とある寺院の日記。苦労もあれば夢もあります。ごくごくフツウの毎日ですが・・・。
tera日記
仏教会涅槃会
2月13日に横浜市仏教連合会の涅槃会が行われました。横浜市では、各宗派共通の法要として三仏忌を当番の寺院を決めて、全体で行っています。降誕会は区の仏教会、成道会は県の仏教会、そして涅槃会は市の仏教会主催で行います。今年の涅槃会は、戸塚区の倫勝寺さまで行われました。
倫勝寺様の涅槃図は、千葉県鋸南町にある兼務寺昌竜寺に伝わるものだそうで、寺伝によると江戸時代の絵師、菱川師宣によるものだそうです。見事です。因みにネコちゃんいました。きちんとお釈迦様を見つめて悲しんでいました。隣に仲良くネズミもいますね。
冒頭の写真は、涅槃図前で、啓白文を読み上げる川上市仏連会長(臨済宗建長寺派)。
導師は三仏事師で行われ、脇導師には、担当区戸塚区仏教会の北見会長(曹洞宗)と会場寺院倫勝寺馬場住職(曹洞宗)が務められました。
各宗派の集まる法要は、宗派の特性を尊重しながら、担当区の特徴で荘厳に行われる伝統があります。この度は、会長、担当区会場が禅宗ということもあって、儀式は禅宗形式で行われました。読経は、最も多くの宗派で読まれる「観音経」と「舎利礼文」で、意外にも「般若心経」は次点という位置で外されています。
「式(識)衆(両班)」には、曹洞宗寺院様方が入り、厳かに感動的な報恩法要が営まれました。
回向文を読む維那和尚様
同じ禅宗でも、臨済と曹洞では、ソウトウ(笑)違いもあります。侍者・侍香の進退です。
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まず大薫香を侍者が導師に丁寧に渡し、導師は懇ろに捧げます。
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そして、このお線香を侍者のみが、前に出て献じます。続いて導師と大香合を持った侍香が出て、焼香をします。この辺りが臨済宗独特の作法のようです。勉強になりました。
手作りの涅槃団子も見事でした。詳しくは、
倫勝寺さんのページ 当日 お団子の準備
kamenoさんのページ
をご覧ください。
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初めてのことでなにがなにやらわからず、供花のことも当日になって貴師にお聞きする始末・・いろいろと気配りいただき、ありがとうございました。
この涅槃図を描かれた絵師の心が偲ばれます。きっと猫好きに違いありません。
涅槃図のコメントにて失礼いたします。
そういえば、赤い輪までついていましたね。