ポルトの3日目は、朝早く(6時45分発)に電車に乗って2時間ほど掛かるヴィアナ・ド・カステッロという町に
行ってきました。
この町はポルトの北、スペインとの国境にも近いミーニョ地方の都市です。ちなみにミーニョ地方はヴィーニョ・ヴェルデの
産地としても有名です。
今回ここを訪れた目的は、魅力的な教会がいくつかあるのでそこを巡ろうという目論見です。
とにかく撮影した写真の枚数が多いのでかなり絞ってのご紹介です。
■カテドラル(大聖堂)
14世紀から15世紀にかけて建てられた大聖堂は、ゴシック様式となっています(一部はロマネスク様式が残っています)。
・ファザード
正面のファザードには2本のロマネスク様式の塔が左右に建っています。
・入口の彫刻
入口には3夕に3体ずつのロマネスク様式の彫像が彫られています。
・教会内部
3身廊でラテン十字のプランとなっています。左右の側廊には礼拝堂が並んでいます。
■慈善の聖母教会
実はこちらの教会は開放されていないと思い込んでいたので、扉が開いていたのを見つけて飛び込みました。
・ファザード
教会の側面に入口が設けられています。
・主祭壇
金泥を施した煌びやかな主祭壇です。聖母を祀っていますが、聖母の母である聖アンナの生涯を描いた絵で天井は
覆いつくされていました。
・聖歌隊の席
主祭壇とは反対側は一段高くなっていて、聖歌隊の席が設けられています。席の後方上部にはキリストの受難などを描いた
絵画がずらっと並んでいます。
■ミゼリコルディア教会
16世紀に建てられたルネサンス様式の病院に隣接(しているらしいんですが、小生にはよくわかりませんでした)
して18世紀の初めに建てられた教会です。
・ファザードのようなバルコニー
多層の彫刻が並ぶバルコニーが、一見ファザードのように見えますが、実際の教会の入り口はその右側にありました。
・教会内部
単廊式の一見シンプルな造りですが、随所に金泥細工が施されています。
・教会内部のアズレージョ
さらに教会内部はいたるところにアズレージョ(ポルトガル特有の青色のタイルに描かれた装飾)で飾られています。
ここまでの3つの教会は比較的近くに建っているのですが、毎年8月に盛大に催されるロマリア祭(嘆きの聖母巡礼祭)の
中心となるアゴニア教会へと向かう途中で見つけた教会や礼拝堂をご紹介します。
■カンデイアスの聖母礼拝堂
・聖母礼拝堂の外観
17世紀初頭に建てられた礼拝堂です。
・礼拝堂内部
本当に狭い内部ですが、聖人と大天使聖ミカエルを両脇に、光の貴婦人の像が飾られています。
■サン・ドミンゴス教会(サンタクルス教会)
16世紀中ごろに建てられたサン ドミンゴス修道院の一部となる教会です。
・ファザード
・教会内部
3廊式の内部には側廊に豪華な礼拝堂が並んでいます。小生には識別できませんでしたが、殉教者の聖バーソロミューの
墓もこの内部にあるということです。
・第一礼拝堂
教会に入ってすぐ左にあった礼拝堂です。
■アゴニア教会
聖母マリアの聖地となっている教会とのことです。
・教会の遠望
小さな教会が少し高台の上に建っています。
・教会内部
内部は八角形の身廊となっています。
・主祭壇
聖母マリアの美しく、清らかな姿の像が祀られています。
■サンタ・ルジア教会
ヴィアナ・ド・カステッロを訪問した目的の一つが山の上に建つこちらの教会への訪問でした。
・山の上に建つサンタ・ルジア教会
ヴィアナ・ド・カステッロの街からは山の上に建つ教会が良く見えます。
・山の上へ上るケーブルカー入口
なんということか、せっかく駅の反対側にあるケーブルカー乗場まで来たところ、ケーブルカーの故障で本日は
運転していないと言われてしまいました。あまりに残念で暫く立ち尽くしてしまった小生でした。
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