朱鷺色の天使

ソロモンオウムをはじめ沢山の鳥さんとの日々、を綴ります。また、元エホバの証人の2世です。そのネタ投下もします。

いきものと人

2011-10-01 00:56:26 | 日記
むか~しむかし、病気知らずで乗馬にうつつをぬかしていた私がはじめて乗った馬はお肉屋さんから買ってきた馬でした。大人しくて初心者に優しいお馬さんでした。そう、競走馬は肉になるんです。

ガセじゃないです。実際、サラブレッドを肥育しているところを何度も見ていますから。会津では、魚の刺身より安く馬刺しが売られています。どんなに良い血統でも、成績が良くなければ肉です。経済動物、なんですね結局は。乗馬クラブにたどりつけた子はほんの一握りのラッキーな馬なんです。

日本のこの現状を外国は苦々しく思っています。西洋諸国では経済動物ではなく人のパートナーと思っていることが多いからです。それは結構だと思います。馬の優しさすばらしさ、じかに接してきたから分かります。けれど西洋諸国が種牡馬が役立たずになるといともたやすく安楽死させているのは許せません。

西洋では、動物を安楽死させることが非常に多いと思います。下半身不随になった犬、アニマルシェルターで貰い手が付かない動物、治る見込みが少ないと判断されれば「早く楽にしてあげなければ」と考えます。日本なら「やるだけのことはやってみよう」と思われるケースでも安楽死。彼らは動物を人間が管理するという考えにとらわれています。その考えの大元は聖書です。動物を従わせよ、と神様が言ったそうです。迷惑な神様です。いらんこというな、です。

馬に乗っていると、従わせているように見えながらそれが誤りだと思い知らされます。人間の何倍ものパワーをもっていて、力でねじ伏せることは不可能。馬の優しさに支えられて初めて乗ることができるんです。賢い馬は、乗り手を落とさないように細心の注意をはらって動いてくれます。あ~あ、馬に乗りたくなってしまいました。病気さえなければ。