア?に修正が掛かって色々と正常表示出来る可能性はあります。

問題点は多いですが、VGA31kHzで表示出来るメリットは大きく、
昔には無かった大画面で遊べたり、モニターが壊れてしまっても代替え品がいくらでもあったり、
何より、手持ちの画面で表示されるのが最大のメリットで、選択肢が大きく広がる事になります。

全て新品の材料で集めても3500円以内で手に入るX1C対応のアプコンは、なかなか見つからないと思います。
表示には拘らないし高価なアプコンなんて勿体ない!って人にはおススメです。
(要ハンダ付け能力or変換ケーブル自作能力)
綺麗で正確なRGB表示に拘っている人には、全くお勧め出来ません。
(その場合マイコンソフトさんのFRAMEMEISTER1択ではないでしょうか)
あくまでも、表示したいけど出来ない人には格安で表示出来るので、色々な物に内蔵したり動作テストにも打って付け。
同期信号を改良すれば表示はもう少しマシになるかもしれませんが、今の所はこれが自分の限界です。


かくして、僅か1,850円(電源アダプター&部品別)でアップスキャンコンバータを手に入れ
さらに+500円でHDMI表示も可能と言う、何ともお買い得な企画になりました。
まだまだ改善の余地はありますが、自分にとって今後の表示の主力となる事は間違いないでしょう。
流石に基盤剥き出しで使い続けるのも問題がありそうなので、何かケースを作ってみたいと思います。
ダラダラ長い記事を読んで頂きまして、ありがとう御座いました。


※注意点:
・X1Cの15KHz表示のみしか動作確認をしておりません。
・同じX1Cでも個体差により正常に表示されない場合があります。
・他のX1やturboの24kHzモードではテストしていない為、どういった挙動になるか分かりません。


「~X1をHDMIで表示する」  おわり



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レトロゲーマーへの道~X1をHDMIで表示する-その2

2017年05月29日 07時34分39秒 | レトロゲーム

前回のつづき

なかなか一筋縄では行かないアプコンGBS-8220[GBS-8200 Ver4.0]ですが、折角映ってるので、次も試してみましょう。
このままHDMI変換でLEDレグザに表示されるか?のテストです。

信号が濃いのか、4:3の範囲がクッキリ見えてしまっています。
それでもさきほどの表示と変わらず映し出されています。

 
X1C実機 > 簡易アナログ変換 > 実験基盤 > GBS-8220(RGBHVモード) > VGA to HDMI(500円の)> LEDレグザ(RE1のHDMI入力)
ついにX1CでHDMI表示キター!!
色は紫がかって変ですがブレはありません。
「これはひょっとすると、USBキャプチャーの時みたいにHuBASICスタートのゲームが走るかもしれねぇ!!」

ピンボールは流石にショボイ動きが少ないので、ゼノン!君にきめたっ!!



おぉー、ロード中も安定してる!

そしてロード終了。しかし、やっぱり色は正常ではありませんね...
スタートしてみると妙に白が多い?ってここ、緑が表示されてなきゃいけない所です。
緑が出てないのか、緑を白と勘違いしてる感じでしょうか?



何か断線のしてるのかな?とも思いましたが、抵抗を回すと一応明るさは変わるので配線は問題なさそう?

明らかにアプコンの内部処理がオカシイと踏んで、スイッチで色々操作していると
RGBSモードに切り替えた途端色が完璧に映し出されました。

「うぉ~!!」

つまり、「31kHZ無理やり525LINE+RGBSモード」で、綺麗にHDMI表示されている事になります。
 
(肝心のスタートした画面の写真も動画もなかったorz)

少し動かしてみて、緑部分の縞々はキツ目ですが表示自体は良好。赤文字がクッキリなのが良い。
普通はS端子でも若干ボヤけるんですよね。赤色文字が。


これは一気に可能性が出てきました。
525LINE設定にすれば映る事がわかりましたが、HuBASICを読んで31KHz無理やり525LINEプログラムをロード実行した上で
HuBASICスタートのゲームしか遊べないんじゃキャプチャーと同じで話になりません。

そこで普通のゲームを起動するとどうなるか、X1Cを再起動して毎度おなじみのバルダーダッシュをロードしてみると
表示はされてますがRGBSでは入力時の信号だけで止まってしまいます。
 
X1C実機 > 簡易アナログ変換 > 実験基盤 > GBS-8220(RGBSモード) > VGA to HDMI(500円の)> LEDレグザ(RE1のHDMI入力)

31kHzディスプレイでも試してみます。

X1C実機 > 簡易アナログ変換 > 実験基盤 > GBS-8220(RGBSモード) > 31kHzモニター(LCM-T174A/S)
ん~、やはり31kHz無理やりプログラムを走らせないと表示されない模様?

なので、一旦「RGBSモード」での表示は置いといて、先に「RGBHVモード」で色が正常に出ないのを元に戻せないか試みます。



●「X1C + GBS-8200Ver4.0」RGBHVモードでの正常表示を試みる

まずはテスト基盤の仕様ですが、過去の成功例全部乗せバージョンで
V-SYNCとGND間にコンデンサを付けて、さらにH-SYNCとV-SYNC間にもコンデンサを付け
V-SYNCからH-SYNCへダイオードを付けます。
この状態からアプコンメニュー操作で解像度を変更すると、ピンクではありますがIPL画面も表示される事を確認。
  
初めてフリーソフトで回路図っぽい物を書きました。へたっぴですが、何となく分かって頂ければOK。
表示はアプコンのRGBHVモードで8ピン端子を使用。
RGBは150Ωを入れた0.75Vp-p、同期信号はV-SYNCはそのままV-SYNC、H-SYNCは「H-SYNC+V-SYNC 」が入っている事になります。

過去の症例と検索した情報により、微妙に何かが見えてきたのは分かるのですが素人が故にそれが何なのか分かりません。
この辺りの同期信号を煮詰めて行けば、普通に映りそうな気がするんですけど...
RGBSモードも簡易複合同期信号の抵抗を調整する事で映るようになるのかな?と素人的に思ったりもしています。

このままゲームを走らせてみました。




今一番安定している画面。RGBHVでもピンク色なら何とか動いてる風ですね。
スタート時に乱れがあるので、まだまだ完璧では無さそうです。

「仕方ない、取りあえずテスト基盤に可変抵抗でも付けて、色々テストしてみるかぁ~」
とにかく知識も経験もない自分は色々やってみるしかない訳で、取りあえずプルダウンの可変抵抗と分圧の可変抵抗を付けてみようと言う発想。
問題はH-SYNCだけで良いのか、V-SYNCもなのか、RGBにも要るのか...

と、ここまでは机上の空論だったので「明日の買い出し前に、少しジャンク抵抗入れて試してみよっと」とテスト基盤を持ち出し、
コンデンサ2個とダイオード1個の実験基板に、同期信号分圧の為H-SYNC、V-SYNCと順番に可変抵抗をぶち込んでみるも全く反応なし...
バルダーダッシュを走らせつつ色のテストをしてみるも、やはりグリーンが正常に出ずグリーンを上げると白に表示されます。
試しにブルーとレッドをGNDに落として0Vにしても、やっぱり白なのです。
分かりやすく写真を撮ると

  
R ・ G ・ B って、いったい...w
これって回路自体が悪いのか、プログラム的に出力を間違えてるって事でしょうか?
コネクターを逆刺ししていた中華製ならありえる....

意気消沈して何気に手で押さえてただけの可変抵抗を外したのですが何故か画面がブレない...
RGBHVモードの設定と簡易アナログRGB接続+コンデンサ+ダイオードの状態ですが
可変抵抗を噛ます為にV-SYNCの配線は(ICの下駄で飛ばすから)切って接続されていません。なのにブレない。


「要するにこの基盤、RGBHVの設定があるのにV-SYNC端子は見てねぇのかよっ!

