ある中学校の卒業式に参列しました。どこかで聞いたことのある曲？
ＣＭで流れる曲です。いい曲ですね。詩が素敵です。
白い光の中に 山並みは萌えて ～ 曲はここ（サウンド付）
この曲は、平成１３年に、秩父市立影森中学校の校長だった小嶋登先生と、教諭の坂本浩美先生が生徒たちのために作った「手作り作品」だそうです。当時の小嶋校長は、荒れていた学校を矯正して歌声の響く学校にすることを目指し、合唱の機会を増やしました。最初こそ生徒は抵抗しましたが、音楽科の高橋（旧姓 坂本）教諭と共に、粘り強く努力を続けた結果、歌う楽しさによって、学校は明るくなり、その集大成として『旅立ちの日に』が生まれたんだそうです。
その後この曲は歌い継がれ、生徒たちの口から口へ、学校から学校へクチコミでうたい継がれ、何年も経ってマスコミに取り上げられ、現在では全国の学校で歌われているのです。秩父市は功績を称え、作詞作曲した二人に「ふるさと文化賞」を贈ったそうです。
今、テレビで流れているＣＭの設定は「ひかり中学校」の卒業式だそうで、ＳＭＡＰのメンバーは先生役（父親役？）として登場してますが、香取さんの「校務員さん」の役がユニークでいいですね。学校の人気犬？であろう ワンちゃんをだっこして体育館の扉の外にいるという設定も芸が細かい。
しか～し、「用務員のおじさん」と呼んでいた頃と違い、施設管理の先生といった役割を担い、現在は正装をして式に列席されることが多いのです。でも、ＣＭの雰囲気はホットな実感が表れていていいですね。とっくに卒業した大人たちには、ウケるでしょう（笑）。
この歌は、全国の小中学校の卒業式の６割で歌われるそうです。人気曲のダントツ１位です。因みに２位は「大地讃頌」、３位は「春に」、４位は「河口」、５位は「巣立ちの歌」だそうです。知っているのは「巣立ちの歌」くらいですね。「蛍の光」、「贈る言葉」などはこの後に。「仰げば尊し」はベスト１０に入っていないそうです。感謝から、大地、大空、巣立ち、旅立ちといった無限の未来に送り出す賛歌が好まれているようです。
卒業式の歌、なかなかいいものですね。教員時代の卒業式を思い出します。
最近の子は変わったと言われますが、そうでもない気がします。照れくさそうにニヤニヤしている男子生徒。緊張でぎこちない歩き方の子。ことあるごとに目をウルウルさせてハンカチを握りしめている女子生徒。そういえば、みんな手にハンドタオルのようなものを持っていたなぁ。白ではなかったけど・・・。ハンカチ王子の影響なのでしょうか（笑）。
地域の来賓の紹介では、みんなこちらに注目して挨拶をしてくれました。今まではなかったことです。指導が行き届いているのでしょうか。
この日は、暖冬慣れした近日と違い、ひんやりと寒かった。天の神様は、君たちに、
「いつも楽なことばかりではないよ。義務教育が終わり、少しずつ自分で決める道を歩み出す大きな節目のこの日に、どんな試練にもくじけずはばたく決意をしなさい」
と、励ましのメッセージを送っているような、身の引き締まる体育館のひと時でもありました。
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私は、卒業式には出ませんでしたが、家人が出席市、感動して帰りました。
そこで歌われた歌は、Best5には入っていない歌でした。
が、リンクしておられるサイトには、３曲ともありました。
在校生「旅立ち」、卒業生「心の瞳」、全員「はばたこう明日へ」だったようです。
新たな、旅立ちです。
私も久しぶりに感動しました。曲は変わっても、時代を反映した歌はいいですね。
中学生という、微妙な年齢の「旅立ち」は、とても大きな節目であることを実感しました。幸あらんことを祈念します。