
バルレッタの3日目は、朝早くからイタリア国鉄(FS)に乗ってモノポリーの町まで行ってきました。
モノポリーへは過去一度訪問したことがあるんですが、その時は午前中にオストゥーニの町を見学してからの
移動だったので、ほとんどの教会は扉を閉めており、さらには雨も降りだしたりしてあまり良い印象はありませんでした。
ということで今回はそのリベンジとなります。
モノポリーの旧市街はとても見所が多く、全部の写真はとてもご紹介しきれないので今回はいくつかに絞ってみました。
■マリア サンティッシマ デラ マディア大聖堂
モノポリーの町の大聖堂です。モノーポリの守護聖人、マドンナ デッラ マディアに捧げられています。
教会の起源は12世紀初頭に、それまでの古い教会の上に建てられたロマネスク様式の教会となっていますが、
現在の教会は18世紀にバロック様式で建て直されています。

・大聖堂のファザード

・大聖堂の内部
ラテン十字形のプランを持つ3廊式の内部は大変に華やかで、多色大理石を駆使して色鮮やかな内装となっています。

・主祭壇
この教会の主祭壇は少し変わっていて、主祭壇の上にマドンナ デッラ マディア礼拝堂が設けられています。つまり2階建ての構造になっているわけです。

・マドンナ デッラ マディア礼拝堂
二階部分の礼拝堂には主祭壇のわきにある階段で上ることが出来るようになっています。
大変鮮やかな礼拝堂で、中央には聖母マリアのイコンが飾られています。

・聖母マリアのイコン

・マドンナ デッラ マディア礼拝堂から見た教会内部
礼拝堂からは1階部分の教会を見下ろすことが出来ます。
■カルロ5世の城と港
モノポリーの旧市街は海に囲まれており、海に沿って海岸通りが続いています。
入り江になっている個所の手前にカルロ5世の城が残っています。

・港の城壁の先端に建つカルロ5世城
16 世紀の要塞に典型的な五角形の形の城です。

・入り江状の港
昨日見学したジョヴィナッツォの港と比べると規模もやや小さく、係留されている船も小型のボートが殆どです。

・港に係留されている小舟

・港へと続くアーチ
旧市街の商店が続く家並みの一カ所にアーチが不意に現れます。このアーチを潜ると港の風景が広がります。
■マドンナ デル ソッコルソの岩の教会
実は今回のモノポリー訪問で一番楽しみにしていたのがこちらになります。

・地下へと降りていく入口
細路地の壁にひっそりと隠れている入口です。

・入口上部の彫刻
16 世紀に遡るステファノ・ダ・プティニャーノによる彫刻群が残されています。

・主祭壇
地下に降りると祭壇があり、長方形 (7.55mx5.30m)の空間が広がっています。

・主祭壇右の祭壇
十字架を担ぐキリストのレリーフを中心に、キリストと最ぼまりあの彫刻がその両側を飾っています。

・主祭壇左の祭壇
十字架を担ぐキリストの像が飾られています。

・地下聖堂の内部

・地下聖堂の内部
2 つの身廊と 1 つのホールが並んでいます。

・残されているフレスコ画
さてたっぷり時間をかけてモノポリーを見学したので、バルレッタに戻ってきたのは16時を回っていました。
昨日中にめぼしい所は見学していたんですが、実は宿泊しているアパートの目の前にある2つのスポットを残していました。
■サンタ・セポルクロ聖堂
大聖堂と共にバルレッタの重要な教会です。

・教会のファザード

・教会内部
3身廊、バシリカ式の内部には、素晴らしい絵画やフレスコ画が残っています。

・壁に残る聖母子のフレスコ画

・ファザード扉の左横の壁と柱に残るフレスコ画

・主祭壇
主祭壇にはキリストの磔刑が飾られていますが、そのままでは若干シンプルな印象です。

・主祭壇の後陣を彩るフレスコ画
主祭壇の後ろにはフレスコ画が残っていますが、剥離が激しく内容が良くわかりませんでした。
■バルレッタの巨像

・バルレッタの巨像

・バルレッタの巨像
等身大の 3 倍近い大きさ (5.11 メートル) のローマ皇帝の大きなブロンズ像です。サン・セポルクロ教会の側面に立っています。ほぼ無傷で現存するローマまたはビザンチンの青銅像としては最大のものとなっています。
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