もう一つ気が付いたのは、バルダーダッシュでフラッシュする時
RGBSでは同期を見失いますが、RGBHVでは緑にフラッシュするようです。
緑と白が何かで逆になってたら良かったのにと素人の自分は思いました。
これ、装置があればファームウェア?の書き換えが可能だとか言うのを海外掲示板で見た記憶があるので
熟練者の方なら緑と白の処理を入れ替えて、正常に使えるように改善出来る品かもしれませんね。

要するに、どう足掻いてもこの基盤をイジらない限りRGBHVは正常に表示されない訳で
現在の自分の頭脳では無理と判断。

何か別の手は無いかと検索しまくっていると、
海外の方がコンポーネントに接続して正常表示されている動画が上がっていました。

「よ~し、こうなったら自分も”なんちゃって”コンポーネントにチャレンジだぁ!!」



●「X1C + GBS-8200Ver4.0」コンポーネント表示に挑戦!

まずはコンポーネントとは何か調べていて以下の文を見つけました。
---------------------------------------
■「Y/Cb/Cr方式」はRGBの方式違い。
 Yは輝度信号(モノクロ映像)、Cbは青の色差信号、Crが赤の色差信号。
 YUVやYPbPrもほぼ同じ考え。
---------------------------------------
あれ、輝度信号がモノクロ....?と青と赤
これって、RGBHVの時に緑が白に見えたのと何か関係ありそう?

しかし、実際の接続例が無いと素人の自分には分かりませんので、さらに検索。

GBS-8200、GBS-8220は日本国内より海外での情報が多い様なので、グーグル翻訳にまかせて検索してみると
「海外のレトロPC”Atari ST”を映したいが正常に表示されない。」と言う感じのものが結構引っかかります。
RGBを変換して繋いだり抵抗を噛ませたりと、かなり試行錯誤されている感じ。
海外の掲示板に辿り付きました。「ATARI板」と言った所でしょうか?
(google翻訳を使ってのリンク)
ttps://translate.google.co.jp/translate?hl=ja&sl=en&u=http://www.atari-forum.com/viewtopic.php%3Ft%3D17153%26start%3D50&prev=search

要は、緑と同期信号を混ぜて輝度信号とすれば良い感じでしょうか?
あまり理解していませんが、取りあえず作ってみました。
海外掲示板の図を参考に、可変抵抗で調整出来るようにした感じです。
実験基盤も少し使いやすい様に、RGBS端子を作って付けたり、抵抗を噛まし易い様に下駄を付け替えたりパワーアップしています。

 
やっぱりデフォルトはピンクなのですが、RGBHVと違って、微かに緑が出ている感じ?

   
ピンク色を飛ばす為に輝度をギリギリまで上げましたが、若干ピンクがかっているのと
金庫(一番右の写真、ドア右の四角)の緑が白飛びしてしまっています。ドアの緑が辛うじて分かるぐらい...

色々調整してみましたが、そもそも無理やりコンポーネントな為に映像自体があまり綺麗でないのと
輝度を上げると緑が薄くなってしまうので、白部分のピンクっぽさが残るか、緑が白く飛んでしまうかの2択しか無く...
緑を増幅すれば良いのかな?とも思いましたが、もともと輝度と緑が分かれている訳ではないのでその方法も分からず。
色々頑張ってみましたがコンポーネントモードでの表示は、これが自分の限界でした。

ぬぅ~。こうなるとRGBSモードで何とかするしか無いのかなぁ...


つづく



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レトロゲーマーへの道~X1をHDMIで表示する-その1

2017年05月27日 08時14分57秒 | レトロゲーム

家電量販店で何気にテレビの裏を見た時に気が付いた。

「そういや、もうS端子って無いんや!」

自分ちのテレビって、何気にまだ全部S端子付いてるんですよねぇ。
もちろん素人なのでX1からダイレクトにHDMIへ繋げる物を作れる訳もありません。
なので、今回はアップスキャンコンバーターを使ってみようと言う企画です。

いつも以上にグダグダしてるのか、やたら長くなってしまいましたが
興味ある方はお付き合い下さいませ。



●格安アップスキャンコンバータを試す

それにしても、どのアップスキャンコンバータ(以下アプコン)も1万円以上するものばかり。
最も信頼できると思われるマイコンソフトのFRAMEMEISTER(フレームマイスター)に至っては
定価で税込み4万円以上と言う、性能が良いとは言え実験レベルで手を出すには中々厳しいお値段。
なので、安めで何か使えそうなアプコンが無いか探す事にしました。

色々な表示にチャレンジする為に沢山のホームページをみて回った事で分かった事は
どうやら15kHzのアーケード基盤は、かなり仕様がバラバラで信号にもムラがある様です。
つまり、アーケード基盤用のコンバータを選ぶ事で、自分のX1Cも”ムラ”の範囲に収まっているのでは無いか?と。

そこで試してみたいのがこちら
-----------------------------------------------
【ノーブランド品】GBS-8220 CGA入力 VGA シングル出力 アーケードゲーム HD ビデオ 変換基板
amazon商品ページへのリンク
-----------------------------------------------
アーケード基盤(15KHz)をVGA(31KHz)に変換するアップスキャンコンバータです。(それ専用ではありませんが)
海外発送なので値段が安定しませんが、自分が見た時(2016/12/1)は1,850円でした。
販売元違いのノーブランドもあるので安い方で良いのかな?
他にも基盤剥き出しのアップスキャンコンバータ製品がありますが、ブランド品も含め数が出回ってそうで情報が多い事と
「autoボタンでスキャン出来る」と口コミがあったのに惹かれて、このシリーズで一番安い物を選びました。

どの道、「FRAMEMEISTER 」ですら、フラッシュと水平ブランキング問題を解決していないっぽい?のだから(ファームウェアで対応しているかもですが)
「それだったら、画質に拘らないなら中国製だって映りゃ同じじゃない?」って感じで人柱と化すことにしました。

しかし、当然の様にX1での使用例が全く検索にかかりません。

GBS-8220が映るかどうかも分からないまま、「【ノーブランド品】VGA to HDMI 変換アダプタ」amazon商品ページへのリンクも注文してしまったorz
こちらは国内販売で650円のを買おうと見てたのですが、翌日には売り切れてしまっていたので500円の中国からの直送品で我慢する事にしました。
意外と、この手の製品って売れてるんですねぇ。数がボコボコ減っていきます。

接続端子は、基本RGBコンバータ「RGB-VIDEO-CV04N」と同じで良いはずです。
信号のVp-pも前回勉強したので、オーバーしそうなら分圧して低めから上げていけば、いきなり壊れる事はないはず。

購入してから届くまでに時間があるので更に色々検索してみると、
結構メジャー?な製品の様で紹介されている記事が沢山ありましたが、使った事と表示されている写真しかないページが多いですね。
「お遊戯箱」さんのページには、メニューや簡単な設定方法があります。



●商品到着!さっそく動作テスト「X1C + GBS-8220 + 31kHzのみのノーマルモニター」

注文してから8日間で商品が届いたのですが、ある程度予想してたとは言え想像以上の状態w
  
VGA to HDMI 変換アダプタの方はケースに収まっているので、それほど心配してませんでしたが、
「GBS-8220」が、まさかの基盤を静電気防止シートに入れてそのままプチプチ梱包のみでエアメール....
せめて厚紙か段ボールにでも挟ん欲しいと思うのは贅沢でしょうか?w

   
「VGA to HDMI 変換アダプタ」も箱が潰れている訳ですが。こちらはハードケースなので問題なし。

これは当たり外れが激しそう!!

