長旅のまえに

好きなだけ、存分に、思ったまま、怒涛のように書こう

2023/11/26

2023-11-26 14:13:52 | 日記
「人は変われる」と時々目にする。
そうだなと思う。
そして変わらないよとも思う。
三つ子の魂とか雀百まで踊り忘れずとかの言葉が浮かぶ。

何よりも半世紀以上も昔に読んだ漫画の感想が今も同じ。
鉄腕アトムのひげおやじが嫌い。
ひげおやじが可愛がっていたペロという犬が盗まれた。
ペロは優秀でサイボーグの兵士にされリーダーとなる。
私はサイボーグ化されたこのペロに夢中になったのだ。
恋ですらあったのかもしれない。
お話の結末はひげおやじはペロをサイボーグ犬にした。
幼い私の恋するペロは溌剌と野原をひげおやじと駆け回る犬になってしまったのだ。

ひげおやじが下した決定は正しいのだろう。
でも私には寂しい決定だった。
そして今改めて思う。
ペロやその仲間たちが人型サイボーグのままならアトムよりずっと優しい介護サイボーグになるのでは?と。
私は猫派だけれど猫サイボーグは介護に向かないと思う。



2023/11/26

2023-11-26 13:03:50 | 日記
雨が降ってきたって白黒猫はポーチに腰を下ろしたまま部屋の中に入ってこない。
脱走がいけないことなのを知っている。

仕方ないのでリビングのまどを全開にした。
脱走防止のストッバーもはずして私は隠れる。
隣の部屋でストーブつけてるんだけどね。

誰もいないと猫的観察すること30分。
室内に戻ってきたところを慌てて窓ガラスを閉めた。

白黒猫は一瞬、また開いてる窓から逃げようとしたけど私の方が早かった。
今、白黒猫は隠れている。
どうせ台所のテーブルの下あたりだろう。
追跡しようかと思ったがやめにする。

叱ったら次に逃亡したとき、もっと部屋に戻すのが大変になるだけだから。

猫に躾はできないというけれど複雑きわまりない人間の躾よりずっと単純にのはありがたい。
でもいつのまに逃亡したのだろう?
なめられてるのかな。

2023/11/26

2023-11-26 08:20:03 | 日記
やられた!
このところ猫たちに脱走されることはなかったのに。
数日ぶりの寒さだしストーブの温度もちょっと上げた。

ふと障子のあちらがわに影がうつっている。
まさか、いつのまに脱走したんだ?
ちゃつかり2匹で脱走していた。
部屋の中におやつカリカリを置いて
黒猫はあっというまに捕獲。

毎度のことながら白黒猫は難しい。
お隣さんの松の木で爪を研いだりしないでくれるから黒猫捕獲ができただけほっとしているけど。
午後から雨予報だ。
頼むからパキパキと気合いをこめて戻って来ておくれ。

2023/11/25

2023-11-25 18:59:35 | 日記
人工知能の研究を始めたアランという科学者がいた。
同性愛者として有罪判決を受けた。
そんな時代であった。
やがて41歳で青酸カリを服毒して旅立ってしまう。

科学のことは私にはわからない。
ただ人工知能はこれから先、きっと孤独な高齢者年の慰めとなるであろうと断言したい。
プログラムを組むのは若い人であろうから高齢者の心の友になる人工知能の完成には時間が掛かるかもしれない。
孤独が救われれば惚けの進行も押さえられるだろう。

心に闇を抱える若者にもよいカウンセラーにある程度はなれるはずだ。
若者は画面破壊をするかもしれないけど。

人の声が欲しいからとテレビやラジオをつける高齢者は多い。
私はスマホに慰められていると告白しよう。

人工知能はたとえ本物の感情に繋がらなくともその開発はきっと闇を照らす何かを生み出す。
もしかしたら闇を生み出すのだろうか?
一瞬、自信がなくなった。
私ごときに未来か見通せるはずないものな…

2023/11/25

2023-11-25 14:39:06 | 日記
夫が退職金を持って愛人と駆け落ちしてしまった妻がいた。
夫はその金で家を買い愛人は化粧品の営業所を開いた。

50代ではあったが小柄でふくよかな体にミニスカート。
髪はロングで赤茶に染めて真っ赤な口紅と濃いアイシャドー。
明るく無邪気に甘え男に媚びるが優しい気質だった。

当然だが妻は許せない。
そして法的処置の前に占い師の所に駆け込んだ。

「今、離婚してはいけない。
待ちなさい。夫は戻ってくる。戻ってきたら責めてはいけない。離婚も責め立てることもあなたの孤独が深まるばかりだ。
幸せになりたいのならとにかく待つのです」

わけのわからない占いだったが妻は従った。
半年後、愛人が車になねられ即死。
愛人の遺体はその配偶者と息子に引き取られていった。
息子だけが頭を下げて言った。

「母はやりたい放題の人でしたが僕には優しい母でした。幸せな人だったと思います。ありがとうございました」

残りの人生は愛人と過ごすつもりだった夫はすっかり無気力になり妻の元に帰ってきた。

なにがいいとか悪いとかではなく日常がそれぞれに再開した。

占い師の言ったとおり妻は夫を責めなかった。
夫婦の心の奥底は周りの人間にはなにも見えない。