goo

時の記念日

今日は時の記念日です。写真は第94回時の宣伝ポスターです。

一年に一度のポスターですので、94年目になります。第1回は大正4年ということになります。当ブログでは、3年前に取り上げています。この時は第91回でした。

前回も紹介しましたが、この「時の宣伝」を始めたのは、東京品川の海雲寺、火の神様で有名な千体荒神様の先々代住職の野口蓮生老師です。私の得度の師です。以後、三世代にわたっての伝導ポスターです。すごいことです。

時は、無常を伝える仏教で最も重要なキーワードです。

考えて見ればみるほど奥が深いです。よく「時間が無い」と言います。忙しいのは誰も一緒、「時間は作るもの」とも言います。
「この時」といったときの「時間」は確実にその時間だけ「有る」わけで、「時間は常に有る」と説くのが、道元禅師の著『正法眼蔵有時』の巻です。

「いわゆる山をのぼり、河をわたりし時にわれありき、われに時あるべし。われすでにあり、時さるべからず。」

自己の「有時現成」の真理を語る下りで難しいですが、何となく奥が深そうな「時」を感じます。
難しいのでそのまま読み進むことにしています。

「山も時なり、海も時なり。時にあらざれば山海あるべからず、山海の而今に時あらずとすべからず。時もし壊すれば山海も壊す、時もし不壊なれば山海も不壊なり。この道理に、明星出現す、如来出現す、眼睛出現す、拈花出現す。これ時なり。時にあらざれば不恁麼なり。」

う~~む??
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
« 秋葉原の悲劇 同窓会 »
 
コメント
 
 
 
失礼いたします。 (tenjin95)
2008-06-11 04:28:08
> 管理人様

道元禅師の御在世時の永平寺では、水時計(漏刻)を使って時間を計っていたようですね。

なお、仰る通り、「有時」巻は難解ですね。多分、拙僧自身、普段の時間に対する考え方が悪いからなんでしょうけれども・・・
 
 
 
→tenjin95さん (tera)
2008-06-11 16:11:16
そうですか、水時計使っていたんですね。

有時、難解ですね。なんかい読んでもわかりません。(笑)

でも何となく現成公案のような、禅師の真骨頂を聞くような響きが、ここにはありますね。
 
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。