まちかど法話

ご無沙汰しておりました。４泊５日の研修が何とか無事終了。長いと思っていましたが、規則正しい分刻みの日程をこなしているとアッという間でした。オリンピックも気にはなっていましたが、見れなければ忘れてしまう(選手の皆様には失礼ですが)くらいです。新聞の見出しで、どうもメダルがとれずに不振らしいということは感じましたが、かえって精神衛生上は良かったかも知れません。戻ったら、幼児の痛ましい殺害事件、国会中継ではガセネタがどうのと、ちんぷんかんぷん。あっという間に情報の渦の中に戻りました。小さな命、言いようの無い悲しみが湧きます。できれば聞きたくない情報もありますが、悲しみを共有してあげられないことも罪のような気がしました。

さて、今回のメインも街頭での「まちかど法話」。９月は長崎でしたが、今回は、巣鴨のとげぬき地蔵さんの境内です。１６日は、小雨まじりの大変寒い日。一日寒い中で立ったままで、話したり質問に答えたりの応対は、終わったあとにドッと疲れを感じました。
けれどもこんな寒い中、多くのお参りの方が、かなり遠距離からもいらしていることにびっくり。　
一人７～８分の話を１０人分、立ち止まって聞いていってくださった方もいらっしゃいました。有り難いことです。いつもこのようにやってくれるといいのに・・・、との感想を聞くと嬉しいものです。
一人が説法中に、他は、「ちょっとした質問にお答えします」のプラカードを掲げて個別相談に応じます。一時間近く相談を持ちかけていた方もいられました。

　
本尊様と同時に有名なのが、境内左にある「洗い観音」。具合が悪いところを洗うとご利益があるとされ、多くの信仰を集めています。現在の観音様は平成４年に開眼されたもの。あまりにも磨り減り方が激しいので、タワシ禁止で布で拭くのだそうです。
そして、門前通りは、「お年寄りの原宿」と呼ぶ巣鴨地蔵商店街。暖かかったらもっとすごい賑わいだったかも知れません。

普段、寒がりの私ですが、５日間研修道場では素足で通せました。沢山のことを学んだ５日間でもありました。ところが、帰ったとたんにコタツに入って、ぬくぬくとオリンピックのスノーボードを見ては居眠り。せっかく芽生えた求道心も、一気に貯金を使い果たして、またまた借金生活となりそうです（笑）。