
5年生で、本当に文学教材と向き合うのは、今の学習指導要領になってこの「大造じいさんとガン」の人教材になってしまった。国語は週5時間しかなく、そのうち1時間弱が書写でとられ実質週4時間であること、昨今の時勢を反映してハウツウの技能を身につける(資料をまとめる・討論する・伝えるなど)内容ばかりの教科書になったことがその理由だ。
だから、この教材だけは、時間を十分に取りじっくりと取り組みたい。
この話には、前書きがある。
直接本論とは関係が無い。
関係が無いけれどわざわざ載せられているのは、載せなければならない理由があるからだ。
第1次は、その理由に迫る。
前書きの部分は、主人公が「わたし」になっている。
前書きの部分から、まず「大造じいさん」の手がかりを抜き出す。
T:ここから、本論の大造じいさんが何歳か分かるんだけど。
S:・・・・・? 先生何言ってるの?
S:大造じいさんは、72歳の老狩人って書いてあるじゃん。
T:本当?
・・・・・・
・・・・・
S:あれっ、これって35年前の話ってなってるよね。
S:どういうこと?
S:だから、35年前に72歳だってこと。
S:えっ? 何?
S:だから、本文は大造じいさんって書いてあるけど、ぜんぜんじいさんじゃない!
S:えっ、何言ってるの? 腰の曲がっていない元気な老人だよ。
S:だから、それは35年後のこと!!
S:え~。あっ、あれっ?
S:そうかあ、だまされた!
S:35歳って言えば、全然老人じゃないじゃん。
S:足も速いし、力もある。
S:それに、若すぎない分、経験もある。
S:ガンのこと、動物の習性も何でも知ってる。
S:目立っていいから、鉄砲も当たる!
子供たちは、物語には、作者の仕掛けた「トリック」があることを知りました。
S:もう絶対にひっかからないぞ!!
S:おもしろ~い。
と、この話が一気に親しみのある教材になったようです。
これなら、毎日の本読みにも熱が入ることでしょう?
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