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華燭の典

教区のY寺院さんの結婚式が一昨日行われました。新しい門出は、ほんとうに感動の連続でした。
冒頭の写真は、二人でピアノの連弾をしているところで、この日のために副住職である新郎は、特に猛練習をしたそうです。えっピアノを?・・・、と私たちもびっくり。周囲には見る見る間に人垣が・・・。どの顔も驚きと感動と幸せ感でいっぱいでした。
      

お寺にとって後継者はとっても重要な法の伝達者でもあります。現代寺院にとって、住職の奥さん(寺族と呼びます)は、とっても重要な役割を担っています。住職一家の家庭生活の要であることはもちろん、寺院諸事務のサポート、檀信徒と寺の窓口、架け橋としても重要な存在になることも多くあります。徒弟としての次時代の後継者育成にも大きな影響を与えます。

「この日を心待ちにしていました。・・・」と、乾杯の音頭は、檀信徒総代さんの発声で行われました。どんなにか喜ばしいことでしょう。

一方で、お寺に嫁ぐことへの不安もあられることでしょう。お寺って、実際には、このブログのキャッチフレーズのように、
「ごくごくフツウの毎日ですが・・・」とあるように、喜びも悲しみもみんな同じ、悲喜こもごもの毎日なのです。けれども、「・・・」の中には、聖職としての法の殿堂を守る期待もあれば、地域のリーダー的な存在であってほしいという眼差しもあるわけです。そんな声も受け止め、それなりの苦労と夢もあるのが、寺に住まう私たちのポリシーでもある訳です。
 
この度の新婦さん、一般家庭からのご縁ということで、周囲の声援の声もなおさらかと思います。
直前まで勤務されていた幼稚園の同僚の先生方が、お坊さんの衣装に似せて、手作りのメッセージの言葉を歌に託して歌ってくださいました。写真を見てあとで気づいたのですが、台本の歌詞カードは「曹洞宗のお経」となっていました。芸の細やかさと心温まる応援に、改めて感銘を受けました。

    
        
心よりお祝い申し上げます。

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