タリバンなどのイスラム過激派は、イラクやアフガニスタンで、毎日のように自爆テロを続けています。
最近タリバンは、10歳から15歳くらいの少年を洗脳し、自爆テロ要員に仕立て上げているそうです。
子どもは信じやすいため、洗脳が簡単で、しかもテロ実行に際、警戒されにくいというメリットがあるのだとか。
子どもには、爆弾が爆発しても実行犯だけは死なないとか、死んでもイスラムのために聖戦を完遂した英雄として天国に行けるとか言って騙し、実行直前には精神安定剤を注射して緊張を和らげているそうです。
怖ろしいですねぇ。
悪魔の所業です。
これが聖戦などであるわけがありません。
先日、アフガニスタンのカルザイ大統領は、自爆テロ実行前に逮捕したこれら少年に真実を教え、ラマダン(断食月)あけを祝って恩赦を与えたそうですが、一部の少年は、あくまでもイスラム戦士として戦いぬく、異教徒を追い出す、などと言って恩赦を取り消されたそうです。少年に恩赦を与えるカルザイ大統領です。
哀れですねぇ。
アフガニスタンといえば、旧ソビエトと長く戦い、少し平和が訪れたかと思ったら米国と戦い、子どもたちは戦争しか知らないのですよねぇ。
彼らに平和を願っても、切ないばかり。
私たち日本人は砂漠の国の怨念の連鎖を断ち切る方法を知らないのですから。
考えれば考えるほど歯がゆい思いと無力感に囚われてしまう、遠い異国の戦乱。
しかし仔細に双方の言い分を聞けば、それぞれに理があり、正義があります。
湾岸戦争の時のようにこっちが悪者、と決めつけて世界中の国が軍隊を送れば、悪者の敗北は必至となり、とりあえず戦乱は収まります。
しかしイスラム過激派を育てたのは他ならぬ英米を始めとするかつての帝国主義お金持ち白人クラブのお歴々。
源平が台頭し、良いように使っていたはずの武家に権力を奪われた皇族や公家のようなものでしょうか。
どう智恵を絞っても、イスラム過激派と、それを抑え込もうとする米英らとが仲良く握手する方法が思い浮かびません。
やるせないですねぇ。
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