久しぶりのスポーツネタです。昨日から、7年ぶりに日本で開催されている世界柔道ですが、ルール改変に伴って面白くなっています。
昨日は、男子100キロ級の穴井、女子78キロ超級の杉本が金メダル。国際試合の金メダル獲得数が99個に。いよいよ本日100個目誕生か。
昨年の世界選手権は金メダルゼロだっただけに、今年のリベンジにかける思いは一入でしょう。
ところで、今年からルールの改正に伴い、柔道がより面白くなってきました。ゆうべも実感しました。
その一つは、組み手なしのタックルの禁止。最近の柔道はこれまで、技が決まるのを恐れて、前屈みで組まないまま手のさぐり合いで、レスリング型の柔道になりかけていました。そのため、ポイントがつかず、審判の訳のわからない主観による判定で勝負が決まり、つまらないスポーツと化していたのです。今年の初めには下半身に対して手でかかえて攻撃することの禁止。今大会からは、上半身に対しても一回目は指導、二回目からは有効に相当する注意としてポイントが相手に与えられます。
そのために、本来の組んで戦う柔道が復活したのです。
二つ目は、逃げる姿勢への厳しい対応。技を出すということはリスクを負うことで、相手の技を待ってリスクを回避するカウンターねらいもまた最近の特徴でした。逃げ得くを許さないジャッジの仕方です。ですから、きちんと組まずに防御の姿勢ばかりだと、指導、続いてポイントの付く有効相当の指導、さらには技あり相当、そして反則負けという四段構えの厳しいチェックでとても判りやすくなりました。場外に導いたり、技のように見せかける「掛け逃げ」にも厳しくなった。つまり、技を出す勇気がないと勝てない訳で、当然一本勝ちの試合も多くなり、時間内に決着が着かない時は延長もあり、判定にもつれるケースが激減しました。
以上の理由から、柔道が面白くなったわけで、もともと組み手からの一本勝ちを信条としていたニッポン柔道には有利。メダルダッシュも期待できる訳です。
反面、昨日の塚田真希・鈴木桂治選手らは、期待されていたにもかかわらず、実力が出し切れないと、あっけなく負けてしまうという、両刃の刀のところがあり、余談は許しません。体重の重い順の日程の大会ですので、今後、軽量化していく中でどうなりますやら・・・。
さて、その他のスポーツでは、レスリングも行われています。プロ野球の首位争いも面白くなってきました。ハンカチ王子の斉藤選手最後の秋の大学リーグも始まります。イチローの200本安打まで17本。そして・・・、いよいよ駅伝シーズンも近づきました。箱根予選会、出雲駅伝、全日本ともうすぐですね。私の応援する駒大チームの分析もまた近々アップします。乞期待。
猛暑に別れを告げると同時に、スポーツの秋到来です。