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天気も良さげなので、タカシの仕事の関係で、少し時期を早めていつもは3月に行く「オプタテシケ山」に行く。
今日のメンバーは、タカシ、タツ、自分、ヨコチン。
ヨコチン?なぬ~?
北電取水地に到着すると先行者が。
もう出発したと思ったら寝てたみたいで、我々が準備している間に起こしてしまったみたいで、車から出て来た彼に「ごめんなさい!起こしました?」と謝ると、『ウッチャンですか?』と聞かれたので、「はい、そうです」と答えると、『やっと会えました』と言ってくれた。
『ヨコチンです』
なぬ~ぞ、ぞ、族長?
やっと会えたのはこっちの方ですぞ~
羊蹄山には年1度ぐらいしか行けないので、アバランチ族には会うことはないだろうと思っていたのに、
ここで?オプタテで?
族長に会った!
まして、こんなじじいのことを知っててくれた!
昨年の羊蹄で奇跡的な偶然で会ったセキさんもそうだったが、なんやかんやと言われながらもブログを続けてきて良かったと思うのである。
で、話は戻し、族長実はヘッデンを忘れてきたらしく、明るくなるまで寝ているはずだったようだが、我々と一緒なら暗闇でも行けるので一緒に出発することに。
いろいろと話をしながら林道を進むが、想像やイメージとは違い、温厚な優しい人だった。勝手なイメージでごつくて、ヤンチャな人だと思っていたので、親近感が持てたが、その陰に隠れた体力はやはり計り知れない。たぶん自分たちに相当合わせてくれたと思われる。
明るくなりだし、林道終点雨量観測所まで着き休憩。
するとオプタテが赤く燃え出した。
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上部だけ浮き上がり『神がかってる』と族長。
風もなく間違いなく晴れる予感、こりゃ最高の1日の始まりだと誰もが思っていた。
さぁ~いよいよ行きますよ!
樹林帯に突入すると、前を行くタカシと族長があれよあれよと先に進み、気がつけば川をとっくに越してしまった。なにやら北尾根末端の下にいるようだ。
???
今までのルートからはかなり外れてしまったが、今日も北尾根に乗るつもりなので、これはこれでいいか?
このまま北尾根(実際には東尾根なのだが、南回りと北回りを区別するためこのブログでは北尾根としています)を進んでも問題無し。
このまま行っちゃお~!
実はこれが後々いい結果になるのだが・・・
適度な疎林帯を進む、コンディション次第ではあるが、東斜面を落とすことを視野に入れているので、帰りにここを滑って帰ってくるのはなかなか好都合。結果オーライな気がした。
従来の(自分のだが)ルートから取り付いた地点に来ても風もなく、今日も-20°なのに太陽を浴びて温かく感じるほどの穏やかさ。
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下ホロや境山が見えだし、木に隠れた美瑛も見えた。
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振り向けば十勝は雲海の下。
太陽にあたって最近流行りのサンピラーも小さいながらキラキラ光っている。
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爆裂沢の中も正面に見えだす。
北尾根は爆裂沢の状態が全てわかるという利点がある。
しかし、標柱をどうしても見たい人には遠回りになるという欠点もある。
タツが爆裂沢はちょっと・・・というのを引っ張って来ているので、自分はタツと東斜面を落とすことに最初から決めている。
だが、タカシはおそらく爆裂沢に行きたいに違いない。
そこで、タカシは族長と2人で爆裂沢に行ってもらうことにした。
あくまでもコンディション次第だが・・・
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それぞれの思いを描いて進むと、森林限界付近に来ると風が強くなってきた。
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みなジャケットを着たり、防寒対策をとっていると、なにやらピークに雲がかかりだした。
あっという間に爆裂沢を雲が隠してしまった。
雲が切れることを望み歩を進める。
周りはめっちゃ晴れている。
なんとかなるっしょ!
森林限界に来ると、強風どころか爆風になってきた。
せっかく降った雪はどこへやら?、ほとんど飛ばされてしまい、雪面はカチコチになってきた。
このままではクランポンかアイゼンでシートラだ。
だが、この爆風とカチコチ斜面ではこの先行っても良いことなんかありゃしない。
残念だが、ここで撤退を決めた。
剥がしたシールが暴れるのを必死で収納して、セットアップをするが気がついたらザックの中は雪まみれ。帰宅しても中の雪を手で掻き出したくらいだ。
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とにかくこの場から離れたい。
もたもたしてたら手が死にそうだ。
予定していた東斜面の隣を落とす。
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族長が先頭を切る。
あっという間に見えなくなった。
どこをどう滑るなんてレベルではない。
早く風の無いところに行きたいだけ。
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疎林の開けたところまで下りると、なんて穏やかなんだ~。
さっきまでとは別世界。
生き返るわ~。
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まったりしたのち、登りトレースに向かって北尾根疎林を滑っていく。
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斜度もないし雪も薄いが、ゆっくりとクルージングして、これはこれで気持ち良かった。おそらく2km以上はあったと思う。
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登りトレースに復帰するとすぐに雨量観測所。
三股橋までボードで滑り降り、橋からは割って、ちょっとの自動運転と漕いで駐車地まで帰ってきた。
族長と別れ帰宅したのがお昼過ぎ。
オプタテに行ったにしては速すぎる帰宅だ。
トップから滑ってはいないが、往復約18km。
BCとしては散々な日ではあったが、今日オプタテに行ってなければ、たぶん今後も族長とは会うことはなかったかもしれない。
そう考えると、とっても有意義な1日であったと思う。
そもそもBCは自然に踊らされ、一喜一憂するもので、当然全然ダメな日ももちろんある。そんな中で、奇跡的な出会いを与えてくれる神様もちょっとシャレてるんじゃない・・・
それでは😄