同居人は化け猫!
第6章 ケンカ大騒動
2.鈴蘭はどこへ?
次の日になっても、鈴蘭は帰ってこなかった。
完璧な家出だ。
不安と昨日思った疑問を抱えたまま、冬夜は学校へ行く。
「えーっと、花園…は休みだな。」
いつの間にか、学校に休むという連絡を入れていたらしい。
そこまでしてどこに行ったのだろうか。
隣の鈴蘭の席もポツンと寂しくなっていた。
「はぁぁ…。」
いつもより深いため息が出る。
昨日の鈴蘭の言葉がよみがえった。
『冬夜には関係ないだろっ!』
よく考えてみればその通り。
鈴蘭が何をしていても、冬夜には関係ないのだ。
そう、分かってはいるのだけど。
「おいっ!桐川っ!」
「…え?」
「もういい。話はちゃんと聞けよ。」
一体、何があったんだ?
よく分からない。
首を傾げると、元の考え事に戻った。
分かってはいるけど――なぜか、気になった。
隠し事をされるのが、嫌だった。
「――これで、一時限目は終わりだ。各自、ちゃんと復習するように!」
…もう、授業が終わってしまった。
じゃあさっきのは、授業で先生に当てられていたのかも。
「冬夜ー!」
春海の声だ。
ん?
春海…?
もしかしたら、もしかしたら、もしかしたらっ!
冬夜は勢いで春海に尋ねた。
「春海っ!お前、鈴蘭のいる場所知らねぇか!?」
written by ふーちん
第6章 ケンカ大騒動
2.鈴蘭はどこへ?
次の日になっても、鈴蘭は帰ってこなかった。
完璧な家出だ。
不安と昨日思った疑問を抱えたまま、冬夜は学校へ行く。
「えーっと、花園…は休みだな。」
いつの間にか、学校に休むという連絡を入れていたらしい。
そこまでしてどこに行ったのだろうか。
隣の鈴蘭の席もポツンと寂しくなっていた。
「はぁぁ…。」
いつもより深いため息が出る。
昨日の鈴蘭の言葉がよみがえった。
『冬夜には関係ないだろっ!』
よく考えてみればその通り。
鈴蘭が何をしていても、冬夜には関係ないのだ。
そう、分かってはいるのだけど。
「おいっ!桐川っ!」
「…え?」
「もういい。話はちゃんと聞けよ。」
一体、何があったんだ?
よく分からない。
首を傾げると、元の考え事に戻った。
分かってはいるけど――なぜか、気になった。
隠し事をされるのが、嫌だった。
「――これで、一時限目は終わりだ。各自、ちゃんと復習するように!」
…もう、授業が終わってしまった。
じゃあさっきのは、授業で先生に当てられていたのかも。
「冬夜ー!」
春海の声だ。
ん?
春海…?
もしかしたら、もしかしたら、もしかしたらっ!
冬夜は勢いで春海に尋ねた。
「春海っ!お前、鈴蘭のいる場所知らねぇか!?」
written by ふーちん