さるまた失敬！

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まさに「猿も木から落ちる」。

話はまったく変わりまして。

『笑の大学』映画版をDVDで見ました。
役所広司さんが本当に素晴らしい。
無表情・無感動の役人（検閲官）が、だんだんと笑いに目覚めていく。
その些細な変化が、短い上演時間の中できちんと表現されているんですよ。
取調室の中での二人芝居が大半を占める映画ですから、
役所さんの技術がなおさら際だちます。

稲垣吾郎さんも熱演でした。
口跡がちょっと不安定かなと思いましたけれども、
愚直に笑いに取り組む若き作家、という雰囲気は充分に出ていました。

舞台版は、テレビ中継されたものを見た記憶があります。
キャストは、西村雅彦さん（検閲官・向坂）と、
近藤芳正さん（座付作家・椿）でした。
芸達者な二人による舞台は実に素晴らしく、
笑いと感動とに満ちあふれた傑作でした。

そして、この映画版も舞台版に負けず劣らぬ佳作になったと思います。

それにしても、ここ最近の邦画は面白いですよね。
シネマコンプレックスの普及もあるのでしょうけれど、
大きなスクリーンで見る映画はやっぱりいいものですよ。

個人的には、『亡国のイージス』が待ち遠しです。