スポレートの第14弾では、レストランや土産物店が並んで賑わうリベルタ広場から、紀元23年に建てられその一部が残る
ドゥルススのアーチを抜けた所に建つサンタンノ教会をご紹介します。
サンタンノ教会は傾斜地、紀元1世紀の古代ローマの寺院遺跡の上に建てられています。ローマ寺院の遺跡の上には6世紀に
一度初期キリスト教会が建てられましたが、16世紀にこの教会の上にさらにサンタンノ教会が建設され、古い教会は現在では
クリプタとして残されています。
現在の教会は19世紀末に新古典様式で再建された単身廊となっており、比較的新しい印象を受けますが、入ってすぐ右手には
再建前の教会にあったフレスコ画、ジョヴァンニ・ディ・ピエトロの「聖母子」を見ることが出来ます。このほか主祭壇には
アルキータ・リッチ・ダ・ウルビーノの「聖アンサーノの殉教」、側廊に並ぶ礼拝堂(とはいってもあまり奥行は無く、絵が掲げられている
だけですが…)には、アルカンジェロ・アクィリーニの「ピエタ」、ピエトロ・ガリバルディの「無原罪の聖母」などが並んでいます。
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