写真屋はどこへ

デジタル時代の写真屋の居場所について考える・・・

Adobeセミナー

2008年05月26日 | 写真

Autodesk
 もう五月も下旬。ここのところこまごまとした仕事が続いて「写真」を撮っている時間がなかった。短期的には忙しかったが、一つの仕事に時間をかけすぎているだけで繁盛という訳ではないね。
 先週、名古屋で開かれたAdobeのセミナーに参加した。人数は結構多かったけれどネットでの募集なので参加者がいったいどのような方々なのかは分らない。内容はニコンのデジタルカメラとPhotoshop CS3 のPRが主だったけど、興味深かったのはCADデータから3DCGを起こして、商品写真を作ってしまう「Visualization」の話だった。最近の自動車メーカーのカタログ用の写真はほとんどこの手法で制作されていて、他の製造業においても撮影用モデルの制作とそれを使っての撮影ということをしなくなってきているとのこと。ということはやはりモデラー(原型師と呼んだ方が良いのかな)カメラマン、およびそれに付帯する仕事はなくなってきているということですね。Viisualizationする人のことを何と呼ぶのだろう、?ぃじゅあらいざーとでも呼ぶのだろうか、まあなんでもよいけど、話では即戦力となる人材の確保がなかなかに難しいとのこと。志望者はやはりプログラマー出身が多く、カメラアングル、パースペクティブ、ライティングの概念ができていない人がほとんどとか。そりゃそうでしょ。私だって40年やってて未だに良くわからないもの。帰り際にこのヴィジュアライゼーションに使う二大ソフトウエアのデモ版をいただきました。これもこれから写真屋の行く道のひとつだとは思うけど、私のようなジジイにはちょっと無理だね。