同居人は化け猫!
第6章 ケンカ大騒動!
1.小さな始まり
鈴蘭が妙にそわそわしている。
さっきから一言も喋らないし、かといっておとなしくないし…。
冬夜は居間の丸テーブルに突っ伏した。
動きがうるさい鈴蘭を見て原因を考えると、宿題の内容なんて頭に入らない。
「すーずーらーん…。」
仕方なく冬夜は声をかけてみた。
鈴蘭が驚いたように振り向く。
「な、何だ?」
「…何でそんなにどもってんのさ?」
やっぱり、様子がおかしい。
鈴蘭がこんな風になったのは初めてだ。
「気にするなぁ!」
「気になるよ…」
わざと明るくされたら逆に気になってしまう。
しかも何か隠してる感じがするし。
「何隠してんの?」
「いやいや、何も隠してない。絶対隠してない。」
かたくなにする様子がさらに気になる。
興味で冬夜は鈴蘭に詰め寄った。
「見せろ!」
「だめ!絶対だめ!」
「何でだよっ!?」
「…冬夜には関係ないだろっ!」
その言葉が、引き金となった。
関係ないという一言で、冬夜の興味が失せる。
部屋に入って、力任せに扉を閉めた。
しばらく鈴蘭の呼ぶ声が聞こえていたが、そのうち玄関のドアから出ていく音がする。
冬夜は今更ながら、どうしてあんなに自分が苛ついたのかが気になった。
written by ふーちん
第6章 ケンカ大騒動!
1.小さな始まり
鈴蘭が妙にそわそわしている。
さっきから一言も喋らないし、かといっておとなしくないし…。
冬夜は居間の丸テーブルに突っ伏した。
動きがうるさい鈴蘭を見て原因を考えると、宿題の内容なんて頭に入らない。
「すーずーらーん…。」
仕方なく冬夜は声をかけてみた。
鈴蘭が驚いたように振り向く。
「な、何だ?」
「…何でそんなにどもってんのさ?」
やっぱり、様子がおかしい。
鈴蘭がこんな風になったのは初めてだ。
「気にするなぁ!」
「気になるよ…」
わざと明るくされたら逆に気になってしまう。
しかも何か隠してる感じがするし。
「何隠してんの?」
「いやいや、何も隠してない。絶対隠してない。」
かたくなにする様子がさらに気になる。
興味で冬夜は鈴蘭に詰め寄った。
「見せろ!」
「だめ!絶対だめ!」
「何でだよっ!?」
「…冬夜には関係ないだろっ!」
その言葉が、引き金となった。
関係ないという一言で、冬夜の興味が失せる。
部屋に入って、力任せに扉を閉めた。
しばらく鈴蘭の呼ぶ声が聞こえていたが、そのうち玄関のドアから出ていく音がする。
冬夜は今更ながら、どうしてあんなに自分が苛ついたのかが気になった。
written by ふーちん