【1】“ファンタスティポ”(東京グローブ座)
主演は堂本剛(KinKi Kids)と国分太一(TOKIO)。全国ロードショーではなく、東京グローブ座での単館上映。
ただし13日まで。地方上映もあるらしいです。
ミネラルウォーター製造会社“アルマジロ”の社長子息、トラジ(兄・太一)とハイジ(弟・剛)。父親の引退に伴い、新社長&専務になった二人が歩んだ1年半の道のりを描いた作品。
…などともっともらしく書いてみましたが、実際にはストーリーなどあってなきが如し。一応主役は、ハイジになるのかな。
意識的にB級ぽく撮っている印象を受けました。衣装は、ダサイとかっこいいのギリギリてな感じ。ギャグを大袈裟にやってみたり、変なところでスローモーションがかかったり、あちらこちらに“意図的なお遊び”が入っています。
これをあざといと感じるか、面白いと感じるかで、映画の評価はまったく変わるんじゃないでしょうか。
ちなみに僕は、前半「あざといなぁ」と思ってました。後半は「この映画は、なにも考えずに見たほうがいいな」と思い直して、結構楽しめました。
堂本剛の演技が、よかったです。
というか、彼の持つ「物憂げな雰囲気」がなかったら、この映画はきっと成り立っていません。
大富豪の次男坊という、誰もが羨む境遇にありながら、なにかしら満たされないものを抱えているハイジ。
しかも、彼の漠然とした不安の正体は、最後まで語られることはないのです。
「こいつ、何を贅沢なことで悩んでるんだ」と観客に思われたら、おしまいですね。
剛の演技からは、良くも悪くも「地に近いんだろうなぁ」という印象を受けました。
木村拓哉に似てますね。何をやってもキムタク、という感じに。
いや、これが悪いってわけじゃありません。そういう“特色”がある、というだけのことですから。
あとは、そういう演技が作品全体のカラーに合っているかどうか。
その点、剛の演技はうまく作品にはまっていたと思います。
太一は、持ち前の脳天気さ(というキャラ)が役柄のおおらかさを感じさせて、いい感じでした。
父親役の宝田明は、さすがの貫禄。あれだけきざな演技をこなしても、なおかつ父親の愛情や苦悩を感じさせるのですから。
正直、眠くなる箇所もいくつかありましたけれど、総じて見れば面白い映画でした。剛の屈折した雰囲気は、また違う映画で見てみたいなぁ。
あと、太一&剛のコンビ(トラジハイジとして、映画と同タイトルのCDを出しました)は、実にいい組み合わせだと思います。
このユニットで、またなにか作ってほしい。
2本目の感想は、また次回に。
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