搬送状態によって、かなりの個体差が出ても不思議ではありませんね。
まぁ、海外からの送料込みで¥1850-と¥500-って所でお察しですが。

他にも書かれている方が居ましたが、届く製品は「GBS-8220」とは書かれておらず
基盤に「GBS-8200 Ver4.0」のプリントがあります。

違いは良く分かりませんが、製造時期によるものでしょうか?

 
検品で蹴られたものをノーブランドで売っている可能性もありえそう...ヒートシンクが曲がってます。
電源は5V~12Vのタイプ。amazonの写真で旧基盤なのか5V表記しかない物もありました。

今回は入力用の接続ケーブルが既にあるので、即テスト可能。
電源は取りあえずX1Cの冷却ファンに使ってた12Vで、
アナログRGB接続は最初に作った150Ω3本入りの「アナログRGB簡易変換ケーブル」を使ってみました。

 
GBS-8200Ver4.0の起動画面は表示されますが、繋いだだけではX1の画面は全く映らず。
画面サイズを変更すると一応は認識されて表示される模様?
しかし、一瞬チラッと何か表示されただけ...orz
そして信号を見失うのでスグに表示されなくなります。

X1C実機 > 簡易アナログRGB変換ケーブル > GBS-8200 Ver4.0(VGA3列15ピン入力)
 > アナログRGBケーブル > 31kHzディスプレイ(Logitec17インチ LCM-T174A/S)
アーケード対応で簡単に映ると思っていただけにガッカリ...

RGBコンバータ「RGB-VIDEO-CV04N」をLEDレグザTVに映した時より酷い感じなので
まずはノイズ対策は必須として、他にも何か必要かもしれません。


アナログRGB端子の入力に問題があるかもしれないので基盤上のコネクタへの接続方法を調べてみましょう。
基本的に「GBS-8200」で調べて問題なさそうです。
で以下のページがヒットしたので見てみると...
-------------------------------
「古今ゲーム三昧」さんの記事「怪しいアプコンのGBS8200を買いました。
-------------------------------
まず、7本接続って所で引っかかりました。

基盤には「GND・GND・VS・HS・S・B・G・R」と記載があります。
「古今ゲーム三昧」さんの写真を見ると、この8ピンを使われているのですが
普通?なら”R・G・B・HS・VS・GND と 電源+、電源-”だと8本接続になるはずです。
そこで写真をよく見てみると、どうやら同期信号は「S」に1本だけ入れている様です。
これが複合同期なのか水平同期のみなのか分かりませんが、関係ありそうですよね。

実際の基盤のプリントと付属のケーブルの配置を見てみるとコネクタの向きがどう見ても逆じゃない?
 
差し込みの溝がどう見ても...組み立てミスなのかロット違いなのかは知りませんが素人目で見てもオカシイ。
「これは間違いなくハズレ基盤だ...orz」
「古今ゲーム三昧」さんの写真を見ても、この不具合は間違いなさそうなので
接続してテストする前に、まずはコネクタを元の形状に戻します。

これ、頑張れば引き抜けるんですよね~
以前「RGB-VIDEO-CV04N」の端子と金具を外そうとして、ハンダの熱で枠が弱くなってプラスチック部分だけ抜けてしまったのです。
 
頑張りが足りなかったのか、割ってしまいますたorz

あとちょっとの所で力が入り過ぎたようです...

これで正常な配置に戻りました。
 

X1用に色々テストする前に、複合同期の方を試してみましょう。
カーナビモニターもX1Cの簡易複合同期で綺麗に表示されたし可能性はあるかと。

複合同期のテストと言えばPS1。
どの道いつもの「AVマルチ to ナビ15ピンコネクタ」があるので、「ナビ15ピン>GBS-8200 Ver4.0」ケーブルを仮に作ります。



●プレステ1の複合同期信号で動作テスト「PS1 + GBS-8200 Ver4.0 + VGA to HDMI」

仮の配線が作れたので、早速プレステ1を繋いでみます。
あれ?映らない?と思ったら「GBS-8200 Ver4.0」の設定で「RGBS、RGBHV、コンポーネント」
モード切り替えがあったようで、RGBSモードにすると無事映りました。


PS1は流石に?余裕の表示...かと思いきや
PS1のオープニング画面(ソニーのロゴが出る時)でも時々画像が乱れる事があります。
何か設定が必要なのか、ノイズか何かなのか、結線が悪いのか、現時点では分かりません。

さらにその後ろに【ノーブランド品】VGA to HDMI 変換アダプタを付けてみると
LEDレグザTVでHDMI表示も可能でした。
  
PS1 >AVマルチケーブル改 > GBS-8200 Ver4.0(RGBSモード) > VGA to HDMI 変換アダプタ > LEDレグザ(RE1)HDMI入力
「しまった、入力画面表示出した写真を取り忘れたorz」
TVの近くで撮ってもアップスキャン+HDMI変換したなんて分からないのにオバカさんです。
製品としては雑ですが、全く使えない不良品って訳では無さそう。

「【ノーブランド品】VGA to HDMI 変換アダプタ」はUSB電源は必要ですが普通に使えました。
Windows98SE機も、特に問題なくLEDレグザTVで表示可能。接続順で映らない時があったりなかったり。
 
送料込みで500円ちょっとなら(ハズレを引かなければ)お買い得です。
そこそこ熱を持つので長時間使用する場合、冷却しないと速効で壊れてしまうかもしれません。



●X1Cの簡易複合同期信号で動作テスト「X1C + GBS-8200Ver4.0」

プレステ1でここまで映るのなら「X1だってRGBSモードでいけるんじゃ?」って事で
X1Cをカーナビモニタに接続しているケーブルに先ほど作った「ナビ15ピン to GBS-8200 Ver4.0ケーブル」を繋いで
RGBSモードに切り替えてみましたが、こちらは全く映る気配なし。緑一色でフリーズしてしまいます。

説明書も何もないので「GBS-8200 Ver4.0」の使い方やメニュー設定が分からなかったのですが
どうやらRGBHVモードではオートスキャンが使えない模様?長押しのリセットは使えた気がするので、リセットすればオートスキャンがかかるのでしょうか?
さらにRGBHVモードですが、初期状態では画面が表示されず、画面サイズを変更すると表示されるようになります。
仕様なのかどうなのか、RGBHVモードでは表示の調整は可能でも信号系の微調整(表示位置等)のメニューが開きません
モードによって使えないメニューがあるのは分からないでもないですが、画面サイズを変更すると表示される意味が分かりません。
やはり不良品だったのでしょうか?メニュー操作時決定ボタンを押したのにカーソルが上に移動したりする時があり少し変な気がします。


このままでは先に進まないので更にGBS-8220をレトロPCに繋ぐ方法を検索してみました。
掲示板がHIT!不要な所は削って見やすくしています
-----------------------------------------------------
PC-6001mkIISR板より
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●注文した15kHz→VGAコンバーターは尼にあったGBS-8220という中華製ですが
北京からの発送らしく到着予定日まであと1週間前後…
ネットでアーケード基板繋いで15kHz環境のレビューしてる先人を見かけたので 多分大丈夫…のはず…

●注文していた中華VGAコンバータが到着したので
取説URL(ttps://www.jammaboards.com/arcade_manuals/GBS-8220_CGA_to_VGA_HD-Converter.pdf )
 [PC-6001mkIISR]--(RGBI8P)--[自作15色アダプタ]-(D-sub15P)-[VGAコンバータ]-[液晶モニタ]
という形で繋げてみましたが、設定変えても同期取れず発色も不良で映らず
念のため [PC-6001mkIISR]--(RGBI8P)--[VGAコンバータ]--(D-sub15P)--[液晶モニタ]
と、直接8色モードで繋げてみたのですが、ほぼ同じ状態で映らず
アーケード基板の15kHzが表示されるならと甘く見てましたがダメでした
初期不良or色々やってるうちに壊した可能性も微レ存なのですが、動作確認できそうな
15kHz出力な基板やゲーム機は持ってないうえ相談するにしてもサポートは中国なので諦めました…

