一般に販売されているAV化ファミコンって何気にお値段が高いですよね。
ヤフオクなどではそれなりに安い物もありますが、中身がどうなってるか分からないのが問題です。
自分はRF出力でもそれほど困らないのですが、他人に譲る時はTVに繋げないのでそうも行きません。
なので、簡単に出来るものなのか面倒なのか、実際に改造してみようと思います。
今回使用したファミコンは○ボタンの初期型です。(プレートにFFマークが無いもの)
●情報収集と部品収集
まぁ、日本で頂点を極めた過去を持つレトロゲームハードで、今でもファンが多く情報には事欠きません。
参考にしたのはこちら。「とらぷ@taivatri」さんの「家庭用ゲーム機をxxする」ページです。
さっそく部品を買いに行くと、ノイズ取りに使う1.5μFと2.2μFの積層セラミックコンデンサが高い...
チップだったらもっと安いのでしょうか?
写真で見たら20個200円で1個10円なんですが、
店頭で見つけたものが50V2.2μFで1個100円~120円もするし...
それぞれ20個ずつ買おうと思ってたけど、流石にどれだけ使うのかか、また効果があるか分からない物のに2000円は勿体ない!
取りあえず1、2個付けてみてから考える事にしました。
秋月で見たら50V2.2μFが1個25円だし、なんか特性が違うのですかね?
この辺りが、素人には全く区別がつきません...
秋月のコンデンサと共立のコンデンサの差が分かりませんorz
秋月のが安いんだけど送料を考えるとチョコ買い出来ないのがねぇ...
400円の買い物で送料500円とか通販の痛い所です。
基本パーツは、たったのこれだけ。あとはジャンク同軸ケーブルを使います。
元々VIDEO信号を出す設計だったとは言え、こんなに簡単に変更出来るなんて先人様には感謝感謝です。
ファミコンの分解は簡単で、普通のネジをひたすら外していくのみ!特に硬いハメ込みとかもありません。
CPUは07番でした。
●ファミコンの縞対策その1
AV化は部品の取り付けが必要なので、余分なパーツを付けて扱いにくくなる前に
縞々の原因になるらしいノイズ対策を施したいと思います。
まずは縞々対策その1、
トランジスタのベース足のパターンに隣のパターンからノイズが乗るらしくこれを改良して空中配線にする様です。
まずはこの四角いトランジスタを外します。
ついでにCPUの足を抜こうと思ったのですが
ハンダを吸い取ってはみたものの、硬いCPUの足を1本だけ抜く作業は結構難易度が高そうだったので
先の細い部分を切ってしまって太い部分から曲げました。
どの道、一旦曲げた足を元に戻したCPUなんて誰も使いたくないだろうし。
失敗してICの根元から折ったら終わるパターンですしね。
トランジスタは一旦外して、ベース(基盤でBと書いている)だけ基盤に刺さず浮かせます。
ベースだけを引っ張り出すと基盤面に触れてしまうので、記事を参考に
トランジスタを寝かせる形にエミッタとコレクタを折り曲げて差し込めば、ベースだけ浮いた形になるので簡単でした。
そして、その2カ所をジャンプさせるだけ。
だけ。とは言え、初心者がCPUの足を触るとか結構危険なので、今回の様に切って起こす方が確実だと思います。
ノイズ取りその1、完成。しかしジャンプさせた線が最短ではなかったw大丈夫かすらん?
●ファミコンのAV化
次に抵抗とジャンパーを付けて超簡易AV化を施します。
もともとコンポジットの信号が出ていて、それをRFに変換しているので
部品点数も少なく簡単にコンポジット表示が出来るらしいです。
こちらは「FF」マーク付きのファミコンでは不要との事。
こんな感じに抵抗の足を使って、そのままジャンプ。AV化の基盤部分完成♪
「はやっ!」
次は問題の電解コンデンサの仕込み場所をどうするか。
RF&電源ユニットが一体になってる後期型と違って
前期型はメイン基板とRF電源ユニットの間にかなり間が有る事が判明。
ここに入れとけば問題なさそうですね。
先にコンデンサと抵抗をくっ付けたこんなのを作って。
チューブを通して、取りあえずこんな感じに並べてみました。
あとは端子まで行けばOKなはずなので、仮組してテストしてから
ケースを加工しようと思います。
取りあえずテストだけなので、ジャンク配線を使いましょう。配線がそのまま使えるので楽です。
前回のアプコンを使っての動作テスト。
RF接続 コンポジット接続
RFは映りますが、コンポジットは映りません...
