タイトル | 順位 | 感想 |
カーズ/クロスロード | 6 | 避けられない老いを前に、かつての王者を何を思うのか? ラストの展開には、劇場で小さな声を上げるほど驚かされた。実に巧みな演出。 |
本作を観たちょっとあとに、うちの職場に新しいスタッフが入ってきました。
僕よりも一回り以上年下のAさん。
社内の事情で、僕がAさんの指導役になりました。
Aさんは、他の職場でキャリアを積んできた人ではあるけれど、英日のローカライズ(翻訳)に携わるのはほぼ初めて。
ポテンシャルを期待しての採用ということで、いかに短期間でAさんを一人前にできるか。
会社としては、そういう部分を僕に期待してくれたのでしょう。
それから約半年、とにもかくにも紆余曲折ばかりでした。
人に仕事を教えるということは、本当に難しい。
相手にどうやって仕事や権限を移譲すればいいか。
どこまで自分が介入すべきなのか。
我ながら、下手くそな「師匠」だったと思います。
この映画では、ライトニングというかつてのヒーローが再起を賭けて、若いトレーナーのクルーズと二人三脚で課題に挑んでいきます。
しかし、本作の凄いところは、終盤に向かうにつれて、さらなるテーマが浮かび上がってくること。
いま、この映画のことを思い返すと、ライトニングの気持ちがほんのちょっとだけ分かります。
おそらく、いまもう一度この映画を見返したら、半年前とはまた違う気持ちで楽しめるのかなぁと思っています。
実は、カーズの過去2作をまともに観ていません。
それでもなお、僕はこの映画を存分に楽しみました。
正直、子供たちがこの映画をどう楽しむのかが分からないけれど、僕ら以上の年代にはかなり刺さる内容なんじゃないかと思います。