少し前に予告しました「今後のICT分野における国民の権利保障等の在り方を考えるフォーラム」のヒアリングへの出席は、本日でした。持ち時間5分と聞いていたので、削りまくったプレゼンプランだったのですが、急きょ、5分から10分とのことで、少し、ゆっくりと話ができましたが、内容的には「5分」分しかなく、ちょっと残念でした。総務省としては、弁護士会として、名誉毀損やプライバシー侵害について、現状のシステムで対応できているかどうか、不十分だとすればどうすればよいかという点を聞きたかったようですので、後半はその点を中心に、前半は、昨年人権大会で取り上げた表現の自由の保障について、どのような視点で検討をするか、諸外国ではどのような仕組みがあるかについて触れてみました。
冒頭の表が、昨年の人権大会のマスメディア部分についての集大成を簡単にまとめたものです。
まず、独立性については、政府からの独立、広告主からの独立、そして、政府や広告主からの影響を受けざるを得ない経営陣から現場がいかに不当な影響を受けないようにするかという内部的自由の問題に分けて考えられます。
多様性については、メディアの数、質という多元性の問題、報道内容そのものの多様さという問題に分けて考えることができます。
表現の自由の砦について考える場合、それぞれの項目で海外でいかなる工夫がなされているか、日本でいかなる工夫がなされており、いかなる工夫が抜け落ちているかを検討していく必要があるわけです。
例えば、今回のフォーラムのメーンテーマである独立行政委員会は、政府からの独立の問題として位置付けられ、同時に検討されようとしているクロスオーナーシップ規制、記者会見の開放、パブリックアクセスは、主に多元性に関わる問題だということができます。
詳細は、昨年の人権大会の基調報告書、これは500ページ近い分量のあるものですが、この報告書をぜひ、ご覧いただきたいと思います。目次から関心のある分野を探せます。
★2009-11-5, 第52回人権擁護大会第1分科会基調報告書「いま表現の自由と知る権利を考える ~自由で民主的な社会を築くために~」(PDF形式・2.7MB)
http://www.nichibenren.or.jp/ja/jfba_info/organization/data/52th_keynote_report091105_1.pdf
しかし、原口大臣の口から政府からの独立という言葉が当たり前のように出るのは心強い。政権交代をしてよかったという実感がする。まさに時代は変わろうとしている。マスメディアを抑える方向でのみ考えてきた自民党政権とはまったく違う発想だ。マスメディア関係者(特に現場の記者)はぜひ、一番最後の原口大臣の挨拶だけでも見て欲しい。
もちろん、権力は腐敗する。自分にとって都合の悪いことを書かれてうれしい権力者はいない。したがって、後退することのないように、このフォーラムについてウォッチし続ける必要がある。
フォーラムでの資料はこちらから→http://ow.ly/1s9Er
【ツイッターアカウント】yamebun
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★「憎しみはダークサイドへの道、苦しみと痛みへの道なのじゃ」(マスター・ヨーダ)
★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて)
★「News for the People in Japanを広めることこそ日本の民主化実現への有効な手段だ(笑)」(ヤメ蚊)
※このブログのトップページへはここ←をクリックして下さい。過去記事はENTRY ARCHIVE・過去の記事,分野別で読むにはCATEGORY・カテゴリからそれぞれ選択して下さい。
また,このブログの趣旨の紹介及びTB&コメントの際のお願いはこちら(←クリック)まで。なお、多忙につき、試行的に、コメントの反映はしないようにします。コメント内容の名誉毀損性、プライバシー侵害性についての確認をすることが難しいためです。情報提供、提案、誤りの指摘などは、コメント欄を通じて、今後ともよろしくお願いします。転載、引用はこれまでどおり大歓迎です。
冒頭の表が、昨年の人権大会のマスメディア部分についての集大成を簡単にまとめたものです。
まず、独立性については、政府からの独立、広告主からの独立、そして、政府や広告主からの影響を受けざるを得ない経営陣から現場がいかに不当な影響を受けないようにするかという内部的自由の問題に分けて考えられます。
多様性については、メディアの数、質という多元性の問題、報道内容そのものの多様さという問題に分けて考えることができます。
表現の自由の砦について考える場合、それぞれの項目で海外でいかなる工夫がなされているか、日本でいかなる工夫がなされており、いかなる工夫が抜け落ちているかを検討していく必要があるわけです。
例えば、今回のフォーラムのメーンテーマである独立行政委員会は、政府からの独立の問題として位置付けられ、同時に検討されようとしているクロスオーナーシップ規制、記者会見の開放、パブリックアクセスは、主に多元性に関わる問題だということができます。
詳細は、昨年の人権大会の基調報告書、これは500ページ近い分量のあるものですが、この報告書をぜひ、ご覧いただきたいと思います。目次から関心のある分野を探せます。
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http://www.nichibenren.or.jp/ja/jfba_info/organization/data/52th_keynote_report091105_1.pdf
しかし、原口大臣の口から政府からの独立という言葉が当たり前のように出るのは心強い。政権交代をしてよかったという実感がする。まさに時代は変わろうとしている。マスメディアを抑える方向でのみ考えてきた自民党政権とはまったく違う発想だ。マスメディア関係者(特に現場の記者)はぜひ、一番最後の原口大臣の挨拶だけでも見て欲しい。
もちろん、権力は腐敗する。自分にとって都合の悪いことを書かれてうれしい権力者はいない。したがって、後退することのないように、このフォーラムについてウォッチし続ける必要がある。
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★「憎しみはダークサイドへの道、苦しみと痛みへの道なのじゃ」(マスター・ヨーダ)
★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて)
★「News for the People in Japanを広めることこそ日本の民主化実現への有効な手段だ(笑)」(ヤメ蚊)
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