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ネット坐禅会・その21・・・曹洞宗の坐禅・只管打坐

曹洞宗の坐禅の特徴について、前回までに述べてきましたが、まとめて一言に表せば、「只管打坐」に尽きると言えます。ただ坐る。無目的。思い量らない。周囲と一体となった本来の自己の実現。

実際の坐り方については、ここでは割愛しますが、3調と言われる、心・身・息について調えることについては、このネット坐禅会の記事、その9・その10・その11に記しました。ご参照ください。

只管打坐で大切なことは、自分中心の思いを開いて、考え(思量)を開放すること。開け広げに公開せよ、ということではなく、肩の力を抜いて深刻に捉えず、プラス思考で前向きに考える。こうあらねばならない、と固執しないで柔軟に考える。・・・このような考え(思量)を追わない、不思量の行きついた心境は、思量を離れていますので、思量に非ず、つまり「非思量」と名付けた只管打坐の心のありようなのです。

この坐禅の心は、坐禅のときのみならず、生活のあらゆる場面で大切です。こだわりを捨てて現実を直視し、捉われないで正しい判断に生きること。

『普勧坐禅儀』の記述です。

兀兀として坐定して、箇の不思量底を思量せよ。不思量底、如何が思量せん。非思量。これ乃ち坐禅の要術なり 。ただそのままにどっしりと坐って落ち着いて、自分の思い量らいを離れた底に意識を持って坐ってみよう。思い量らいを離れれば、考えようもない世界です。つまり「非思量(思量では無い)」という心境です。ここが坐禅のコツなのです。

 

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