一時期、ネット依存ということが問題になったことがありました。
常にインターネットにアクセスし、情報収集したりメールのやりとりをしたりしていないと不安になる、というものですが、近頃SNS(Social Networking Service)依存ということが問題になっているようです。
具体的には、mixiやFacebook、Twitterなどのメディアを活用するうち、ネット上の友達の数やコメントの数など、いわゆる友達偏差値を気にして、日常生活よりもSNS上での人間関係を重視して現実の対人関係が疎かになったり、Facebookでは実名登録が義務付けられていることから、例えば上司が部下の日常生活を監視したり、プライバシーが守られなくなったりする問題だそうです。
私は意外と新し物好きで、流行っていると聞くと、少しは齧ってみたくなります(ただし、スポーツは除く)。
Facebookは実名登録が求められるので手を出しませんでした。
mixiはハンドルネームで登録できるので少しやってみましたが、面倒くさいので止めてしまいました。
友達も一人しかできませんでした。
Twitterはこのブログと連動させており、ブログを更新するたびにその旨Twitterに反映されるようにしていますが、Twitterを見ることは一週間に一度くらいなもので、Twitterユーザーとしては友達偏差値0ですね。
電車に乗っても携帯を弄っている老若男女がやたらと多いですね。
現実の人間関係よりネット上の人間関係を重視するというのは、友達登録した人数とか、コメントの数とか、それが浅はかなものであっても、数値化されるところが面白いんでしょうねぇ。
私は現実の狭い人間関係を維持するだけで精いっぱいなので、SNSで新しい人間関係を築きたいとは思いません。
SNSが中東での反政府運動や中国でのデモの呼びかけに大きな役割を果たしており、今や世界でもっとも早いニュースソースであり、コミュニケーション手段でもある巨大な情報ツールになったことは確かです。
この流れを戻すことは不可能で、現代社会を生きる以上、何らかの関わりを持たざるを得ないでしょう。
しかし友人とか恋人とかいうものは、まずは生身の人間同士が会って関係を築くもので、そうだからこそ社会性が発達するのだろうと思います。
SNSがきっかけとなってリアルで会い、緊密な人間関係が築かれるということは現実に行われ、結構なことだと思います。
しかしまったく会ったこともなく、会う気もない相手の数ばかり増えたところで、煩わしいだけだし、時間の無駄です。
若いうちは友人を増やして世界を広げたいと考えがちですが、40を超えると、むしろ無駄な人間関係を切って、なるべくシンプルな人間関係を持続したいと思うようになります。
SNSが便利な道具であることは間違いありませんが、たかが道具に振り回される愚は避けなければなりません。
![]() |
意外と知られていない SNSの謎を解く |
原田 和英 | |
シーアンドアール研究所 |
![]() |
SNSの研究 あなたはまだ「マイミク」のことが好き? |
SE編集部 | |
翔泳社 |
にほんブログ村
↓の評価ボタンを押してランキングをチェック!