[2020年8月25日 更新]
都立高校普通科は、男女それぞれで定員枠がある。
ただし新宿、飛鳥などの単位制高校や普通科以外の学校は男女枠がない。
よって「クラスの8割が女子」なんて学校もある。
<過去記事:都立単位制高校 女子の割合が高いのは>
大抵の都立高校は男子の方が定員が多い。
理由は簡単。中学生の生徒数は男子の方が女子より多いから。
令和2年1月の14歳人口は
男子 49290人
女子 46934人
この年代に限らず、20歳以下はどの年齢でも男子の方が2,000人前後も多い。
この男女比に合わせて都立高校は定員を決めている。
例えば2020年度入試での募集人員は以下の通り。
日比谷高校 男子164人 女子153人
小松川高校 男子164人 女子153人
葛飾野高校 男子164人 女子153人
北園高校 男子164人 女子153人
西高校 男子164人 女子152人
戸山高校 男子164人 女子152人
上野高校 男子164人 女子152人
城東高校 男子164人 女子152人
豊多摩高校 男子164人 女子152人
江北高校 男子164人 女子152人
高島高校 男子164人 女子152人
桜町高校 男子164人 女子152人
広尾高校 男子102人 女子95人
竹台高校 男子76人 女子70人
男子164名に対し、女子は152~153人になっている。
学力レベルは関係ない。
◆志願者は片寄る
ここからが本題。
とは言うものの、志願者の数は男女比一定ではない。
男子の方がたくさん受験生が集まる高校もある。
今回、都立高校一般入試(前期入試)の受験者の「男子の数-女子の数」が25名以上の学校を並べる。
数が大きいほど男子には人気があると言えよう。
大崎 男子195人 女子131人 差64人
葛飾野 男子150人 女子107人 差43人
紅葉川 男子174人 女子132人 差42人
★山崎 男子100人 女子58人 差42人
★蒲田 男子70人 女子37人 差33人
江北 男子200人 女子169人 差31人
府中西 男子159人 女子128人 差31人
雪谷 男子200人 女子170人 差30人
戸山 男子258人 女子228人 差30人
練馬 男子121人 女子195人 差26人
高島 男子177人 女子151人 差26人
★がついているのは、分割前後期募集をする学校。募集する定員が少ない。
青字は多摩地域の都立高校。2つしかない。
大崎は毎年、男子の方が受験生が多い。
2019年度 男子185人 女子148人 差37人
2018年度 男子137人 女子97人 差40人
葛飾野は2020年度が異常なだけだ。2019年度は女子の方が3人多かったし。
◆イメージでは戸山と江北だったが
江北高校も男子人気が強い印象だったがやはりその通りで、
2019年度 男子237人 女子196人 差41人
2018年度 男子221人 女子171人 差50人
2017年度 男子187人 女子155人 差32人
例年、男子の方が集まる結果になっている。
戸山高校、女子人気も高いが男子人気はなお高い。
せっかくなので10年前まで見てみよう。
2019年度 男子268人 女子223人 差45人
2018年度 男子265人 女子198人 差67人
2017年度 男子237人 女子212人 差25人
2016年度 男子248人 女子194人 差54人
2015年度 男子298人 女子218人 差80人
2014年度 男子326人 女子239人 差87人
2013年度 男子299人 女子192人 差107人
2012年度 男子323人 女子224人 差99人
2011年度 男子288人 女子200人 差88人
2010年度 男子332人 女子229人 差103人
100名差の年が2年もあった。
近年になって均されてきた、と考えればよいだろうか。
それでも男子にとっては毎年厳しい倍率の受験になる。来年、女子の方が多くなるとはまず予想できない。
この記事に反響があれば「女子に人気のある都立高校」も執筆するつもりだ。
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