とある寺院の日記。苦労もあれば夢もあります。ごくごくフツウの毎日ですが・・・。
tera日記
北岳紀行③ ~山小屋・稜線のパノラマ~
二日目の夜明けは、標高3,000m近くの北岳肩の小屋で明けました。
あいにくの曇りで、夜明け間近にうっすらと富士山が見えました。冒頭の写真がその時のものです。その数分後には見えなくなってしまいました。山の天気は刻々と変化します。雲海は下にあるわけですから、雨も下から上に降って来ることもあります。
このような雲海の中では、この富士山のように、高い山だけが選ばれたように頭を見せます。けれども、この姿を見ていつも感ずるのですが、慢心することなく堂々と、厳しさに耐え抜いて他の山々を圧倒する威厳や気高さが伝わってきます。神々しさとでもいいましょうか。山小屋の前はご来光を期待する登山者で賑わっていました。後ろに北岳山頂の一部が霧に霞んでいます。
朝食は5時から始まります。食べてすぐ出発です。とにかく山の朝は早いのです。このガスの中、頂上の眺望も望めない様子でしたが、ここまで来ましたので、一応、山頂に向けて出発。帰路も同じコースを予定しているため、荷物は置いて身軽なのです。これは楽です。
登り始めると、神いや仏のご加護か、晴れ出したのです。
上から見た肩の小屋 太陽が昇ると日差しはきつい
稜線の大パノラマ
雲海の向こうに甲斐駒ケ岳が見えます。この山は花崗岩が露出しているため山頂付近は白く見えるのです。稜線のピークには、道しるべを兼ねてケルンと呼ぶ石が積まれています。
ここから頂上は直ぐです。頂上には、三等三角点の石とプレートがありました。
ケルン
↓
山の頂上と頂上を結ぶ尾根道を稜線と呼びます。左右が谷になっている最高点を歩くわけですから気持ちがいいのです。この「北岳(白根岳)」から南に「間ノ岳」、「濃鳥岳」と続く山々を白峰三山と呼んで、南アルプスを代表する登山コースとなっています。
北岳からのパノラマです。 北の方角の雲海に選ばれた山々、遠くは八ヶ岳
右は甲斐駒ケ岳
仙丈ヶ岳を望んで 左遠方の山並みは中央アルプス、木曽駒ケ岳・御岳
南方向、間ノ岳(あいのだけ)を望んで 右後方は塩見岳
この北岳にこだわった理由は、高山ベスト5を踏破したいことにもありました。北岳の隣の穏やかな山が標高第4位の間ノ岳(あいのだけ)。北岳と合わせて同時に登ればすべて達成なのですが、無理はしないで断念しました。この山並み、魅力的です。(続く)
あいにくの曇りで、夜明け間近にうっすらと富士山が見えました。冒頭の写真がその時のものです。その数分後には見えなくなってしまいました。山の天気は刻々と変化します。雲海は下にあるわけですから、雨も下から上に降って来ることもあります。
このような雲海の中では、この富士山のように、高い山だけが選ばれたように頭を見せます。けれども、この姿を見ていつも感ずるのですが、慢心することなく堂々と、厳しさに耐え抜いて他の山々を圧倒する威厳や気高さが伝わってきます。神々しさとでもいいましょうか。山小屋の前はご来光を期待する登山者で賑わっていました。後ろに北岳山頂の一部が霧に霞んでいます。
朝食は5時から始まります。食べてすぐ出発です。とにかく山の朝は早いのです。このガスの中、頂上の眺望も望めない様子でしたが、ここまで来ましたので、一応、山頂に向けて出発。帰路も同じコースを予定しているため、荷物は置いて身軽なのです。これは楽です。
登り始めると、神いや仏のご加護か、晴れ出したのです。
上から見た肩の小屋 太陽が昇ると日差しはきつい
稜線の大パノラマ
雲海の向こうに甲斐駒ケ岳が見えます。この山は花崗岩が露出しているため山頂付近は白く見えるのです。稜線のピークには、道しるべを兼ねてケルンと呼ぶ石が積まれています。
ここから頂上は直ぐです。頂上には、三等三角点の石とプレートがありました。
ケルン
↓
山の頂上と頂上を結ぶ尾根道を稜線と呼びます。左右が谷になっている最高点を歩くわけですから気持ちがいいのです。この「北岳(白根岳)」から南に「間ノ岳」、「濃鳥岳」と続く山々を白峰三山と呼んで、南アルプスを代表する登山コースとなっています。
北岳からのパノラマです。 北の方角の雲海に選ばれた山々、遠くは八ヶ岳
右は甲斐駒ケ岳
仙丈ヶ岳を望んで 左遠方の山並みは中央アルプス、木曽駒ケ岳・御岳
南方向、間ノ岳(あいのだけ)を望んで 右後方は塩見岳
この北岳にこだわった理由は、高山ベスト5を踏破したいことにもありました。北岳の隣の穏やかな山が標高第4位の間ノ岳(あいのだけ)。北岳と合わせて同時に登ればすべて達成なのですが、無理はしないで断念しました。この山並み、魅力的です。(続く)
コメント ( 8 ) | Trackback ( 0 )
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実際その場にいらっしゃると、素晴らしいのでしょうね。
山小屋での宿泊って、やはり普通の旅行とは違うものなのですか?
