とある寺院の日記。苦労もあれば夢もあります。ごくごくフツウの毎日ですが・・・。
tera日記
正力松太郎賞受賞
受賞者4組の中に、我が教区、大船観音寺「ゆめ観音フェスティバル」が選考されたのです。誠におめでとうございます。
正力松太郎賞の名は知っていたのですが、目的や対象者が仏教に関するものだということは知りませんでした。
調べますと次の通りです。
本賞:仏教精神に基づき、長年にわたって青少年の宗教情操教化活動振興に顕著な業績をあげ、今後も活躍が期待される以下の個人または団体。
①日曜学校、子ども会など寺院における青少年を対象とした各種の集い、その他の活動を行っているもの。
②文学、音楽、美術、演劇、スポーツ、福祉、国際交流、環境問題などの文化・ 社会活動を行っているもの。
青年奨励賞:全青協の事業目的である仏教精神にもとづいた青少幼年の育成活動に常日頃努力し、今後もさらなる活躍が期待される40歳以下の個人、もしくは個人が運営する団体。
「ゆめ観音」は、教区寺院を中心に、10年ほど前から行ってきた行事です。今回の受賞者名と活動内容は次の通りです。
ゆめ観音実行委員会
(代表 ゆめ観音実行委員長/大船観音寺住職 横山敏明師)
活動内容
「つながる~ひろがる~アジアのねがい」をスローガンとして、大船観音寺を会場に「ゆめ観音アジアフェスティバル」を平成11年より開催。アジア各国の僧侶による法要のほか、アジア各地の民族舞踊や音楽の公演なども開く。
開催の動機は、大船観音にアジアの参拝者が多いことから、観音信仰で結ばれたアジア各国・各地域の人々が集い、皆が楽しめる場を設けたいと考えたことにある。
そこで、大船観音は世界恒久平和を念願して建立されたことからも、その平和の願いが大船からアジア、そして世界へと広がるよう願って大船観音寺、SOTO禅インターナショナルを中心に「ゆめ観音実行委員会」を組織した。
回を重ねるごとに認知度は高まり、来場者も増え、地元の恒例行事として定着してきている。
また、鎌倉市やかながわ国際交流財団などの協力、後援を得られるようになり、平成18年には神奈川県知事より感謝状が贈られた。
今回、アジア各国民・諸民族の文化への理解を深め、平和を希求する新たなかたちを構築した功績が高く評価され、受賞に至ったものと思われます。
この賞を主催する「全国青少年教化協議会」の活動について調べてみました。社会に貢献する寺院・仏教のあり方としては大変重要な活動かと思います。青少年・一般成人に対して、いかに仏教が『機能』するか、重大な問題かと思います。
全青協活動内容
★全国青少年教化協議会(略称・全青協)は、故正力松太郎氏の提唱により、仏教教団六十余宗派などが協力し、青少年の豊かな生活と未来を願い1962年に結成(翌1963年設立認可)された財団法人です。
★「仏教子ども会・日曜学校」の推進をはじめ、子どものころから仏教に親しみ、世の中の移り変わりに押し流されることのないその教えによって、たくましい心をもった人間に育ってほしいと、諸事業を展開しています。
★いじめ、不登校、少年犯罪など、ますます多様化する青少年に関する課題に対し、仏教や仏教者が果たす役割を常に考え、青少年はもとより、彼らとともに歩む青少年教化活動者を支援していきます。
★青少年教化や寺院活性化の方法を研究、提言していきます。その一つとして、地域とタイアップし青少年の育成を願う「寺子屋NPOプログラム」の研究、推進を図っていきます。
全青協からのメッセージ
◆世代を超えて伝えたいことがあります (私たちの願い)
●底ぬけに人を信ずる人間となろう
●喜んで与える人間となろう
●いのちを大切にする人間となろう
●考え深い人間となろう
●使命に生きる人間となろう
●規律あるしあわせを喜ぶ人間となろう
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本当に、素晴らしいことです。教区御寺院さまのご尽力があってのことと存じます。そして、この活動が、更に盛り上がり、当初の目的が達せられることを祈願して止みません。