皆様こんにちは。
キスオカントクです。
ご心配をおかけしているようで、記事アップします。
ご報告が遅くなりましたが、スタジオ607は無事です。
おとといの夜、スタジオ607がある広島市安佐南区や、安佐北区に大雨が降りまして、
大変な被害が出てしまいました。
スタジオから少し離れた場所で大規模な土石流が発生し、
多くの方が被害にあわれました。
お亡くなりになった方々に、謹んで哀悼の意を表します。
今も行方不明の方々の捜索活動が続いています。
皆様も胸を痛めていらっしゃることと思いますが、
本当にご無事を願うばかりです。
私は40数年生きてきて、これほどの雨を経験したことはありません!!
ニュースなどで大雨の被災者が言うコメントに、
もう少し違う表現は無いのか!?
と常日頃思っておりましたが、まったく同じことを言ってしまいます。
夜の3時に雨音と稲光の激しさに目が覚め、
窓から外を見ると駐車場が池のようになっており、
そこに叩きつけられる雨が水煙をあげて、水とその上の境界がぼやけて見えました。
スタジオ607は2階にあるので(6階ではない)心配はありませんでしたが、
階下の方や近所の方は大丈夫だろうかと
大雨の降っている時間は、床上浸水の心配ばかりしておりました。
上の写真は午前4時頃撮ったものですが、
車のタイヤの上あたりまで雨水がきています。
もう少し早い時間、肉眼で見たときのほうが深かったように感じます。
いぬかい五郎と助監督は寝入っておりましたが、カントクは警戒のため
ラジオを付けて待機しておりました。
3時半頃助監督を起こし浸水の心配など話していると、まもなく停電。
少し雨足が弱まった頃助監督はまた寝てしまい(実際にはなかなか眠れなかったらしい)
私は電池式のライトの光でマンガのペン入れをしながら朝を待ちました。
7時頃にはなんとか水も引き、近所の方たちが車のチェックをし始めました。
そんな光景を見て、やっと安堵いたしました。
(電気は朝9時頃に復旧したもよう。)
バイトに行くため、昼頃おきて車で出かけましたが
(幸いなことに車のエンジンは始動した。しかし近所では車が動かなくなっていたお宅も。)
付近の道路は泥まみれ、立体交差の道路は通行止め(冠水していたと思われる)、
空には5~6機のヘリコプターが旋回し、
消防署には他の町からの消防車や救急車がすし詰めで停まっており、
自分の住む町が「被災地」になったことを肌で感じ、戦慄いたしました。
「自分の町に限って…」とか「ここら辺に災害は起きたことは無い」とかの思いは
安易な希望的観測にすぎませんでした。
私たちはこのたび避難するほどではなかったし、今はライフラインも復旧していますが
(他の場所はまだ停電や断水中)
逃げるタイミングというか、
様子を見るべきなのか
その場に留まるべきなのか、
という判断はなんとも曖昧な感じで迫ってくるのだ、と強烈に体感いたしました。
もう少し別の表現で平たく言うと、
「迫り来る危機」というものは、ほとんどの場合、逃げる人の判断を待たず接近し、
ギリギリまで明確な輪郭を表さないのだ、ということがよくわかりました。
皆様におかれましても、
「自分のいる場所は大丈夫だ、という根拠の無い自信を持たない」
「災害が明確な輪郭を持つのを待たずに避難などの行動をとる」
ということを憶えていただきたく思います。
まだ、地盤が緩んでいるところに雨が降る二次災害の危険性もあるので、
我々も決して油断できないのですが。
(皆様にご心配をおかけするといけないので、スタジオは平地にある、とだけ申し上げておきます。
今夜、強く降ったり弱くなったりしていた雨も、今は止んでいるようです。)
ニュースを見てご心配くださり、カントクや助監督・五郎氏にメールやお電話、
SNSのダイレクトメッセージ、それから葉書をくださった方々、本当にありがとうございました。
心からお礼申し上げます。