●RGBそれぞれに150Ωの抵抗は入れてみてはどうか 「デジタルRGB 抵抗」てググってみて

●ありがとうございます。直接接続では手持ちに150Ωが無く代用で200ΩをRGBラインに入れてたので
先程150Ωを作って改めてテストしてみましたが、結論を言いますとあまり変わりませんでした

●PC-6001mkIISRのデジタル8ピンを直接入力
〇中華コンバータのRGV+HV(分離同期)コネクタ接続ではNo Signal
もしくは一瞬崩れた画面が表示されてまたNo Signalの繰り返しで表示不可でした
〇中華コンバータRGB+S(複合同期)コネクタに接続して640*480で表示
何とか読める程度に映る分だけ分離同期よりも多少はマシですが
全体的に暗く赤が出てない感じは同じで、常に激しく上下にぶれてます
ttp://i.imgur.com/0Fhzpjv.jpg
ttp://i.imgur.com/VbNIYuF.jpg
〇自作PC(corei5-750)のBIOS画面(VGA)入力
正常表示のBIOS画面
ttp://i.imgur.com/qfu9P2H.jpg
〇くD-sub15ピンコネクタに接続して640*480で表示
画面揺れはしませんが全体的に暗く赤が出てなくて、下に上部の文字列がダブって表示される
ttp://i.imgur.com/abCe6zt.jpg
どうも15kHz前後のレンジを認識すると言っても、厳密に識別してくれる性能は無さそうな気がします
また、自作PCのVGA入力→VGA表示でも全体的に暗くて赤が出てない感じは一緒でしたので
赤が出てないのは色々やってるうちに自分が中華コンバータのどこかを壊した可能性も否定できない気がしてきました…
この中華コンバータは諦めて別の方法考えるとします

●海外のサイトを検索したらatari stとかc-128でGBS-8220を使うのがヒットしたけど、
なぜかH-sync V-syncをわざわざC-syncに変換して使っている。 このコンバーターなんか変なのかも?
------------------------------------------------------
アマゾンレビュー対象商品:XT-XINTE「GBS8200」 (エレクトロニクス)
------------------------------------------------------
●アーケードゲームでは、ソフトを替えるたびに再設定が必要。
家庭用ゲーム機(RGB 出力があるもの)はアップスキャン可能。
ただしねソフトによって、ノイズが信号に乗るため安定した画像が得られにくい。同期信号のフィルターが必要。
pc-8801 9801 は不可。うまく写映らない。MSX 、FM-77、X1 ついては持っていないためわかりません
x68000は 31KHZ は上下が切れる。15kHZは同期信号でないと映らないので、別に回路の作成が必要。
ソフトによっては上下左右が切れる。
15kHZの時と31kHzの自動切替が効かない。(手動操作) 
------------------------------------------------------
以上、掲示板とレビューの書き込みからGBS-8200関連を抜粋。

何だか怪しい雲行きになってきました!!

しかし一瞬で消えてしまうとは言え全く映ってない訳では無く惜しい感じなので、まだ諦めきれません。
そう、諦めたらそこで試合終了なのです。



●製品「GBS-8220」の仕様を理解しよう(遅すぎっ!)

ここで初心に戻って仕様を確認してみます。
ノーブランド品が、OEMなのか検品で蹴られた横流し品なのか分かりませんが別の製品仕様で検索。
「GBS-8200 Ver.4」では5~12Vが使えるので、以下は恐らく旧バージョン(Ver.1~3)の仕様と思われます。
-----------------------------------------------
仕様:
 入力電源: DC 5V ±0.5V (2A) P7 or P9
入力信号:
 CGA / EGA: 14.5kHz ~ 16.5kHz / 23.5 ~ 25.5kHz / 30.5 ~ 32.5 kHz (Auto scan) P3 or P11 or P10
 RGBHV: 30.5 ~ 32.5 kHz (Auto scan) P10 or P11
 VGA: 30.5 ~ 32.5 kHz (Auto scan) P10 or P11
 Ypbpr: 480p, 576p, 720p, 1080p (Auto scan) P2
 Ycbcr: 480i, 576i, 720i, 1080i (Auto scan) P2
出力信号:
 VGA: 640 * 480, 800 * 600, 1024 * 768, 1360 * 768 P4 and P13
ユーザーコントロール:
 入力スイッチ、画像のズーム、入力ズーム、画像位置、
 出力解像度、R / G / Bゲイン調整。メニューキーR / G / B VR
カラー:グリーン
メインアイテムのサイズ: 11.8 * 10.8 * 1.4 cm / 4.65 * 4.25 * 0.55in
パッケージの重量: 87g / 3.06oz
パッケージサイズ: 15.5 * 12.5 * 3.0cm / 6.10 * 4.92 * 1.18in
パッケージの重量: 116g / 4.09oz
-----------------------------------------------

表示テストをして、徐々にこの製品の仕様が見えてきた気がします。(気分だけ)
--------------------------
RGBHV: 30.5 ~ 32.5 kHz (Auto scan) P10 or P11
--------------------------
とあるので、RGBHVつまり分離同期では30.5~32.5kHzまでしか正常表示されないと言う事じゃなかろうか。

その法則でみると
--------------------------
VGA: 30.5 ~ 32.5 kHz (Auto scan)
--------------------------
つまりVGA入力もRGBHVと全く同じ配線の為、15kHzでは使えません。

-----------------------
Ypbpr: 480p, 576p, 720p, 1080p (Auto scan) P2
Ycbcr: 480i, 576i, 720i, 1080i (Auto scan) P2
-----------------------
コンポーネントは自分にはどうやって入力するか分からないのでスルー。

本命は当然以下の入力方法ですが
-----------------------
CGA / EGA: 14.5kHz ~ 16.5kHz / 23.5 ~ 25.5kHz
/ 30.5 ~ 32.5 kHz (Auto scan) P3 or P11 or P10
-----------------------
このP10とかP11は接続端子の名称です。
P2:コンポーネント
P3:5ピン「R・G・B・GND・S」コネクタ
P10:3列15ピンのVGA端子、
P11:8ピン「GND・GND・VS・HS・S・B・G・R」コネクタ
となっています。
一見、P11とP10があるので分離同期が使えそうなイメージですが表示されないんですよねぇ。
パターンを見てみると”S”と”HS”が基盤裏で繋がっている様で、ここに複合同期を入れる必要があるもよう?



● 「X1 + GBS-8220」が正常に表示されない原因を探る

今回の問題は、素人判断で同期信号にあると思っていますが
そもそも、このアプコン自体がコネクターの向きが逆だったり、かなり信用ならない。
プリント基板の印刷を信用して良いのか?とかまで疑いだしたらキリがないですが...

まずは同期信号の線だけフリーにして実験してみましょう。
取り合えず、以前使ったノイズ取り用のテスト基盤をかませてみます。

関連過去記事:~X1CをLEDレグザに表示-その3

おぉ?同期が結構合ったような感じ?これは行けるかも!


このまま放置しても「NO SIGNAL」には”ならず”表示され続けます。

先ほどの仕様考察で
--------------------------
RGBHV: 30.5 ~ 32.5 kHz (Auto scan) P10 or P11
--------------------------
とあったので、RGBHVつまり分離同期では30.5~32.5kHzまで表示される可能性。
なのでUSBキャプチャーの時の事を思い出して、31kHz無理やりプログラム改で最初の525LINEの所だけ実行して放置してみます。


さっきよりもさらに安定した感じでしょうか?



