昨日、日差しに誘われて久しぶりにカメラを持って外出した。桜はまだ満開ではないからか、白鳥公園は空いていた。持って行ったのは最近入手したPENTAX Q-S1。「コンパクトカメラ」に分類される軽くて小さなカメラで一見おもちゃみたいだが、実は本格的なレンズ交換式「ミラーレス一眼」。上の写真は「01 STANDARD PRIME」という準広角単焦点レンズ撮った1枚。短焦点のレンズだが解放では結構ボケるようだ。軽い軽いカメラはフットワークも軽く撮影が楽しい。画素数は1240万だが、優れたレンズ性能と相まって上位機種に負けない画像を生成する。思い起こせば 以前使っていたキャノン最初のフルサイズデジタル一眼レフ、EOS 1-Ds が当時では「驚異の1100万画素」で、価格が100万円越えだったのが今では懐かしい思い出。
キエフという都市名を最初に知ったのは世界地図でも社会科の教科書でもなく、カメラの名前からでした。いま私の手元にあるキエフの名を冠したカメラはソ連崩壊後にウクライナの販売店からネット通販で入手した中古品で、価格は数千円だったと思います。元々はドイツ製のコンタックスというカメラですが第二次大戦後の賠償としてソ連に製造設備ごと接収されてキエフで作られるようになりました。私がこのカメラを入手した頃はまだキエフのアーセナル工場ではハッセルブラッド1000Fのコピーカメラ(安いので結構人気のカメラでした)や35mm一眼レフなど製造していて工場の前には直営の販売店もありました。その店舗は数年前に閉鎖されたとも聞きますが事実はわかりません。少し以前のものですが新宿のコンタックス専門店、極楽堂さんの記事にキエフの街やアーセナル工場のレポートが載っています。数日中にこの美しい街も工場もみな瓦礫となり多くの市民の命が奪われてしまうのでしょうか。1日も早くウクライナに平和が戻るのを願ってやみません。