例えば、寝巻きには着替えないとか、お風呂には入らないとか。
朝ごはんはどんなものなのかとか。素朴な疑問です
どのお写真も、とても綺麗に撮れていらっしゃいますね。前回の日記の文章は、本当にハラハラドキドキ、最後にホッとしながら読みました。
「さすがっ!先生!」
山小屋では確かに普通の旅館ホテルという訳には行きません。今回もそうですが、一般的には、お風呂も寝巻きもありません。寝具は下敷用のせんべい布団に毛布が数枚付くといった具合。混んでくると縦に横たわる分くらいしかのスペースがありません。男女の別も無し。着替える個室もありません。最近は、別料金で個室利用もできる小屋があるようです。パジャマなどは持っていっても荷物になるので、ズボンなどはそのままでシャツを替えるくらいで寝てしまいます。寝ても登山といった感じです。
とにかく水が貴重なので、個々に用意していかなければいけません。困った時は1ℓ百円で売っていましたが・・・。顔を洗う歯を磨く、なども水は自己責任の範囲です。トイレの状況などはご想像ください。水洗式の前を知らない方々は、びっくりするかも知れません。電気は重油などの自家発電で夜9時までは点いています。電話は衛星公衆電話でテレホンカードが使えます。以前よりはだいぶ便利になりました。
食事は、保存できる食材中心ですが、かなり工夫されたメニューもあります。夜はカレーが定番の小屋が多いです。今回は朝晩ともご飯に味噌汁で野菜を煮たもの、漬物などがでました。朝、出る時はお弁当も頼んでおくのも通常です。
といった具合ですが、近代的な小屋や、登山口の低地の小屋は、かなり設備が整っていて人気があるようです。北アルプスの白馬山荘などは、3000mながら高級ホテル並とか。行って見たいです。
↑山小屋の様子もよくわかりました。
登り始めたら晴れてきた、これも心がけの良さですね。神、いえ仏のご加護があるとしても・・・。
幻想的な富士山も本当に神々しく見えますね。
壮大さが感じられるという点では、今回の写真の数々、ピカ一です。
本当に詳しく教えていただいて。
山が好きだからこその、生活ですね。
でもそういうところでのカレーやお弁当、美味しいのでしょうね。
teraさんの登った北岳、先日帰省した折りに伊那谷迄出掛け、遠方より眺めて来ました。
南アルプスはどちらかというと女性的と思っていましたが、やはり3000m級の山は違いますね。
木曽駒ヶ岳は登った事がありますが、もう私はダメでしょう。
ですので、現実のすばらしさをさらに想像していただけるかも知れません。
富士山は、出し惜しむかのようにチラリと姿を見せてくれました。良かったですよ。
南アルプスは、登山者にとっては、森林が深くて行程が長くて、山小屋が少なくて手強い山です。岩肌が見えない感じでは女性的なイメージかも知れませんね。
木曽駒は、ロープウエィを利用すれば気軽に登れる山ですが、下からは大変ですね。
ロープウエィで今度登ってみたいと思っています。
郷里がお近くで、うらやましい限りです。