しかし、まだまだ流れが速く止まりません。

専門的な知識も機械も無い自分には実験基盤だけが頼りです。
配置部品は一旦初期化して、何も無い状態からスタート。
何とかならないかなぁ~っと、コンデンサやダイオードを同期信号と何かって感じで試しているとピタッっと画面が止まった!!



これはどの線だ!?っと見てみると、V-SYNCからH-SYNCに向けてダイオードを入れた時に
31kHZ無理やり525LINE+RGBHVでブレずに表示されたっ!!
なんでこんな無理やり複合同期で映るのかは自分には分かりません。


でも色がピンクなんですよねぇ。
抵抗で調整して白っぽくなるけど、全く意味はない...
上のチラつく動画も白っぽく見えるので、この調整で撮ってた可能性がありますね。
 

しかし、映像がブレないって事は同期信号はあってるはず。
あとは色を何とかすれば、このアプコンはそこそこ使えるのかもしれないので、さらに検証してみましょう。


つづく



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レトロゲーマーへの道~X1の表示問題を探る

2017年05月14日 21時49分40秒 | レトロゲーム

LEDレグザに表示する事が可能になり、かなり快適になりました。
残す問題は「水平ブランキング問題(パレット0番)」「画面フラッシュ時に同期を見失う問題」です。
しかし、今の自分のレベルでは解決まで至りそうにありません。
だからと言って完全に放置する気もありません。

そしてチャンスは来た!



●現在の水平ブランキング対応(していると思われる)品

今の所、「水平ブランキング問題(パレット0番)」を解決していると思われるものは
自分が知り得る限りでは4種類だけ。

〇シャープ純正15kHz対応デジタルモニター
15kHz対応デジタルモニターは、画質も良好でフラッシュにも対応していると思われ、当然100%要件を満たしています。
問題はブラウン管仕様で寿命や置き場所、入手難易度の問題があり敷居は高いです。

〇純正RFビデオコンバータ(CZ-8VC)
コンデンサのお陰でLEDレグザでも同期を取れる様になって、自分の手元では完璧にX1の表示をこなす唯一の品。
主力級は間違いないのですが、いかんせん画質がアレ過ぎて文字が読めない事が多々あります。
ここからS端子信号を取れればよかったのですが、色々改造するのは自分の能力では危険極まりない。
あまり出回らないと言うか何に使うか認識されていないので、オークションにも出品されず
破棄されている可能性が高く、現在所持していない場合は現実的ではありません。

〇Oh!石さん自作のアップスキャンコンバータ
製品として販売されているなら完璧に近いのかもしれませんが
自分のレベルでは情報を全て公開して頂いても到底作る事は出来そうにありません。
ザナドゥ等のフラッシュを表示出来るのかは分かりませんが、対応させる頭脳は持ってそうです。羨ましい!!

〇RGB-Sシグナルエンコーダユニット「XAV-2s」(マイコンソフト)
「パピコニアンの倉庫 - 整頓中」さんより
フラッシュ時に同期を見失い表示が乱れる様ですがザナドゥでの青色表示が可能な様です。
キャプチャーも出来ている様なので、既製品でX1を表示するには一番お手軽な可能性がある。
入手難易度は上記の3種に比べてマシだが、数が少ない事には変わりなし。



●マイコンソフトのRGBコンバータ「XAV-2s」ゲットだぜぃ!!
どうしてもテスト用に欲しくて、やっとGETできました。

ヤフオク新品扱いで、なんか怪しかったのですが安かったのでハズレでもいいかなと。

外装は悪いですが中身は新品でした。
 
パピコニアンの倉庫さんが使用しているX1の機種が不明な為、自分のX1Cで表示されるとは限りません。
なので早速、色々テストしてみたいと思います。

XAV-2sは、パピコニアンの倉庫さんによるとフラッシュ時に同期を見失う様です。
しかし、パピコニアンの倉庫さんはFRAMEMEISTERを前提に考えている為
当然21ピンRGBマルチで接続していたはず。
そこで自分は、もう一つの入力端子「15ピンのアナログRGB端子」に目を付けました。
 
こちらは手前で同期信号を合成する事なく、直接セパレート同期信号を入れる事が可能なのです。
そこでセパレート同期信号を、そのまま入れてみるとどうなるか?と言う実験です。

「マイコンソフトなら、あのマイコンソフトならやってくれるはず!!」

まずは表示が確認されているRGB21ピンで試してみます。
150Ωの抵抗が足らなくなるので、こちらはカーナビモニター用に作ったケーブルを変換するだけにしました。
 

 
ケースと基盤の位置がズレてるのか、S端子が刺さりにくかったです。
S端子ケーブルの淵が分厚いと、恐らく刺さりません。

ディップスイッチである程度決まった水平同期周波数を決められるので
まずはX68000と同じ15.980kHzの設定で繋いでみました。

IPL待機画面は完璧。

(X1C実機 > 簡易アナログRGB変換 > XAV-2s[RGB15ピン] > LEDレグザ[S端子]表示を携帯で撮影)
RGBビデオコンバータ[RGB-VIDEO-CV04N]とは違い、何も付けずともブレも無く、輝度も十分で文字もクッキリです。


そして再び、デジタルアナログ簡易変換ケーブルを作ります。
これ作ったの、もう何本目でしょう?流石にコレだけ作っていると慣れてきた気がします。

今回は6ピン > 2列15ピンのケーブルです。

まず試すソフトは「ザナドゥ」では無く、同じように水平ブランキング問題があると思われる”ウルトラ物語”です。
ウルトラ物語は、最初にカーナビモニターで表示しようとした時に緑1色でしか表示されませんでした。
最初は信号の減衰か結線が悪いのだと思っていたのですが、どうやら背景に色が付いている為
ザナドゥと同じ様にパレット0番を変更している可能性があります。

起動してみました。かなり酷い表示...「しかし、”XAV-2s”には微調整出来る機能があるのだ!」

(X1C実機 > 簡易アナログRGB変換 > XAV-2s[RGB15ピン] > LEDレグザ[S端子]表示。以下の写真も同じ)

全てを手動設定に切り替えて頑張って「XAV-2s」で調整してみましたが、これが限界の様です。
 
RGB21ピンのコネクタに繋ぎ変えても同じでした。

にしても、いきなり出鼻を挫かれた...まさか正常表示出来ないとはorz
パピコニアンの倉庫さんのX1と、自分のX1Cでは何かが違うのでしょうか?

どうやらソフト自体の推測は間違っていなかった模様で
Oh!石さんの「RGBI対応アップスキャンコンバータ」のページにありましたが、
グラデーションになっているのが水平ブランキングに対応していない証拠の様です。


ナビモニターで緑しか表示されていないって事は、パレット0番で赤+青の色を使っているのではないでしょうか?
こちらがナビモニタでの表示です。おそらく最近の15kHz対応アナログRGB表示でも、このソフトは緑一色と思われます。
 

パッケージ裏ですが、こちらが正常表示された色。
勿論、純正RFビデオコンバータでは表示されます。(RFで、こんなに綺麗には出ない!)

