3月10日、9ページにわたる大展開で、日米密約問題を伝えた朝日新聞の2日後の天声人語は、核持ち込み密約を確認した大平首相についてだった。いわく、【▼池田内閣の外相時代、ライシャワー駐日米大使から朝食に誘われ、核持ち込みの解釈が日米で違うと知る。これをぐっと腹に納めて「暗黙の合意」が成立した。それでも急死する直前まで、真相の公表を何度か試みたという。「密約」の存在は終生、心のトゲだったに違いない】…ただ、唖然とするほかないこの説明に続き、天声人語の筆者は、【▼首相時代に官房副長官で仕え、師と仰ぐ自民党の加藤紘一氏は「思索の人」と評した。ある時、理想の国土を説いたそうだ。「地方都市が栄え、町はずれの鎮守の森から祭りばやしが流れる」。田園都市構想の原風景だろうか▼経済や社会の不備を家庭が補えればと念じながらも、「望ましい家庭のあり方を政府が示すのはよくない」とクギを刺した。言葉の数々をたどれば、日本と日本人への抑えの利いた信頼に行きつく。今や消え入りそうな「良質の保守」をそこに見る。】と語る…。
http://www.asahi.com/paper/column20100312.html
この筆者は、ジャーナリズムをどのように理解しているのだろうか?もはや、理解の限界を超えている。
ジャーナリストの基本は、事実を報道することだ。1963年、大平外相が核密約を認めて以降、核持ち込みに関する密約があるのではないか、と何度となく指摘され、非常に歯切れの悪い政府答弁が続いた。
多くの市民は、わざわざ、日本に寄港する際に、核兵器を下ろすことは考えられないことから、核持ち込みはなされていると考えていた。
そのだれもが共有していた常識は自民党政権とマスメディアによってのみ「否定」された。正確には、自民党政権は嘘をつき続け、マスメディアはその嘘を許した。
ある意味、明らかなジャーナリズムの敗北だった。
今回の密約は、民主党政権によって、自民党政権時代の嘘が暴かれ、その姿勢が問われたわけだが、その嘘を許したマスメディアの姿勢も問われている。
その答えが、2日後のこの天声人語だ…。
朝日新聞は、まったく、反省していないことが明らかとなった。
嘘をついた大平外相(後の首相)を「良質の保守」と評価する朝日新聞は、少なくとも「良質のマスメディア」とは評価されないだろう。
【ツイッターアカウント】yamebun
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★「憎しみはダークサイドへの道、苦しみと痛みへの道なのじゃ」(マスター・ヨーダ)
★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて)
★「News for the People in Japanを広めることこそ日本の民主化実現への有効な手段だ(笑)」(ヤメ蚊)
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多くの市民は、わざわざ、日本に寄港する際に、核兵器を下ろすことは考えられないことから、核持ち込みはなされていると考えていた。
そのだれもが共有していた常識は自民党政権とマスメディアによってのみ「否定」された。正確には、自民党政権は嘘をつき続け、マスメディアはその嘘を許した。
ある意味、明らかなジャーナリズムの敗北だった。
今回の密約は、民主党政権によって、自民党政権時代の嘘が暴かれ、その姿勢が問われたわけだが、その嘘を許したマスメディアの姿勢も問われている。
その答えが、2日後のこの天声人語だ…。
朝日新聞は、まったく、反省していないことが明らかとなった。
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