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旦那さん、たれたらこガーデン唯一の食用プランターです。
春菊とパセリは、去年の夏、故郷の山林に育った見事な天竺を、
わたしが根ごとさらって大阪に持ち帰ろうとしたら、
父が、
「天竺は、夏が終わりゃ枯れるんぞ。
そげなん持って帰ったて、つまらん。
ほれ、この苗を持っち帰っち植えれ」
と言って持たせてくれたものです。
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その時なぜ父が、観賞用の天竺と、食用のパセリや春菊を同等に扱ったのか
わたしには分かりませんでした。
その後冬になり、春菊やパセリねぎはお料理に使っていたんですが、
鍋の季節が終わると、次第に使用頻度が落ち、
どれもこれもすっかり成長していきました。
特に春菊は、目を見張るほどの伸びようです。
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そして春には、パセリもネギもみ~んな可愛い花をつけました。
なんてキュートなんでしょう。
特に春菊の可愛さったらありません。
虫になって留まりたくなるほどです。
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あらためて、あぁ、これは花なんだなぁと、
今まで食用としていたものを観賞用として見惚れ直したのでした。
そうか、父は・・・父はこの美しさを知っていて、
わたしにパセリや春菊を持たせてくれたんだ。
天竺と同じ、観賞用として。
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思えば、こんな可憐な花を咲かせる可能性を、
人間は途中でブチブチ引きちぎっては食べているのね。
ごめんね、ありがとうね。
美しくて可愛くて、おいしいあなたたちに感謝。
早いもので、春菊やパセリを持ち帰ったあの日から一年が経ちました。
再び巡りきた夏は、あの天竺が力強く根を張る季節です。
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え?、父ちゃん?