祖父は、戦前は刀鍛冶でもあり
母もそんな環境で育った関係上
祖父のうった刀、その取り扱いをめぐる
所作にはとてもうるさい人でした。
刀を無造作に置いていたら
そんなことをするものではないと叱られたことも
実はありました。
扱い方は何も物に対してだけの
ことではなく
相手のある人への対応も
ものと同じことです。
ただモノと違うところは
人の場合、それぞれ心が何を語っているのかを
その時その時々で分からないと
台無しになるということです。
台無しとは、簡単に言うと
"独りよがり"つまり自我丸出しとなるということです。
では、その台無しにしないためには
その目の前にいる人の心の重みを分かることが
大切に扱うという事
ひいては、相手も自分に対して
大切な扱われていると感じるコト(濃淡は別として)
です。
そこんところは武術の探究をするものにとっては
押さえておくべきものであります。