つまり、「XAV-2s」は1色の水平ブランキングにしか対応していないのかもしれません。
RGBビデオコンバータ[RGB-VIDEO-CV04N]でも、緑1色しか表示されない為
水平ブランキングがおかしいのは間違いなさそうですorz


ひょっとしたら自分のX1C+XAV-2sでは「ザナドゥ」すら表示されないのでは?思いロードしてみると
輝度はかなり高い位置にする必要がありますが、綺麗に表示されています。
 
と思っていたのですが、よくよく見てみるとステータス画面の上の方が黄色に浸食されているような?
水平ブランキングに対応しているなら、この様なグラデーションっぽい黄色は乗らないはずです。

その他、輝度を上げたせいでフラッシュの時に同期を失っている可能性があります。
説明書の最後に書いてますが、輝度を上げないと青が出ません。

そこで輝度を下げてみましたが、画面が暗くなっただけでフラッシュはしない模様?
ん~表示は綺麗だし、他では表示されない背景の青も出るんだけど...だけど...w



●まとめ

結果:「XAV-2s」でも、水平ブランキング問題は解決しなかった模様!!

惜しい、マイコンソフトさん惜しいよw

どうやら水平ブランキングの問題を完全に解決している訳では無く
疑似的に処理しているのか、表示処理範囲の関係で偶然表示されているだけなのか...

X1自体が表示関係を勝手にいじってしまうので、専用の回路が無いと対処出来ないとかなのでしょうか?
マイコンソフトさんの最新機種「XPC-4」や「FRAMEMEISTER 」はファームウェアのアップデートが可能なので、
ひょっとすれば対応しているのかもしれません。

それと同じく、画面フラッシュも特殊な同期信号を用いて点滅させている可能性があり
専用回路が無いと画面が暗くなったり、逆に同期を取れなくなったりするのでしょうか?
しかし、フラッシュ表示は全く光っていない訳ではなく、状況によっては光っている様にもみえます。
ただし複合同期では同期が取れない為に乱れるか表示されないって感じの様です。
この辺りの回路的な事は自分には今の所どうしようも無いので、これが自分の限界なのかもしれません。

あとはキャプチャーですが、「XAV-2s」で楽々取り込めるのかと思いきや
今までと同じ様にフリーズしてしまってキャプチャー出来ませんでした。
これは自分のUSBキャプチャー機がX1の信号に対応していない可能性はありますが
パピコニアンの倉庫 さんでは「USBキャプチャ器でXAV-2sのS端子映像をキャプチャ」とありましたので
自分のX1Cが正常で無いのか、自分の設定が何か悪いだけなのかもしれません。


X1で使う時のマイコンソフト「XAV-2s」の良い所は
・コンデンサを噛ませなくてもLEDレグザ(S端子)でブレずに表示可能。
・水平ブランキング(パレット0番)問題の一部を解決している(確認出来たのはザナドゥのみ)
・微妙な同期周波数を変更出来るので、X1本体と液晶TVの個体差の影響を吸収できる
・簡易複合同期(RGB21ピン)が使えるので、カーナビ(RGB)とS端子TVの2画面表示が可能
この辺りが、RGBビデオコンバータ[RGB-VIDEO-CV04N]との違いですね。


ともあれ、実機の「ザナドゥ」で青色表示が出せるのは
現在、自分が知る限りでは「純正モニタ」と「純正RFビデオコンバータ」以外「XAV-2s」か「自作」しかありません。
市販されたコンバータとしては、最も純正品に近い表示が出来ている事に変わりないので
マイコンソフトさんの努力には頭が下がります。
これからもマニアックな多彩なユーザーの要望に応えてくれる会社であって欲しいですね。


現在の実機での表示未解決項目の内容

〇水平ブランキング問題(パレット0番問題)
・ウルトラ物語:正常に表示されない
XAV-2sを使ったザナドゥの表示で問題が解決したかに思えたが、思わぬ伏兵ソフトに対応出来ず。
自分の現在の環境では純正RFビデオコンバータ[CZ-8VC]でしか正常表示出来ない。
「ウルトラ物語」ではカーナビのRGBモニターで緑しか表示されない為、
赤と青の2色の水平ブランキングが正常に合わないと表示されないと思われる。(素人判断)

〇画面フラッシュ問題
・ザナドゥ:魔法詠唱時
・チャンピョンシップバルダーダッシュ:ゴール扉が開く時
画面がフラッシュする時に、同期信号を見失う。
自分の現在の環境では、純正RFビデオコンバータ[CZ-8VC]でしか正常表示出来ない。
フラッシュ時に同期を見失う事から、同期信号をイジってフラッシュさせている可能性がある。(素人判断)

〇キャプチャー問題
HuBASICからCRTC?を弄ると安物のUSBキャプチャー機でキャプチャーできる。
X1Cの出力走査線を525ラインにするとキャプチャーし続ける事が可能な様です。


うん、ほとんど進展しなかったorz



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レトロゲーマーへの道~X1専用コントローラーの改良

2017年05月08日 23時56分30秒 | レトロゲーム

着々とレトロゲーム(X1カセットゲーム)の環境が整っていますが
以前にATARI規格準拠に改造したPSコントローラー(HORI)ですが、どうも使い勝手が悪いのです。
「BattleBattle」の斜め移動する時の反応が悪く、力を入れて押さないとダメなので指が痛くなり疲れます。

参照過去記事:~X1専用コントローラーの作製


まずは信号の減衰で反応が悪くなる可能性を考慮してRS-232Cの延長ケーブル(1m)が必要な点を改善。
短めの専用中継コードを作る事にしました。
安いRS-232Cケーブルを買ってきて2等分して反対側にD-sub9ピンのコネクタを付けるだけ。
写真は残っていませんが、ストレートで繋いだだけです。

お次は、PSコントローラー(HORI)の内部。

ボタンの反応が悪かったり違和感があるのは恐らく結線が太すぎるからでしょう。
なので、基盤面の配線をニクロム線に変更しました。
(子供の頃の電磁石を作る実験用ニクロム線だったと思うので、これでもまだ太い気も...)

これで大分と使い勝手がよくなりました。


しかしまだ問題点が残っていた様です。
どうも、何かのボタンが押しっぱなしになっている風?
と言うのも、バルダーダッシュを起動したあとにジョイスティックモードに切り替えると
自作パットを刺しこんだ瞬間ゲームがスタートしてしまうのです。
ゲーム中は特に問題は無いのですが、これは確認する必要がありそうです。

テスターを当ててみると、「あれ?全キー普通に問題なし?」と思っていたのですが
+-を逆にすると、全て導通ありorz
原因はどう考えてもこれでしょう...

あれこれ回路を追いかけても、どうせICで分からなくなるだけなので
アース線にジャンクダイオードを噛ませてみました。

ゲームは基本的にATARI規格準拠のコントローラー信号を出すと思うので問題ありませんが
X1Cは全てがデータポートなので、プログラムによっては挙動がおかしくなる可能性はあります。

別に作り変えたレバーコントローラーも同じ症状が確認出来たのでジャンクダイオードで対応。


別の機器で使わないなら、チップを外してしまう方が確実なんでしょうけどね。
何となく勿体ない根性が出てしまうのです。

MSX用などのATARI規格準拠のコントローラーは、それなりの値段がしたりするので
ジャンクで安く手に入り、手に馴染む据え置き機のコントローラーの改造はオススメです。



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レトロゲーマーへの道~X1CをLEDレグザに表示-その3

2017年05月04日 09時30分21秒 | レトロゲーム

前回までの流れ

液晶ビエラ(TH-L26X1)では無理やり同期を取ってくれるものの、同期が完了するまで時間がかかる上
ブラックアウトすると再同期がかかるのでゲームによっては全く実用的ではありません。

ブラックアウト時に再同期がかからないLEDレグザ(RE1)ですが、そのままでは表示がブレて流れそうになります。
同期信号のアースにダイオードを入れると流れなくなりましたが、表示がウネウネする副作用があります。

「31KHz無理矢理設定プログラム」を実行すると、アースダイオードなしでもLEDレグザや
純正RFビデオコンバータ(CZ-8VC)に表示出来る上にUSBキャプチャーする事も可能だと分かりましたが
最初にHuBASICをロード必要がある上、HuBASIC起動以外のソフトでの使い方が分かりません。

