(2024/11/26 Triacの簡単なテスト方法を追記)
随分前に大陸から購入した調光器。棚の整理をしていたら出てきたので、ちょっと遊んで見ました。(多分当時200円位だったような記憶があります)
200V/2kW、と書いてあったような物です。
とりあえず、入力と出力をつないで、古い扇風機を動かしてみました。動くことは動くんだけれど、うるさい。まぁ、そんなもんでしょう。それと、200V用なのでPOT(Potentiometer=ボリューム、以下POT)が抵抗値の低い方は全然動かず、半分を随分越した辺りでようやく動き出す、といった感じです。
100V用に調整
物を見て回路図を書きながら追ってみたら、BTA16というトライアックと、DB3というダイアックを使っていました。100Vでもうまく?調整できるようにするには、上の写真の上の方に見える青い多回転POTとメインのPOTがパラに入っているので、(1)メインのPOTを最小(反時計回りで止まる場所まで)にしておいて、(2)多回転POTを右(時計回り)に回してゆくと、(3)接続した装置が動き出すのでそのポイントを探して、それのちょっと手前位に設定、でとりあえず100Vでもそれなり調整範囲が広くなります。
100Vで2kWが使えると思っちゃだめ
このモジュール、うたい文句が200V/2kWなのですが、BTA16は最大電流が16Aなので、200Vだったら10Aで2kWでも大丈夫そうですが、100Vだとまぁ、1kW強位までしか使えないと思ったほうが吉ですね。間違ってもこれをつかって100Vで2kWを制御しようと思わないことです。壊れます。要注意。
あと、メインのPOT増やす方向と、減らす方向で負荷装置の動き方が全然違う(ヒステリシス?)。CとRでダイアックの動作ポイントを決めている様なので、Cから電荷が抜ける速度が違うんだろうなぁ、とWEBを漁ると、秋月さんに良い資料がありました。
動作設定のヒステリシスを軽減する
このあたり(https://akizukidenshi.com/goodsaffix/k818_manual_20220315.pdf)を見ると電源波形の上りと下りで電荷が抜くようなことをやっているようです。回路的にもほぼ一緒なので、これを参考にさせて頂き、有り合わせの部品でこの回路を仕込んで見ました。空中配線です、、、、。基板裏に素子を置きたくなかったので、基板に穴を開けて部品面側に持ってきました。
結果、それなりに上りも下りも同じような感じになりました。めでたしめでたし。
何に使うか今のところ当て?は無いのですが、とりあえず使えるように、ケースに入れて、スイッチ付けて(一番絞っても電圧が出ちゃうので)、あとは念の為Fuse入れて置きましょうか。またそのうち暇な時に加工します。
一応大学は強電な人だったので、あれ?ですが、強電では電線白はGND(共通線側)です。コンセントは基本左側がGND側ですね。コンセントの穴をよぉく見ると左側の穴が右側より長くなってます。壁の中でそうなっていないのも山程ありますけれど、、、。(検電ドライバで極性はわかりますね)
最後に、これは個人的な備忘録です。この記事等を見て改造される場合は、ご自分の責任の範囲で対応をお願いします。
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追記:Triacの簡単なテスト方法
・T1とT2をテスタで当たる→抵抗無限大
・この状態で、T2とGをショートさせる
→一旦導通状態になるとT2とG間のショートを開放してもT1とT2間は導通のまま
・T1とT2のテスタ棒を入れ替えて再度T2とGをショートさせて同様になることを確認
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先日、掃除機が壊れたので修理を試みましたが、コントローラ部が壊れているようでそこはだめでしたが、電源制御の部分はBCR16CMというトライアックが使われていたので、その前段のTLP560なるソリッドリレーを制御してOn/Offだけできるようにしました。BCR16とBTA16、同じようなTriacですね、、。
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