刀を持つ手の内
当会の指導。
"武術9つの意識を極める原則"に基づいた教えをしています。
第二原則の"力を抜く"にしたがって柄を握るのです。
それの理由は、
重心の位置取りにあります。
足のある部分に重みがかかることをセヌためです。
殆どの場合、重心はあまり教えられていないものですが
(これは教える先生が極わずかのため)
最も重要です。
重要というのは、地球の重力の世界に生きているからです。
剣道でも居合でも、合気道、空手全てにおいて
こけたらおしまいです。
だから重力をコントロールするために
重心なのです。
しかし
柄を素人握りでホールドしてしまうと
重心はそこへ移ります。
だから力を抜く必要があります。
しかし抜くだけだと
その為に起こることは
しっかりと斬れないという事です。
だから手の内が出来ていることが前提としてあるということです。
手の内が出来ているという事は
刀を安心して触れます。
安心して触れるという事は、ココロが安定しているということです。
ココロの本質は"ゆれる"ですから。
安定していれば、
力は指や要らないところには入らないものです。
ということは、不要な筋電位(筋肉の緊張)が流れない
生じないという事です。
この辺りは、36年前に卒研で
卒論として出したものですから刀法クラスではお話ししています。