とある寺院の日記。苦労もあれば夢もあります。ごくごくフツウの毎日ですが・・・。
tera日記
長崎③辻説法
今回の長崎行の目的は布教の研修で、特に街頭での不特定多数の一般市民を対象に行う「辻説法」にありました。宗教離れ・仏教離れ・寺ばなれの危機感のある現代、限定されたお膳立てされた場の説教に甘んじることなく、積極的にはたらきかける布教の研修というわけです。題して「まちかど法話」ーまごころに生きるーです。上の写真はめがね橋のやや下流、繁華街に近い「鉄橋」での私達です。ある通行人に「また選挙が始まったのかと思った」と言われました。何でも、数日前に小泉総理が同じ場所で演説したのだそうな。慣れない一団の私達、しかも恥ずかしながら横断幕は私の字。前夜に準備するとき、普段、地元の教区で書いていたため、つい引き受けてしまったのですが、みんな上手な人ばかりで、単に恥を書いたのでありました(笑)。その上、参加者は全国にまたがっているのですが、名簿は常に関東圏からで、私はいつも一番目。今回も最初に当たることが多くてドキドキの連続でした。
次の写真は、思案橋近くのアーケード街の最も賑わう交差点での説法です。マイクを手に道行く人に話しかけるのですが、なかなか聞いてもらえません。それでも二時間くらい、ずっと角で立ったまま、私達の十分足らずの持ち時間の話を次々と聞いてくれる人もいて、勉強になりました。
説法者以外は、旗を持ったり、ビラを配ったり、個々の質問に答えたり、正に街角説法でありました。直上左の写真は、私達の指導主任講師、皓台寺の太田老師までもが、道行く人に法を説かれている貴重なスナップです。(原則、研修生はカメラ所持禁止なのです。ゴナイミツに)
ともあれ、二日間にわたる長崎での辻説法、良い勉強になりました。無事、終了と言いたいところですが、私自身は思わぬ後遺症に悩まされています。吾が宗としても始めてから数年の試みとか。この様子を見に、本部の布教の責任者の方も東京からいらしてくださりました。翌日の長崎新聞でも報道されました。次回来年二月には東京、巣鴨の予定だそうです。どうなりますやら・・・。
「お坊さんって、こういうこともするの?大変ねえ」という通りがかりの人の声もあり、少しは敷居が低くなってくれればいいなぁと感じた次第です。
« 長崎②国際文化... | 長崎④皓台寺専... » |
写真もたくさんあるので、様子がよく分かりました。
選挙の後で、きっと道行く人には「不思議な集団」と映ったことでしょう・・・。
でも、おっしゃるように、敷居を低くするにはとてもいいことですね。
一般的には、お寺=葬式か法事、あるいは観光地、というイメージが強いと思うのですが、もっとみんなが身近に感じるようになるといいのに、といつも思っています。
次回は巣鴨ですか。行きます行きます!!
やはり、恥ずかしいのでしょうか。プロ意識にかけますね。
東京では、巣鴨・泉岳寺などを予定しているみたいです。街角でみかけたらご声援お願いします(笑)。