U2410をカラーセンサーを使ってキャリブレーションすると一部の色に不具合が出る。これはEye-One display2が作成するディスプレイプロファイルが原因だった。G(グリーン)の数値がすごく下がってしまうのはEye-One Display2が広色域ディスプレイに対応できず、G系色を過剰と判断してしまうかららしい。Apple Cinema Displayのキャリブレーションでは正しく補正されていることからEyeOneの故障ではないようだ。
さて、キャリブレーターが使えないとなると、どうやって調整したら良いか。コントラストと輝度だけはEyeOne指示のままにして、カラー調整はデフォルトに戻してみることにする。
いったいどこからやってくるのか不思議なのだけれど、Macの場合「DELL U2410」というディスプレイプロファイルがいつの間にかインストールされている。このプロファイルを選んでプリセットを「AdobeRGB」ガンマを「PC」にするとあら不思議、すべて正しい色に!Dellのモニターは本来PC用なので基本の白色点は6500°Kになっていると思うのだが、「いつの間にか」インストールされているMacのプロファイルのおかげなのか、5000°Kの色評価用蛍光ランプ(これも正しいかどうか疑問だが)で見比べた色とだいたい合っている。
結論としてU2410のキャリブレーションはなにもしないのが良い、ということであった。
最終的な設定は下記の通り。
使用プロファイル:DELL U2410 (Macデフォルト)
プリセットモード:AdobeRGB
ガンマ:PC
コントラスト:100 輝度 17
ファクトリーモードRGB値: R219 G210 B220
(デフォルト)