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『コロナを越えて』 ネット坐禅会・46

コロナ禍にあって、布教教化はどうあるべきか、曹洞宗特派布教師有志による冊子が刊行されました。『コロナを越えて』~慈しみの中に光を~ (心力社)

  冊子紹介パンフレット

昨年より、ほぼ一年間、仏教の布教教化として重要な各地を巡っての布教巡回が、どの宗派も中止となり、インターネットなどを利用したリモート法話会、研修会、ネット坐禅会などが模索されてきました。通常行われてきた教化事業が出来なくなり、どのように考え、世に発信すべきかを考えての発刊となりました。

そもそも、宗教たるもの、教えの実践活動は、供養・仏事は、不要不急的なものなのか?密を避けて感染を防ぐために、これらのことを一旦、自粛すべきものなのか?あるいはこのような時こそ、社会は宗教を必要としているものなのか?だとすればどのように動くべきか?

今まで行ってきた葬儀、法事、諸行事の仏事形態が全く姿を変えてしまった。特に地方の集落でも、人々との関わり合いそのものが希薄になり始めている。多くの人が寄り合う行事に食事を作りもてなしてきた女性方は、「楽で良かった」と喜んでいる。確かに見直すきっかけとはなっているが、大切なことも失っていくのではないか。

感染に不安が募り、目先の自分中心の利益を優先し、忌避や恐れが露出して他を排除し差別する風潮が懸念される。このような社会の危機の時こそ、共に苦しむ人に寄り添い、伴走する役割こそ大切ではないか。

この時代を生き抜くキーワードは「慈悲」。人は必ず死ぬ。だからこそ命を大切に継承し、その時その場の出会いと絆の中に光り輝く瞬間が生まれる・・・と本書は綴る。

  業界紙に紹介されている記事・書評

文化時報記事 中外日報書評

もともと、僧侶を中心として、コロナ禍での布教教化への意識の共有・研鑽を図ることが目的でしたが、業界紙でも取り上げられ、反響を呼ぶようになっています。一般の人にも是非、読んでいただきたいものです。

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