昨日まで、国内サイクルロードレース選手のTwitterについて分析してきた。
現状、選手はTwitterを主にコミュニケーションツールとして使用していて、選手個人の収益に繋がるような、スポンサーPRやアフィリエイト等に活用しているのはごく一部の選手だけであることが分かった。
話は変わるが、私の好きな佐野淳哉選手は後援会を設立している。
佐野選手は2021年も国内の地域密着型チームで行われるジャパンサイクルリーグ(JCL)に出場の「レバンテフジ静岡」で活動し、昨年同様に支援者募集中だ。(年会費は個人なら一口5000円だ)
佐野選手のように、個人単位の後援会を持っている選手は少ない。
サイクルロードレースはプロと呼ばれるトップカテゴリであっても、チームは箱物スポーツ競技のようにチケットでの収入は見込めない。このため、地域密着型チームの収益は有料イベントの興業やチーム関連グッズの販売もあるが、多くはチームスポンサー頼み。実業団チームはその企業から活動資金を捻出している。そして選手個人の収入(契約金)は他のプロスポーツより少ないのが現状だ。
これにより選手の移籍が多くなる。毎年、若い実力ある選手は資金力のある強いチームへ、ピークを過ぎたベテランはチームにそっぽを向かれるように弱小チームへ。オフシーズンは移籍のニュースで盛り上がる(いわゆるストーブリーグってやつだ)。するとひとつのトップカテゴリの中でもチームの強弱がはっきりと分かれいく。
強いチームは常に勝ち、弱いチームは完走すら出来ない。
競技の魅力であるゲーム性が薄れ、競争が無くつまらないレースが続くと人気の減少へ繋がっていく。
今の国内サイクルロードレースは、人気の維持と選手個人の収入源の多様性が課題だ。
今年から地域密着型チームだけのリーグ、ジャパンサイクルリーグ(JCL)を設立したのは良いことだと思っている。参加チームを見る限り、実力が拮抗しているのだ。面白いレースが期待できそうである。
また選手個人の収入源の多様性として、後援会とは違ったアクションを取り始めた選手がいる。
遂にファンクラブ開設しました✨
— Eiya Hashimoto (橋本英也) (@Eiya_Hashimoto) January 9, 2021
今はググれば答えが出る時代でその時代で価値があるものは内面、感情だと感じてつくってみました。https://t.co/T22Ocm0aLv
橋本英也選手は、noteのサークルを活用したファンクラブを設立。
シンプル、ベーシック、プレミアムと3つのクラスで展開している。
価格は月々1000円から5000円と、やや高めの設定で、お試し入会が出来ないのは残念だが、設立から1日経過した現時点で既に6名が入会。今後どのくらい成長していくのか楽しみである。
同様に、那須ブラーゼンの竹村選手も将来note有料化を検討中。
まだ無料のnoteは、ほぼ毎日更新している。こちらも気になる存在だ。