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新型コロナウィルス予防の知識

    新型コロナウイルスに感染すると まず風邪のような症状が1週間ほど続き、多くの人は回復するが、中には重い肺炎の症状が出る。

    風邪は、別名「上気道炎」といい、気道のうち、食べ物も通る上側「上気道」(喉頭から上)で炎症が起きる疾患。これより奥の、空気しか通らない下部が「下気道」(気管から肺まで)であり、体のさまざまな防御システムがあるため、健康な人なら細菌やウイルスの侵入は許さない。
 しかし、上気道から下気道に細菌やウイルスなどの病原体が侵入すると、肺の中で炎症を引き起こし肺炎となる。肺炎の多くは感染症が原因である。ここで大切なことは、新型コロナウイルスに感染しても誰もが肺炎になるわけではなく、体の防御システムが機能して、下気道への侵入を阻むことができれば、軽症で収まることも多い。気道には細かい毛(線毛)がビッシリと張り巡らされており、これが異物の侵入を防ぐ。線毛の毛先は粘液で覆われており、口の方向になびくように動いているため、ウイルスや細菌がのどの奥まで侵入すると異物をキャッチして、ベルトコンベヤーのように口へと運んでいく。この絡めとられた異物は、気道の表面にあるセンサーが察知して脳に伝え、即座にのどに対して、異物を吐き出すように指示し、咳やくしゃみをすることで痰として吐き出される。

 軽症で済むかどうかの分かれ道は、体の防御システムが機能するかどうかにかかっている。高齢者や基礎疾患のある方は、免疫力が低下していて、防御システムがうまく働かず、重症化しやすい。加齢とともに、肺炎にかかるリスクはある。水分と栄養、睡眠を十分に摂って体力つけることが肝要。

 ウィルスの感染ルートは、「接触感染」、「飛沫感染」、「空気感染(飛沫核感染)」、「媒介物感染(水や食品、血液、虫などを媒介した感染)」の四つである。新型コロナウイルスの感染ルートは、主に接触と飛沫によるものとされてきた。しかし、最近わかってきたことは、感染力が強く、ごく小さな微粒の飛沫が空気中に浮遊する「エアロゾル感染(マイクロ感染)」の疑いも強まっている。通常の飛沫感染では、1~2メートルの距離で感染するが、エアロゾル状態になると、離れたところでの空気感染の可能性が出てくる。また飛沫による感染は、物に付着して、その物質に触れ、口や鼻に触れることにより接触感染することとなる。【日経Gooday2020年3月3日による】

予防法
 直接の飛沫や空気感染については、マスク予防やうがいが有効であるが、マスクの外面にはウイルスが付着している可能性がある。取扱いによっては接触感染と関連してくる。接触感染の多くは、自らの手が介在する場合が多く、手洗いが重要なカギとなる。物質は、ガラス、金属製のもので2時間以内、プラスチックや布や紙などはそれ以上持続することが考えられ、アルコール消毒などが望まれる。ドアノブ、バスや電車の手すりにも注意が必要。つり革のプラスチックは付着時間が長いと予想される。

 最近分かってきたことでは、このウィルスは、付着時間が長いことと、感染力が強いこと。さらには、潜在期間が長く、感染しても若者などには発症して発覚する率が低いのが特色だ。つまり感染元の若者が、。本人は全く気付かずに感染が消えたとしても、他にうつった老人が重症化する可能性が多いのだ。特に飛沫感染には気をつけたとしても、遠く離れたところで付着したり、浮遊しているウィルスの接触感染は防ぐことが難しい。だからこそ、手からの接触感染を意識して防ぐ必要がある。

 飛沫感染を防ぐには、2メートルくらいの飛沫(マイクロのような浮遊も含めて)に注意することだが、風があると風下への影響距離は長い。人と近距離ですれ違う場合は、吸気を一時的に止めること。呼気には、顔を横方向に向けると良い。挨拶など話しかけの言葉はすべて呼気なので、声掛けのあとは、通り過ぎるまで吸気を止めておくと良い。                           

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