ブッダガヤから西に230キロほど。バスで6時間の移動先は、お釈迦様が悟りを開かれた後、五人のかつての修行仲間に法を説くために向かった「鹿野苑(サルナート)」です。古くからヒンズー教の聖地とされ、聖なるガンジス川沿いのベナレス(ワラナシー)から10キロほどの所です。
迎仏塔
お釈迦様は、この地まで7日間で到着したとされています。1日30キロ強ですからかなり急いだのでしよう。
この地は、当時から新しい宗教を模索する修行僧たちが集まる拠点地であったようです。五人の比丘(修行僧)と再開した場所には、迎仏塔(チャウカンディ塚)が建てられていますが、法顕や玄奘の頃も建てられていたようです。16世紀の頃に建て増しされ、現在は30mほどの高さです。
この地でも、読経、御詠歌「紫雲」、法話というように、感慨深くお参りいたしました。
この辺りは、かつて鹿が生息していたらしく鹿野苑と呼ばれていました。現在も広く芝生が広がっていました。
お釈迦様は、ここから歩き出し別の場所に移動しました。五人の比丘は、はじめは無視しようとしていたにもかかわらず、お釈迦様のオーラに引き込まれるようにあとを付いていったとされています。
ダメーク塔
歩いて数分の地が、初めて法を説いた(初転法輪)地です。6世紀頃建てられたといわれる、高さ40メートルものダメーク大塔があります。
ここでも、読経、御詠歌「正法御和讃」、法話を行いました。世界各地からの参拝者が絶えず、参拝していかれます。
記念すべきこの地にて、現代版五比丘の写真を撮りました。
なぜか犬が多く、のどかに参拝者を見守ります。
アショカー王石柱
これらの敷地内には、有名なアショカ王の石碑が残っており、当時はナーランダと並ぶ仏教の拠点地であったことが、建物跡からもうかがえます。
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