音声は、ハンダしてないのでノイズがあるものの問題なさそうです。
映らない時は電解コンデンサと抵抗を変えてみるらしいので、ちょっと変えてみましょう。
音声は出る事が確認できたので一旦取り外して、映像のみをテストします、
と、分解した時に気が付いた....
なんで75KΩ付けてるんだ自分!!orz
と言うか、なんでパーツの中に75Kなんて入ってたんだろう...
記事の何処にもそんな抵抗使ってないし、別の企画物が混ざり込んだのでしょうか?
しかし別のパーツ袋にも見当たらず...
ん~買う時に1KΩが必要だったので、流れで75KΩを間違って取ったとしかw
買い出し表をみても75Ωって書いてるのに、おバカさん...orz
流石に75Kでは映るはずもなく。試しに余ってた110Ωでテストしてみましょう。
ついでに電解コンデンサも470μFにしてみました。
今回は実験してから取り付けよう(最初からそうすれば良いのに...)
「ふっふっふっ。」
過去の実験基盤は、普通の基板にジャンクICソケットを付けたものでしたが
ちゃんとブレッドボードを買ってきました。
300円の格安品で精度は皆無?ちょっと反ってますが...w
電解コンデンサと抵抗を付けるだけです。
早速電源ON!!
ガーン。真っ白orz
良く回路を見てみると、電解コンデンサと抵抗が逆でした。
配置を変えても同じだったので、RF接続してみると真っ白。
どうやら、カセットの差し込みに問題がある可能性。
刺し直してみると、映りました!!
表示画像が粗いのは恐らく「コンポジット無理やりS変換端子」を使ってS端子表示にしているからだと思います。
念の為、レグザTV(RE1)でも映してみても問題なし。
しかし、RFでも結構綺麗だと思ってたので、コンポジットの有難みがイマイチ実感出来ないw
X1の時もそうでしたが、これはレグザTVの補正能力の影響があるかもしれません。
後は、先ほどの様に組み付けます。
左は最初に付けた時の写真なのでコンデンサの値が違いますが大体こんな感じ。
完成品には念の為チューブでカバーしてしまいます。
今回は、配線を引き出すタイプにしてみました。
このコードブッシュは削らないと配線が通りません。
縞取り用のパスコンと言われるものは今回取り付けていませんが、CPU足とトランジスタの加工で、気にならないかな?
と思ったけど、アプコンに繋いでみると、結構ハッキリ縞々がでています。
つまりレグザTVが補正して縞を消している可能性が高いです。
●ファミコンの縞対策その2
折角なので、パスコンと呼ばれる物を1個付けてみましょう。
本当はチップコンデンサが良さそうですが、扱いやすい普通のリードタイプです。
取りあえず、どまんなかに一つ。
無理やりつけました。
テストしてみると。
ちょっと写真では判別しにくいですが、薄いノイズはまだまだ有りますが濃い(太い)縞々がアプコンではマシになりました。
もともと補正能力の高いレグザTVでは目立たなかった縞々が、逆に少し目立つようになった気がしないでもない。
大量にパスコン付ければ良いらしいで、安いコンデンサがあれば実験してみようと思います。
●まとめ
このファミコンAV化、トランジスタを追加する訳でもなく凄く簡単な所が面白いですね。
もともとそう言う接続にする予定だったのか分かりませんが
発売当時は100%普及していなかったであろうコンポジット接続をあえて選ばなかった事も、
ファミコンヒットの要因の一部分であった可能性も無いとはいえません。
ファミコンのRGB化はとても大変(と言うかアプコン内蔵って事なのかな?)で値段も高いですが
それならコンポジット化からの中華アプコンでも良いんじゃないでしょうか。
作業的にはICの足加工が少し怖いですが、部品を集めてハンダコテを扱えるなら結構簡単にAV化出来ると思います。
音声の疑似ステレオ化とか色々追加の改造方法がありそうなので、また機会があれば試してみたいですね。
取りあえず、ファミコンAV化の第一弾はこれにて終了~。
対策2でコンデンサを追加されてますが元々基盤には取り付が出来るようなハンダのポイントはないように見えます。
追加されたらコンデンサーはどこにつければ良いでしょうか。
レジスト(緑のコーティング)をカッターナイフ等で削って取り付けてあります。
効果の程は良く分からないので、ある程度で妥協した方が良いかも。
削ってつけてるんですね、、、気付きませんでした。
初期型でPPUの21ピンカットとコンデンサ追加とかしてみましたが、、全然効果なかったんですよね。。
やっぱり初期型では諦めも必要かもしれませんね。
リンク先では電源ラインも変更している様ですね。
ファミコンいじりのターンになって気が向いたら試してみて
記事に追記される可能性がミリあります。