とある寺院の日記。苦労もあれば夢もあります。ごくごくフツウの毎日ですが・・・。
tera日記
慕古の旅⑤~中国の交通~
少し視点を変えて、中国の様子を紹介しましょう。まずは交通関係から。写真は世界初のリニア営業鉄道線SMTです。当初、乗車予定にはなかったのですが、T師・F師のご厚意により実現しました。上海新国際空港浦東から以前の空港までの30キロを最高時速430キロで10分足らずで着きます。
これは、車両内の時速表示です。このあと431キロを記録していました。世界の最先端をいく鉄道は、ここ上海なのです。
道路に目を転じますと、広々とした道路に世界中の高級乗用車が沢山走っています。最近の日本に多いワンボックスカーと軽自動車はほとんど見かけません。所得水準の格差から、自動車を買う層は、あえて高級車を買うのだそうです。
それと、自転車、バイクが街にあふれています。どんなに往来の激しい道でも、歩行者や自転車は自由に横断したりして行き交っています。バスから見ていて、何度ヒヤリとしたことか。交通事故は確かに多いそうです。通勤にはバスの利用も多いようです。市内には二階バス、トロリーバスが沢山走っています。
合流する車は、譲り合いの精神はありません。バスの運転手さんにコツを聞いたら、中国では「勇気ある順」なのだそうです。ああ怖っ!気の弱い安全運転型は、ずっと待っていないと中に入れないのです。
そのためか、バックミラー、サイドミラーはとても充実しています。
不思議に思ったことは、オートバイが通っても静かなのです。よく見たら、電気バイクだったのです。街中ではガソリンバイク禁止なのだそうです。日本ではどうして流行らないのでしょうか。
しかし、郊外に出ると一変。いろいろな乗り物が同居している感じです。
高速道が整備され、車も電車も発達していますが、広い大地だけに、飛行機の国内線がかなり重要な交通手段のようです。
いずれも、近代化の整備は、計画経済の仕組みだけに住民による反対運動も難しく、思い切って短期間でできるようです。
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この国は、中央政府・地方政府とそれぞれの役割が体系化されており、民衆も王侯貴族以来ずっと虐げられてきた(中国国民には失礼で、ごめんなさい。民衆は決して卑下してはいませんが・・・)歴史的背景により、清王朝から現政権にかわっても、民衆の暮らしぶりは何にも変わらない時代が続いて来たのでは。今日の急速な市場開放政策は、人民がこれまで体験した事の無い格差拡大が進んでいるように思えますね。北陸のとある田舎の首長が「上海と並んで活性化を実現したい」と当選の豊富を述べていましたが、日本国民にあれだけのパワーは感じられませんし、人口80万人の行政県と1600万人の大都会、話になりませんが、あれを聞いた県民は「この人に託すれば未来は明るい」と思ったのでしょうかねぇ!!おっと、愚痴でした、軽く聞き流してね。
私たちが行ったときにもガイド氏から「乗ってみないか」というお誘いがあったのですが、時間もなく、賛成者少数により却下となりました。
いま考えれば、惜しいことをしました。
新幹線の「のぞみ」だけでも十分速いと思っているので(狭い日本、そんなに急いでどこへ行く~、なんていうのもありましたね)、あれより速いとなると、シートベルトが必要になってくるのでは・・・。体がふわふわしたり、引っ張られたりするような感じはしませんか。
北京では、改造に急ピッチらしいですね。社会主義だけに、政府が本腰を入れたことへの急成長の力は世界一かも知れません。
北京にも行ってみたいです。