とある寺院の日記。苦労もあれば夢もあります。ごくごくフツウの毎日ですが・・・。
tera日記
滋賀県紀行~④戦国の城々Ⅰ(安土城・彦根城)~
湖東は戦乱の通り道の舞台となった地でもあります。今回の巡回では、可能な限りに各城跡を訪ねてきました。先ずは安土城です。写真は中央登り口の石段です。
安土城はご存じ織田信長が比叡山・石山本願寺を制圧し、浅井・朝倉攻めの後、天下統一が見えてきた1576年に築城した豪華絢爛の城と言われています。私は現地を訪れるまで、昔の石垣の一部などが山の中に残っているものばかりと思っていました。ところが・・・、発掘復興されたとは言え、ここまでしっかりと石段や城の建物跡が残っているとは思いませんでした。貴重な史跡といえます。
入り口には、頂上天守閣まで405段、往復所要時間40分と表示してありました。そして、登ろうとする人のために杖が用意してあります。
当時の石と思われる急な石段ががっちりと立ちはだかっていて、はじめは上まで行けるかと躊躇しました。ところが、進んでいくうちに、このすごい石垣の階段の先がどうなっているのか確かめたくなりました。
私と案内のご老師の服装は「改良衣」という、ご専門の諸師はお判りのおよそ登山服とは縁の遠いもの。これで二人が頂上を往復したのですから、他の訪問者はびっくりしていました。
そして、驚いたのは石段に使われている石仏です。急遽集めたとは言え、石仏まで石段にしてしまうとは、流石、信長らしいと思いました。これらがいくつもあるのです。あえて、発掘のまま残したと記してありました。
息を切らしながら、やっと天守閣跡にたどり着きました。
ここからの眺めは琵琶湖を一望できます。さぞ際立って見えたことでしょう。
続いて紹介するのは彦根です。彦根には昔からの知人の寺があります。この寺は五百羅漢像を安置することで著名です。
本堂前からは、彦根城の天守閣が望めます。その後ろは琵琶湖です。
今回は、彦根城には行けませんでした。江戸時代に築城された近世の城、井伊家の居城。姫路城と並ぶ現存する国宝の天守閣です。是非、次の機会に・・・。
この辺り、どの山も城跡というような感じの地域です。そして、それらの城主の菩提寺となっていたり、信仰の拠り所として寺院が点在するのです。歴史の重みを感じました。
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湖東と違い、今月は寒さとの戦いですね。冬支度して巡回下さい。
来週は県護持会代表と総持寺団参です。
総持寺団参とのこと、接待できずに申し訳ありません。有意義な団参をお祈りします。