2010年の参議院選挙で配布
小笠原沖に不審船4隻
2014年10月24日(金)読売新聞朝刊39面から
東京・小笠原諸島の周辺海域で、中国漁船の違法操業が急増している間題で、23日、同諸島の近海を航行する不審な4隻の船が、本杜機から確認された。
確認したのは、同日午後3時頃、小笠原諸島・饗島の北西約32キロ付近の日本の排他的経済水域(EEZ)内。4隻とも、船体に船舶番号や船名を示す文字は見えなかったが、1隻が中国国旗とみられる赤い旗を掲げていた。甲板に乗組員の姿や青色の網なども確認できた。
海上保安庁幹部は、写真の船について「船体の色や形、大きさ、航行海域などから、小笠原諸島周辺の海域で目撃されている中国漁船の一部とみられる」と説明。そのうえで「操業していれば、違法性が疑われる」と話した。水産庁も複数の漁業取締船を同諸島周辺海域に派遣。21日以降、海上保一安庁と連携して警戒を強めている。
横浜海上保安部は23日、小笠原諸島・父島沖のEEZ内で、中国サンゴ漁船「閩霞漁167」(乗組員12人)の船長張清悌容疑者(41)を漁業法違反(立ち入り検査忌避)容疑で現行犯逮捕した。10月に入って、小笠原諸島近海で逮捕された中国漁船の船長は3人目。
同保安部によると、同日午前9時過ぎ、父島の西南西約37キロのEEZ内で、同保安部の巡視船が立ち入り検査を行うため停船を指示したが、従わずに逃げた疑い。巡視船は約20キロ追跡して漁船を停船させた。
中国世論戦の勝利、APEC前に威力偵察実施
アジア太平洋経済協力会議(APEC)財務相会合出席のため北京を訪問した麻生財務相は10月22日、中国共産党序列7位の張高麗・政治局常務委員(筆頭副首相)と立ち話をした。麻生財務相は「11月に北京で開かれるAPEC首脳会議で両国の首脳が会談できれば有意義だ」と話し、日中首脳会談の実現を求めた。
日本の財務相がAPEC財務相会合に出席するのは4年ぶり。政府としては、安倍内閣の副総理である麻生財務相を派遣することで、日中首脳会談に向けた機運を高める狙いがあったとみられるが、中国の安倍政権への不信感は根強く、日本側の出方を見極めるとみられる。
中国の密漁船の小笠原諸島周辺海域における違法操業は9月以降急増している、その狙いは中国国内でも採取が規制されている「宝石サンゴ」を採取することにあるが、中国国旗を掲揚した船が確認されたことは、“こっそり”密漁するのではなく、中国の公的機関が何らかの形で関与し、“中国側の意思表示” をしているものと観察される。
また、麻生財務相の訪中に合わせるかのように、10月18日から尖閣諸島・魚釣島沖の領海内に海警局の船3隻が相次いで侵入し、19日午後には宮古島沖の排他的経済水域(EEZ)内で海洋調査船がワイヤーのようなものを垂らして航行している。
また、国会は女性閣僚2人の辞任や宮沢経産相や江渡防衛相などの不祥事追及が優先され停滞気味である。中国系”工作員” の蓮ホウが自らの団扇配布を棚に上げ、松島法務相を追及したのは、誠に胡散臭い。しばらく動静が目立たなかった蓮ホウが一躍“時の人”となって国会でパフォーマンスを展開した。 蓮ホウ自身は意識していない可能性があるが、裏で中国の対外工作部署が関与していることを窺わせるに十分である。
民主党など野党は国会で目玉閣僚の女性大臣をまつりあげあげ、国民の関心を釘づけにすることに成功した。この間、中国は日本側の防衛、警備体制やマスコミ及び世論の反応をチェックすることが可能になった。また領土領海、排他的経済水域に関して自国の主張を意思表示することができた。中国の世論戦の勝利といえる。
小笠原諸島沖の中国船の違法操業は、単なる密漁ではない。中国国旗を掲げている船が確認されているので、船には軍人かそれに類する者が乗り込んでいることも考えられる。密漁船の一群は、かつて抗日戦で暗躍した中国得意の便衣隊の現代版、”海上版”のようなものである。マスコミは政治家の不祥事を繰り返し報道している。どのテレビ局もCMか軽薄タレントのプライバシーに類する話題を取り上げている。中国は日本に対する威力偵察の一環として不法操業を行っているがこれを取り上げるテレビ局はない(?)。 極楽とんぼの日本は、中国の脅威に頬かむりである。
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