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ネットワーク坐禅会・その1  …今こそ学びの好時節・非思量

その1  今こそ学びの好時節 

                                                …非思量(ひしりょう)のすすめ…

                                                                               
 先日、ある方から「坐禅会は『不要不急』ですか? 当然、お休みでしょうかね? こういう時だからこそ、ゆっくり坐ってみたいのですが…」という問い合わせがありました。
 確かに「う~む」と考えこんでしまいました。道元禅師でしたら、どう答えるか考えてみました。「今こそ弁道の好時節。“必要至急”と捉えて精進すべし」と、述べられたかも知れません。ただし、三密の中を強行する訳にもいきません。
『普勧坐禅儀』には、次のように書かれています。

「参禅は、(略)諸縁(しょえん)を放捨(ほうしゃ)し、万事(ばんじ)を休息して、善悪(ぜんあく)を思わず、是非(ぜひ)を管(かん)すること莫(なか)れ。心意識(しんいしき)の運転を停(や)め、念想観(ねんそうかん)の測量(しきりょう)を止めて、作仏(さぶつ)を図ること莫(なか)れ、豈(あに)坐臥(ざが)に拘(かかわ)らんや。」(参禅は、様々なしがらみを離れ、すべてを休息して、善悪や、是非を問うことを一端、離れることです。つまり、(世俗的な損得勘定による)心の活動を止め、湧き上がる考えや、余計な思い計らいを一端、離れる時間を作ること(非思量=現実を直視し向き合うこと)が大切です。そして、このことは、坐るとか、寝るとかに限らず、あらゆる日常生活の場面で大切なことです。)
 
つまり、自宅でも何処でも坐禅ワークは出来るから、坐禅の精神で過ごして欲しいという意味にも解釈できます。休息するには良い機会かも知れません。
世界中が大変な場面を迎えていますが、学びの好時節と捉え、プラス思考で前向きに乗り切っていきましょう。禅の精神で大切なことは、「非思量」=(現実を直視して、冷静にこの(事態の)中に溶け込んで、叡智(般若の智慧の結集)を発揮することです。               

 

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