って感じが前回までのあらすじ。


やはり実用的に使う為には、ハードで工夫してLEDレグザで表示が流れない様にする以外に無さそうです。
そこで、どうも「アース」と「ノイズ」にポイントがありそうな感じなので
今回はその辺りを(素人なりに)徹底的に研究してみたいと思います。



●LEDレグザ(RE1)+RGB-VIDEOコンバータ [RGB-VIDEO-CV04N]で同期を取る

まずは簡単な所から、X1C専用で作ったファンがノイズを発している様で
これをRGBコンバータと同じ電源に繋ぐと画面のブレが酷くなります。
以前は、このファンを別電源で動かしていましたがそれでも流れていた為
これだけが原因ではないと思われますが、一応フェライトコアを付ける事でマシになったので少し様子見。

と言う事で、ノイズを消して行くことでアースダイオードが無くても安定するかも?
と思いアースのダイオードを外した状態で物理的になんとか流れない様に出来ないか実験してみる事にしました。


以前の記事でRGBのアースが無い場合、全く映らない訳ではなく色は悪いですが意外と同期は取れていました。
そこで、前回はダイオードを噛ます事でアースから逆流してる?であろうノイズをカット。
これで一応、LEDレグザでの同期は取れている様(レグザの補正範囲内の意味)で
このままでも使えなくはなさそうですが、ウネリは酔いそうになるしノイズは黒い画面だと凄く気になります。

そこで表示テストをする為に作ったのがコレ。
作った基盤はデジタルRGB6ピンをストレートに繋いでいるだけで間に実験し易い様に、端子?を設けた基盤です。
裏側が細い線で全結線されている状態なので、部品を直列に付けたい場合は配線を切って対処します。

(またもやピンボケ写真...)
ここに、部品を付けてブレが止まれば成功!!と言う単純な実験装置。
素人は、理論値なんて分からないので、当たって砕けろ作戦w

取り合えずRGBコンバータの6ピン端子ですが、前回入れたアースダイオードを一旦外します。
これでLEDレグザは再び流れそうな状態にブレます。

まずはアースダイオードで液晶ビエラの同期時間が短くなり、LEDレグザのブレが止まったので
最初の実験は、アースダイオードで「色々な種類のダイオードに変えてみる」と言う実験。
  
ブレる上に色が辺になったり、ブレは止まっても滲みが酷くなったりと、どんなダイオードでも良い訳では無さそうです。
写真のダイオードですが全てジャンク部品なので、どれが何かは分かっていません。
上に行くほど液晶ビエラの同期時間が短くなったのと、LEDレグザでのブレやノイズが少なかったものです。
しかし、これだけではどれも完璧な表示とは程遠い模様。

なので他にノイズを消す方法が無いか調べてみると、コンデンサを入れる方法が一番お手軽そう
X1Cの信号は0V~5Vで、コンデンサは直流を通さない事から普通にアースダウンしても問題ないはず。
なので今度はRGBHV端子とGND間に色々な種類のコンデンサを入れてみる実験。
電解コンデンサは電池みたいなもので危険だと思うので、今回試したのは電極のなさそうなコンデンサです。

早速テストしてみましたが、R・G・B~GND間は、触らない方が良さそうw
唯々映像が乱れるだけでした。

※訂正:(2017/5/21)
同期信号~GND間に入れてみると
「おぉ!?ブレが止まった!!」
H-SYNC~GND(アース)V-SYNC~GND(アース)間にコンデンサを入れる事で、今までのブレが嘘のように止まりました。
しかしゲームを起動してみるとダイオードの時と同じ様に色が変な感じに。


そこで、ジャンクから取り外した色々なコンデンサで試してみます。

コンデンサも上に行くほど表示が良かった物。
何が違うのか素人の自分には良く分かっていません。
一番良さそうなコンデンサで表示実験。
 
 before              after
イナブキさんのBattleBattleで再確認しても問題なさそう。

写真はそこそこ撮ってあるのですが、反射を抑える為に蛍光灯を消して撮影している為
LEDレグザか液晶ビエラかの判断が付く画像が少なく表示ゲームがバラバラになっています...
毎回入力表示させれば良かったと後悔。
今の所、右下のLEDの配置と右上の入力端子の表示で見分けています。
LEDレグザは入力端子表示の枠が小さく自動で消えるので、表示が無ければレグザ率が高い。
液晶ビエラは入力端子表示の枠が大きく消えない設定にしていた様なので、写真に写りこんでたらビエラ率が高い感じ。

そして、一番良かったダイオードとコンデンサを6ピンコネクターに埋め込んで完了♪
 

よしよし、ブレないで表示されてます。
 
って、あれ?何かおかしい。


PL...

ダイオードを入れると位置がズレて範囲外になるのでしょうか?
コンデンサのテストの時はこんな事なかったような。
取りあえずLEDレグザでの安定がメインなので、液晶ビエラ用のダイオードは外してみました。


すると今度は、表示がかなりオカシイ。

以前のモヤモヤと同じこんな感じに。
以前はアースが断線していましたが、今回は導通があります。

再度コネクタをバラシて見てみると、コンデンサの種類が違う事に気が付きました。
 
104が実験に使ったもの。取り付けたのは103だったようで。
見た目が全く同じで気が付きませんでしたorz

「こんなにも違うのかぁ~」とか思いつつ104に付け変えたら
さらに酷くなって全く見れなくなりました...

「なぜだぁ~~~~~!!」 orz

素人にはもう訳がわかりません。
「ひょっとしてX1C本体を壊してしまったのかも?」と冷や汗をかきながら、
再びすべて外して実験用の基板に戻ります。

コンデンサは間違いないと思ったので、少し実験しやすい様に改良しました。

この実験基盤を間に噛ませると、流れる事なく綺麗に映るのは変わらず。
本体が壊れてなくて良かった...

それじゃぁコンデンサがハンダの熱で壊れたとか?
しかし、ダイオードやトランジスタが熱に弱いのは聞いた事あるけど、コンデンサは覚えがない。
実験基盤なら大丈夫で、直接配線に埋め込むとダメ。
となると、残るはコンデンサの取付位置ぐらいしか考えられません。

実験基盤を取り外し、6ピンコネクタ内のコンデンサも一度外してみて
RGBコンバータ側にコンデンサを付けて見ると...

やっと戻ったorz

ん~素人にはやっぱり訳が分からない現象。
コネクタ付近だとノイズをカットする所か逆に表示が酷くなり、離して取り付けるとノイズをカット出来る。
つまり、X1C本体付近のノイズをコンデンサが拾ってしまうとか?
それともケーブルがノイズを拾うので、コンバータ直前でカットしないと意味が無いとか?
※追記:(2017/5/21)
映らなくなった原因は、V-SYNCとH-SYNCを勘違いして結線していた可能性があります。


同じ様に流れる「純正RFビデオコンバータ(CZ-8VC)」が「31KHz無理矢理設定プログラム」で映った事から
こちらもコンデンサで解決出来ないかの実験をしてみます。
前回の教訓から6ピンの根元では無く、RGBコードの四角いコネクタをバラして差し込んでみました。

(104の積層セラミックコンデンサを購入)


実機X1C>純正RFビデオコンバータ>LEDレグザ(コンポジット)
「うっほほぃ!!」 こちらもブレずに表示されました。
現状所持する機器の中でパレット0番の青色を表示出来るものが純正RFビデオコンバータだけなので、
これでザナドゥをLEDレグザで遊ぶ事が可能になりました。



●X1Cの2画面表示に挑戦。

快適に録画しながらプレイするには映像を分岐させる必要があります。
Webカメラ録画するに当たって、1画面だとカメラが目の前にあって邪魔で仕方がないので2画面化に挑戦。

