特に主張したい何かがあるわけではありません。
それでもこうしてブログを書き、あなたの気を引くからには、
せめてこのブログを読み終わった時には
自分の心の中のみならず、あなたの心の中からも
心身に関する迷妄が一つ二つなりとも解け去っていますように、
そう願わずにはいられません。
あなたの貴重な時間を費やしていただくのです。
自分の体験知を共有していただくのです。
何かを得るために自分の時間を使う、
そこに喜びを感じていた時代もありましたが、
今は、何かを分かち合うために自分の時間が使われるなら本望です。
今日は 2016年の大晦日。
年内のサロン活動も、残すところあと一週間というところで
九州の母が緊急入院し、帰省して母に付き添っておりました。
母は今なお入院しておりますが、
わたしは二日前に淡路島に戻ってきました。
私が 「母ちゃん手を握ろうえ」 と言ったら、こんな握り方をしてきた母。
親指抑えゲームか。「1,2,3,4,...勝った!」
療養のゆったりとした時の流れのなかで、
母の手を握り続け、母の存在を感じ続ける日々でした。
ところで、人の手を握ると、最初は相手の温もりだったものが、
次第に自分の皮膚感覚と同等になり、
どこからが相手の手でどこからが自分の手なのか、
見分けがつかなくなりますね。
この曖昧な感覚を、まるで相手との合一感を得たかのように
勘違いしてしまう場合があります。
これは、医学的にいえば、脳の抑制的な神経回路が作動して、
手の皮膚感覚がその刺激に対して鈍感になってしまうからです。
もう少し厳密にいうと、
刺激の感受を抑制する方向に働く神経回路が興奮することによって、
実際に刺激を感受する末梢の神経の興奮が抑えられるのです。
例えば、ゴワゴワの肌触りの服を着たとき、最初はとても気持ち悪かったのに、
そのうち気にならなくなっていたりしますよね。
これも脳の抑制的な神経回路によるものです。
つまり人の手を握り続けている時に、実際に起きていることはこうです。
二人の手の間で何らかの刺激が起き続けているにもかかわらず、
脳の抑制的な神経回路が作動することによって、
皮膚は、相手と自分の手との間に起き続けている波動を
知覚出来ないように仕向けられている、というわけです。
人はまず、脳のこの抑制的な神経回路を突破しなくては、
本当の今ここにフォーカスすることは出来ません。
スピリチュアル的な表現でいえば、
私たちはリアルなエーテルの振動のなかにいながら、
脳の抑制的な神経回路に甘んじ、自らその回路のいいなりになって、
エーテルの振動に対して無感覚になってしまっている、というわけです。
いわば、身体に起きた最初の刺激によって、
瞬間的に今ここをキャッチすることは出来ても、
次の瞬間には、脳の抑制回路によって今を取り逃がしてしまうのです。
病院にもクリスマスはやってきました。夕食についていた小さな箱詰めのケーキ。
大切な人の手を握ってください。
そして、その人と自分との間に起き続けている本当のそれを、感じとり続けてみてください。
その時初めて、自分と相手との間に生じる本当の融合感覚が起きます。
自分のものでもない、まして相手のものでもない、
真の融合エネルギーがそこに起きていることに気づくでしょう。
脳の抑制回路によってただ鈍感にされてしまっているだけなのに
何かを得たような気になっているニセモノの合一感ではなく。
もちろん自分の手を握ることでも構いません。
左手と右手の出合いの振動を絶えず感じ取り続けること、気づき続けること。
意識を絶えずそこに置いて、気づき続けることで、
脳のこの抑制的な神経回路を突破できるのです。
皆様、どうぞ良いお年をお迎えください。
ちなみに明日 2017年の元旦は朝 7時からサロン 2月分の予約開始です。
お電話またはインターネット予約にて承ります。
★ L の活動は、ただただあなたとの出合いの喜びで成り立っています。
施術の概要については、ホームページで多少説明していますが、
実際に施術に当たる私としては、まったくの無目的で施術しています。
なぜなら、そこにはいつも、目には見えない加護が大いに降り注ぐからです。
生命は唯一つですが、この世的にいえば、
私自身をこれまで指導していただいた数々のマスターや、
お客様由縁の存在からの恩恵が絶えず注がれてくるわけで、
この恩恵を前にすれば、施術の効果効能など微々たるものです。
私たちにとうとうと流れ続けている生命への信頼こそが、
私たちに起こるべきことが起こる様、展開していく。
施術への信頼ではなく、生命への信頼。
そんな信頼を、あなたと共有できたら光栄です。
ご予約のご検討どうぞよろしくお願い致します。
金と銀に染まる淡路島の海
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