映像信号をそのまま分けると、信号が弱って片方が映らなくなるか両方が暗くなるかって感じだと思います。
S端子は普通に分岐しても気持ち暗くなるかもしれませんが、今回は気にならず問題なし。

(液晶ビエラとLEDレグザの単純分岐による2画面表示。RGBコンバータのS端子を分岐しただけです。)


折角なのでカーナビモニターも分岐させてみようと思い
6ピンコネクタを単純2分割しただけの分岐ケーブルを作ってみました。

素人が思ってた以上に面倒な作業で、テレビ見ながらですが1時間以上かかってます。
単純に6ピン×3本の18回半田付けするだけなのにね...。
途中に基盤みたいなのを置いて3本をそれぞれ半田付けすると楽そうです。
無知なので怖い物知らず。早速色々分岐して表示してみました。

最初に、カーナビRGB+RGBコンバータの分岐は、信号の関係上そのままでは混在不可能っぽい?
片側が全く映りませんでした。

カーナビモニターのRGBの2分割は、単純に2分割しただけでは片方の同期が取れていない感じでしょうか?

ケンウッドの方はナビとの切り替えスイッチを付けてあるので、
ケンウッドをナビ画面にするとパナソニックで表示され
逆にケンウッドをX1表示にすると、ケンウッド側は表示されるが、パナソニック側が表示されない。

素人的に考えると、ナビのメーカーが違うので終端抵抗や負荷なども違って
どちらかに同期用の電力が取られてしまい、もう片方の同期が取れないと妄想。
自分の手持ちのジャンク電子部品と言えば「ダイオード」「コンデンサ」「抵抗」ぐらいしか無いので
これらで何とかならないか実験してみました。

最初は双方逆流しないように同期信号にダイオードを噛ませてみたがダメ。
液晶ビエラでアース側にダイオードを噛ませて同期が早まった経緯があるので、アース側にもダイオードを噛ませてみたがダメ。

しかたないので前回と同じく実験用基板を用意。
新品のが無かったので、切り欠き基盤で実験です。

ただ単に、ノイズが乗って同期が取れない可能性もあるので
純正コンバータを映るようにした様に、ここにコンデンサを付けてみるも変わらず。
適当な抵抗を付けてみたが変わらず。
抵抗を変えてみると表示される側が入れ替わりました!!どうやら抵抗がビンゴな様です。

適当なジャンク抵抗を試していると、100Ω辺りで両方見える様になる感じ。
しかし、画面上部が歪んでいるので微調整が必要そうです。

そこで今回は可変抵抗を入れてみる事に。

原理としては、抵抗を弄って均等に信号を送る(電圧を均等に分ける)って事でOKでしょうか?
ジャンク部品なので抵抗が分かりませんが裏面に102Mと書いてありました。
最初104Mで試すと微調整があまり利かない感じだったので、
数字の小さいものを付けてみました。

後日パーツ屋に行って数字の意味が分かりました。
101=100Ω
102=1KΩ
104=100KΩ
だったのですね...10のn乗と言う表記の様です。
つまり、102より501の方が抵抗が小さい事になるので
ただ単に、数字が小さい方を選んでたのは間違いだった様です。
たまたま最後の一桁が違うものしかなかっただけと言う...素人パワー全開!!

可変抵抗を微調整して、無事にカーナビRGBモニターの2画面化が出来ました。
  



●まとめ

どうやら、映像が流れそうになる原因は同期信号の問題の様ですが、
キャプチャー出来ないのは走査線の問題で、どちらにも相互関係があるのでしょうか?

※訂正:(2017/5/21)
○LEDレグザTVで微妙に流れそうになるのは同期を補正しきれていないから?
31KHz無理やりプログラムで同期を取ると全く流れなくなり、プログラムを停止しても保持されます。
映像信号のGNDにダイオードを入れると流れなくなるのは
映像にノイズが乗ってTVの補正能力により同期を取りやすくなっているからでしょうか?
同期を補正しきれない原因として、○○ラインと言われる走査線の数が関係している可能性が高いです。
H-SYNC~GND(アース)V-SYNC~GND(アース)間にコンデンサを入れる事で流れなくなったのは、
同期信号に乗っていたノイズ(交流成分)をコンデンサでカット出来たからでしょうか?

○キャプチャー出来ないのは、同期周波数が原因では無い
最初は、キャプチャー出来ない原因が同期周波数の問題かと思っていましたが
31KHz無理やりプログラムが実行から停止まで止まる事無く正常にキャプチャー出来ている事から
同期が外れても止まらず画面が表示されないだけです。
走査線の数が対応していないから表示が止まってしまうのかもしれません。
プログラムを停止するとキャプチャー画面が停止してしまう事から、
Breakには、その辺りを元に戻してしまう作用があるのかもしれません。
そうなると、何の変更もせずにチャプチャー出来たカノープスのビデオボードって何気に凄いハードだったのでしょうか?!

○自分が理解していないポイント
X1C=15kHz=200ライン?
turbo=24kHz=400ライン?
NTSC=480ライン+色々=525ライン=15.734264kHz?
S端子出力は、全てNTSCの525ラインになるのではないのか?
X1CのCRTCを変更しないと変わらないのか?
今回の実験では、X1C=15kHz=525ラインとなったのか?
走査線と水平周波数と水平走査周波数とか訳分からんのよねorz
この辺りの規格関連が、素人には混乱の極み!!
取り合えず、今まで出来なかったUSBキャプチャーが出来たことで、少しだけ前進したような気がしないでもありません。


ひとまず表示問題は大分と落ち着いた気がします。
LEDレグザでもゼノンのタイトルが流れる事はなくなりました。


今回は、ジャンク部品にかなり助けられましたね。
熟練者やプロの方ならば机上で計算して部品を揃えれば良いかもしれませんが
初心者の自分には1個ずつ試すしか手がないのです。
まぁ正常なものを壊してしまう可能性があるので、あまりおススメはしませんが...

ノイズ取り用のコンデンサは、今回結構勉強になりました。
カプラーの接触抵抗とか、ノイズ元からの位置も関係してくるのでしょうが
回路内では同じ位置に当たるはずなのに配線の位置によって変わってくるのですね。
レトロで曖昧な信号の場合、机上と実機の差はそこそこ出てくるのかもしれません。

残りの問題点は、パレット0番(水平ブランキング)問題と、フラッシュ問題。
これらは専用回路必須となり、自分の今のレベルでは簡単には攻略不可能な気がします。
なので、まずはパレット0番(水平ブランキング)問題の勉強に「XAV-2s」待ちって事になりますかねぇ。

水平ブランキング問題は、ザナドゥの青が表示されない画面を良く?見かけると思いますが
フラッシュ問題って何?って方の為に正常表示されたフラッシュ画面を貼っておきます。
スローモーション(1/4)にしてあります。(フラッシュは8秒~10秒辺り)

実機X1C > 純正RFビデオコンバータ(CZ-8VC) > 液晶ビエラで表示 > 携帯で動画撮影
下の動画では、画面全体が光る場面(1:08辺り)で画像が乱れます。よく見ると映像はブレますが光ってるかも?
カーナビモニター含め、複合同期で表示させるアプコンなどは光らずに同期を見失って暗くなる物が多い気がします。

LEDレグザでブレずに表示出来た記念に初期の頃からテストに使っているバルダーダッシュの動画を撮影してみました。

実機X1C > RGBコンバータ[RGB-VIDEO-CV04N] > LEDレグザ(RE1)で表示
> Webカメラ > PC(ソフト:アマレコTV)でキャプチャー


~X1CをLEDレグザに表示   おわり



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